辛味が強くお肉料理に添えてあると、いいアクセントになるクレソン。
「添え物」というイメージの強いクレソンですが、実は「野菜で一番」と言っていいほどの栄養素を含んでいます。
クレソンはビタミンからミネラルまで幅広く含んでおり、栄養バランスを整えるのにぴったりです^^。
しかし、クレソンは栄養面だけでなく、辛味のよる効果もすごいんです・・。
この記事ではクレソンのこんなことを紹介しています。
- クレソンはどんな野菜?
- クレソンの栄養素を紹介!世界一の栄養素量?
- 効果効能は?
- クレソンを料理する際の注意点
- クレソンのおすすめレシピ3選
クレソンは添え物としてではなく、スープなどの「メイン」としても使うこともできます。
紹介しているレシピならクレソンを大量に消費することができるので、ぜひ世界一の栄養素と言われるクレソンを生活に取り入れていただければと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
クレソンはどんな野菜?
クレソンは「オランダガラシ」とも呼ばれる水生生物です。
ヨーロッパが原産地で、明治時代に日本の持ち込まれたのだそうです^^。
クレソンの特徴は「繁殖力がすごく強い!」ということ。
小さいコップなどでも育てることができて、可愛いんです^^。
こんな感じです。
クレソンは繁殖力・生命力が強いので、河川など水が多い場所で自然に育っているのを見かけることもあるくらいです^^。
クレソンは3月〜4月など「春」に旬を迎え、旬のクレソンは葉が太く鮮やかな色合いで、風味が良くなります。
主な産地は山梨県、栃木県、沖縄県。
クレソンは辛味が強く、お肉など油分の多い料理に添えるとさっぱりとして、食欲を増進する効果がありますよね!
食欲を増進してくれる辛味は「シニグリン」と呼ばれる成分で大根やわさびにも含まれています。
独特の辛味や香りのする野菜は、すごい効果のある野菜が多いですが、クレソンもそんな野菜の一つです!
次は、クレソンがどんな栄養素を含んでいるのか詳しく紹介します。
クレソンの栄養素を紹介!世界一の栄養素量?
アメリカの疾病予防センターが、2014年に発表した「栄養素の高い野菜・果物TOP41」で100点満点を獲得し、1位に輝いたのがクレソンです。
そんなクレソンの主な栄養素はこちらです^^。
- カロリー・・15kcal
- タンパク質・・2.1g
- 脂質・・0.1g
- 食物繊維・・2.5g
- カリウム・・330mg
- マグネシウム・・13mg
- 鉄・・1.1mg
- β-カロテン・・2700μg
- ビタミンK・・190μg
- ビタミンB1・・0.10mg
- ビタミンC・・26mg
- 葉酸・・150μg
クレソンにはビタミンからミネラルまで幅広く含まれているのがわかりますね!
さすが世界一と言われる栄養成分の野菜です。
しかし、クレソンのすごいところは栄養成分だけでなく、辛味成分である「シニグリン」や「イソチオシナネート」にあります。
食欲増進・血行促進・抗酸化・抗菌作用など、たくさんの効能を期待できるんです^^。
ここからは、クレソンに期待できる効能を詳しく紹介します!
クレソンの効果効能は?
1.食欲増進効果
クレソンの辛味成分は「シニグリン」と「イソチオシナネート」です。
シニグリンとイソチオシナネートは消化を助け、食欲を増進する効果があります。
「消化をいかに減らすか」はとても大事なことです。
私たち人間は代謝酵素・消化酵素の2種類の酵素を持っています。
消化酵素にエネルギーを使い過ぎてしまうと、代謝酵素の力を満足に使えません。
代謝酵素は、免疫・運動・代謝など体の構成や動きに関わる酵素です。
現代人は「食べ過ぎ」と言われます。
クレソンを食べて消化の負担を減らし、代謝酵素を使用できるようにすることで、体に良い効果をもたらしてくれるはずです。
2.抗菌・殺菌効果
クレソンの「イソチオシアネート」は抗菌・殺菌効果があります。
イソチオシアネートはわさびにも含まれている成分です。
昔は冷蔵庫がないので、お寿司に使われる生魚の鮮度を保つことが課題でした。
そんな中で寿司職人が目をつけたのがわさびです!
今お寿司にわさびが入っているのは、その名残です。
3.抗酸化作用でエイジングケア
クレソンにはビタミンC・ポリフェノール・β-カロテンが含まれています。
これら栄養素は全て抗酸化作用のある成分です。
抗酸化とは、活性酸素による体の酸化から身を守ることを言います。
活性酸素(フリーラジカル)は、体の外側を錆びさせる(老い・シミ・シワ)原因になるだけでなく、体の内側(血管・内臓等)を錆びさせます。
エイジングケアをされる方は、抗酸化物質を摂った方がいいです。
また、体の酸化はあらゆる生活習慣病の原因にもなるので、クレソンは積極的に摂ったほうがいいですよ!
