モロヘイヤは野菜の王様と言われるほど、栄養豊富な野菜です。
例えば、βカロテンはほうれん草の2倍。
カルシウムは全野菜の中で2番目の含有量。
疲れを取るビタミンB1はニンニク並みという、ものすごい栄養素を含んでいるんです。
しかし、独特の味や粘りから、扱いに困る野菜でもあります・・・(汗)。
そこで、この記事はモロヘイヤに関するあらゆる疑問を解決できるように書いています。
この記事ではこんなことがわかります。
- モロヘイヤの旬と産地
- 選び方
- 保存方法(冷蔵・冷凍)
- モロヘイヤの栄養素
- 期待できる効果効能
- 料理する際の注意点
- おすすめレシピ3選
以上のことがわかります。
この記事を読めば、きっとモロヘイヤを食べたくなると思いますよ^^。
文部科学省「食品成分データベース」
モロヘイヤの旬と産地は?
モロヘイヤは年中摂れる、育てやすい野菜です。
その中でも、モロヘイヤの旬は7月~8月。
原産地がアフリカと言われており暑い気候に適した野菜なんです。
旬を迎えたモロヘイヤは深い緑色になり、張りが出てきます。
日本では関東での生産が多く、中でも群馬県がモロヘイヤの出荷量トップです。
関東のスーパーではモロヘイヤをよく見かけます。しかし、北海道など寒い地方に行くと、モロヘイヤを探すのは困難になります(汗)。
モロヘイヤの選び方と保存方法
モロヘイヤを選ぶ時は、綺麗な緑色をしているものを選んでください。
鮮度が落ちてくると、葉先が茶色になってきます。
また、モロヘイの茎は茹でても硬さが残ります。
茎も料理に使用するのであれば、茎が細めのモロヘイヤの方が使用しやすくなります。
もう一つのモロヘイヤを選ぶ方法として、葉の硬さがあります。
一般的な葉野菜は鮮度が落ちると「しなっ」としてきますよね?
モロヘイヤの場合は、鮮度が落ちると葉が硬くなる特徴があります。そこで、まだ柔らかさの残っているモロヘイヤを選びましょう^^。
モロヘイヤのおすすめ保存方法
モロヘイヤを冷蔵庫で保存する場合は約2日間が賞味期限と思ってください。
より鮮度よく冷蔵保存したい場合には、キッチンペーパーを濡らしてモロヘイヤに巻いて冷蔵保存します。
冷凍保存の場合には、約1ヶ月保存可能になります。
少し塩を入れた鍋で軽く茹でて、水気を切ります。
しっかりと水分を拭き取ったら、フリーザーバックなどで保存をするだけです。
使いやすい量に刻んで保存をするのもおすすめです。鍋にそのまま投下できますよ^^。
モロヘイヤの栄養素は?効果効能を調査!
モロヘイヤは野菜の王様と言われるほどの栄養素を含んでいます。
その栄養素から、期待できる効果効能を紹介していきます。
- βカロテン
- カルシウム
- ビタミンE
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- 食物繊維
βカロテン:活性酸素の除去。免疫力アップも!
βカロテンは活性酸素除去効果があることで有名ですね。
βカロテンが含まれていることで有名なのは人参でしょうか?
実は、モロヘイヤには人参以上のβカロテンが含まれています。
活性酸素は体を酸化させ、老化(シミ・シワ・たるみ)などの原因になります。
また、βカロテンは体内に入るとビタミンAに変わります。
ビタミンAは粘膜の保護を行うことでウィルスの侵入を防ぎ、免疫力アップ効果が期待できます。
カルシウム:ストレス低下効果が期待
モロヘイヤには小松菜の1.5倍のカルシウムが含まれています。
全野菜の中で2番目のカルシウム保有量を誇っています。
イライラしていると「カルシウム足りていないんじゃないの?」と言われたことがある方が多いはず^^。
これは本当の話で、血中のカルシウム濃度が低下することで情緒不安定になるという話があるんです。
社会問題化している若年層の凶悪犯罪や家庭内暴力、校内暴力などの不幸な出来事の原因は、カルシウム不足からくる情緒不安定も関与しているのではないかといわれており、カルシウムの生体内に果たす役割の重要性が見直されています。
引用:NIPRO
現代社会にとってストレスは切って切り離せないものです。
骨粗鬆症の予防にもなりますし、カルシウムを積極的に摂っていきたいですね。
ビタミンE・C:酸化防止でエイジングケア効果?
モロヘイヤにはビタミンEとビタミンCが多く含まれています。
両方のビタミンとも、「活性酸素除去効果」が高いことで知られています。
また、ビタミンCにはメラニン色素の沈着を防ぐ効果があり、美白効果が期待できます。
まさに女性のための栄養素ですね!
ビタミンB1:エネルギー増加。疲れを取り除く。ダイエットにも!