4.むくみ改善とデトックス効果
クレソンには多くのカリウムが含まれています。
カリウムには体の過剰な水分を排出する効果があります。
日本人は、味噌汁や漬物などしょっぱい食材が多く、塩分を多く摂取しがちです。
塩分を多く摂取すると、体の塩分濃度を下げるために水を体に溜めるようになります。
これがむくみの原因になります。
また、水分を排出する際に毒素も一緒に排出しています。
カリウムを摂ることで、デトックス効果も期待できます^^。
5.血行促進・代謝アップでダイエット効果
クレソンの辛味成分であるシニグリンには、血行を促進する作用があります。
血行を促進することで、体温が上がり代謝が上がります。
その結果、消費カロリーが増えダイエット効果に繋がります。
美味しいクレソンの選び方
美味しいクレソンを選ぶには、3つのポイントを見てください^^。
- 色味
- 茎
- 香り
美味しいクレソンは、ツヤのある綺麗な緑色をしています。
次に、茎を見てください。
茎が太いと口当たりが悪いので、細めのものを選ぶようにしてください。
最後に、香りです。
香りが強いものは、辛味も強い傾向があります。
料理のコツと『簡単』アレンジレシピ
クレソンを料理する際に気をつけていただきたいのは、クレソンに多く含まれているビタミンCやカリウム、ポリフェノールは「水溶性」ということです。
クレソンを茹でて食べる料理では、クレソンの栄養が水の中へ溶け出てしまい勿体無いです!
クレソンは添え物としてだけでなく、料理のメインとし大量消費することも可能です。
今回はクレソンを多く使用でき、簡単なおすすめレシピを3つ紹介します!
- クレソンのコンソメスープ
- クレソンの味噌汁
- クレソンのチャーハン
1.クレソンのコンソメスープ
- クレソン・・1束
- 玉ねぎ・・1/2個
- ベーコン・・2枚
<スープ>
- 固形スープの素・・2個
- 白ワイン・・大さじ2
- 水・・800ml
- 塩胡椒・・少々
クレソンはざく切りにし、玉ねぎは縦薄切り。
ベーコンは幅約1cmに切ってください。
食材を切り終わったら、鍋を用意します。
鍋にスープの材料を全部入れて強火にかけ、煮立ったらベーコン、玉ねぎを加えます。
玉ねぎがしんなりしたら塩胡椒で味を整え、食べる直前にクレソンを加えて一煮立ちしたら出来上がりです^^。
2.クレソンのみそ汁
- クレソン・・3本
- 玉ねぎ・・1/4個
- 絹ごし豆腐・・1/4丁
- だし汁・・400ml
- みそ・・大さじ1.5~2
クレソンは食べやすい大きさに切ります。
玉ねぎは縦薄切り。絹ごし豆腐は食べやすい大きさに切りましょう。
鍋に玉ねぎ、だし汁を加えて中火にかけ、煮立ったらクレソンを入れます。
最後に、絹ごし豆腐を加えて味噌を溶き入れたら完成です^^。
3.クレソンのチャーハン
- クレソン・・2/3束
- 溶き卵・・1個分
- ご飯・・茶碗2杯分
- 塩・・適量
- あらびきコショウ・・適量
- 醤油・・少々
まず、クレソンをざく切りしてください。
その後、ご飯をフライパンで炒めて卵を溶き入れます。
塩・粗挽きコショウ・醤油を入れて味を整え、最後にクレソンを入れて炒め合わせたら完成です!
まとめ
クレソンはアメリカの疾病予防管理センターの機関紙で「栄養素の高い野菜&果物」で見事1位を獲得した野菜です。
栄養素を調べると、ビタミンからミネラルまで幅広く含まれており栄養バランスを整えてくれる、優秀な野菜であることがわかります。
クレソンの辛味は「シニグリン」という成分で、殺菌作用や血行促進、食欲増進効果など期待できます。
クレソンの具体的な効果効能はこちらです!
- 食欲増進
- 抗菌・殺菌作用
- 抗酸化作用
- むくみ改善とデトックス効果
- 血行促進・代謝アップでダイエット効果
クレソンを調理する際「茹でる」のは避けたほうがいいです。
茹でると、水にクレソンの栄養素が溶け出してしまうので勿体無いです!
おすすめは「炒め物」と「汁ごと飲むスープや味噌汁」です。
上手に生活に取り入れて、世界一の野菜の栄養をたくさん摂っていきましょう!