ビタミンB1は、糖からエネルギーを作り出す際に必須となる栄養素です。
ビタミンB1を摂取することで、効率的にエネルギーを生み出すことができます。
これは、ニンニクが「疲れ知らずの食材」として知られている理由です。ニンニクのビタミンB1がエネルギー生成を助けているんです。
実は、モロヘイヤにはニンニク並みのビタミンB1が含まれているんです。
全野菜の中でも第3位のビタミンB1保有量です。
糖をエネルギーに変換できないと脂肪に代わり体に蓄積されます。
ダイエットをされている方にも、ビタミンB1は必要な栄養素なんです。
ビタミンB2:エネルギーを作り出し日々の生活を活発に!
ビタミンB2もビタミンB1と同じく「エネルギー生成」に関わる重要な栄養素です。
栄養ドリンクを飲むと尿が黄色くなることがあると思います。
この黄色の成分がビタミンB2なんです。
栄養ドリンクのほとんどにビタミンB2が入っています。
人間は食べ物(糖質・脂質・タンパク質)から、エネルギーを作り出しています。
ビタミンB1は、そのエネルギー生成を効率的にしてくれるんです。
疲れた時にはモロヘイヤを積極的に食べていきたいですね!
食物繊維:便秘を解消し、腸内環境を良くする
モロヘイヤはごぼうよりも多くの食物繊維が含まれています。
食物繊維は便秘改善に効果的な栄養素です。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維は便の量を増やすことで腸に刺激を与え、便通を正常に戻す効果があります。
また、水溶性食物繊維には水分が少なく硬い便に水分を与え、便通を助ける働きがあります。
腸は栄養を吸収する器官でもあるので、便を正常に排出できるだけで栄養吸収が効率的に行えるようになりますよ^^。
モロヘイヤを料理する際の注意点
ここからは、モロヘイヤを料理する際の注意点について紹介します。
生で食べられる?や、モロヘイヤの毒性について書いています。
生で食べられる?
モロヘイヤは生でも食べられます。
サラダに生で入れている方も多いですね。
しかし、生で食べた場合、モロヘイヤ特有のえぐみを感じるのでお勧めできません。
また、生で食べた場合はモロヘイヤの粘りを引き出すことができないので、茹でて刻んだ方が栄養素が引き出せます。
茎は食べられる?
食用に売られているモロヘイヤであれば、茎を食べることができます。
根の半分くらいは筋が硬く食用に適していません。
茎上半分だけ食べるのがお勧めです。
注意
モロヘイヤの茎と種には毒性が認められています。成熟したモロヘイヤには毒があるんです。
一般的に売られているモロヘイヤは若芽なので毒性はありません。気にしなくても大丈夫です。
モロヘイヤを家庭菜園で育てて食べる方は注意してください。
モロヘイヤの茹で方
少し塩を入れたお湯で茹でることがポイントです。
塩を入れることでモロヘイヤの綺麗な色味を残すことができるのと同時に、栄養素が水の中で溶け出るのを防ぐことができます。
塩を入れることで、浸透圧の関係で茹で水から野菜の方への圧力が高まるからです。
他の野菜を茹でる際にも言えることですので、ぜひ覚えておいてください^^。
モロヘイヤのおすすめレシピ3選
1.モロヘイヤのおひたし
- モロヘイヤ・・2袋
- 水・・75ml
- 酒・・大さじ1
- 干しサクラエビ・・大さじ2
- ポン酢。。大さじ1
モロヘイヤを塩を入れた湯で40秒茹でる。
水と酒の茹で汁に加えてタレを作る。
タレが作れたら、モロヘイヤにかけるだけで完成です。
とっても簡単ですね^^。
2.モロヘイヤのふんわり卵スープ
- モロヘイヤ・・1/2袋
- エノキ・・1/2袋
- 溶き卵・・1個分
- だし汁・・300ml
- 酒・・大さじ1.5
- みりん・・大さじ1/2
- 酒・・小さじ1/4
- 薄口しょう油・・小さじ1
モロヘイヤは葉だけをカット。エノキは石づきを切り落として半分に切る。
だし汁を熱して、調味料を全て入れる。
その中にモロヘイヤ・エノキを入れるだけで完成します。
3.モロヘイヤ納豆
- モロヘイヤ・・1袋
- 納豆・・100g
- のり(味付き)・・適量
- ねりわさび・・小さじ1~2
- しょう油・・大さじ1.5
モロヘイヤは葉だけを摘み取る。
摘み取った葉を茹でて水気を取り、細かく刻みます。
ボウルに納豆・モロヘイヤ・わさびしょう油を加えて混ぜ合わせる。
最後に味付きのりを乗せたら完成です。
モロヘイヤの栄養素・効果効能を調査!まとめ
モロヘイヤは「野菜の王様」と言われるほど栄養豊富な野菜です。
カルシウム・βカロテン・ビタミンE・ビタミンC・食物繊維などなど・・・。
健康に有効と言われる栄養素が多く、そして満遍なく含まれています。
その効果として特徴的なのは、疲れが取れること・美容効果ですね。
モロヘイヤの栄養素は「独特の粘り」に多く含まれているので、茹でて刻む調理法がお勧めです。
モロヘイヤの粘りは納豆やスープと相性がいいので、ぜひ紹介したレシピを実践していただければと思います^^。