とある治療家の方が師匠にこんなことを言われたらしいです。
「ニンニクの使い方だけ勉強しなさい」
その師匠はあらゆる野菜の栄養・効果を学び・実験し続けた結果、「結局はニンニク」だと痛感したらしいです。
「他の治療法を学ぶくらいならニンニクの使い方だけ学んだ方がいい。」
と言われるほどニンニクは効果の高い野菜なんです。
そんな話を聞いた数年後、アメリカでこんな発表がありました。
アメリカ国立がん研究センターが発表した「デザイナーズフーズ」という、がんに強い食べ物に関する研究結果です。
ニンニクは全ての食べ物のトップに君臨しています。
ニンニクはその栄養素の高さから世界中で認められる、最も強力な食べ物なんです。
この記事を読んでいただくことでこんなことがわかります。
- ニンニクの旬・産地
- ニンニクの種類
- ニンニクの匂い成分について
- 無臭ニンニクは効果ある?
- ニンニクにはどんな効果がある?
- ニンニクにはどんな栄養があるの?
- 注意点・副作用
- おすすめ料理法
以上のことがわかります。
最近匂いを隠した無臭ニンニクが販売されていますよね?
でも、ニンニクは匂い成分にその力の秘密があります。
つまり、無臭ニンニクに強い効果は期待できません。
ニンニクの効果をフルに摂るのであれば、匂いのあるものを積極的に摂っていただきたい。
この記事を読んだら、きっと「生」のニンニクを食べたくなりますよ^^。
この記事の目次
ニンニクの産地・旬は?
販売されているニンニクの多くは中国産です。
スーパーに行くと、まず中国産のにんにくが目に入ると思います。
日本に限定すると、青森産のニンニクが一番生産されています。
日本産のニンニクの約7割が青森産です。続いて、香川県・宮崎県と続きます。
ニンニクの旬は6〜8月です。
中国産と日本産の違いはどこ?
中国産は100円で3玉入ったにんにくが購入できます。
一方、日本産は1玉で200円近い価格です。
この違いは何!?ということで食べ比べてみたことがあります。
栄養的な面はわからないのですが、味や水分量は全く違います。
私はにんにくを生で食べます。
中国産のにんにくを食べると舌を深く刺させれているような辛味(痛み)を感じます。
一方の日本産も同じく辛味はありますが、嫌な痛みではありません。
また、擦り下ろすと中国産はパサついていますが、日本のにんにくは水々しい擦り下ろしニンニクになります。
多少値段は高くても、日本産の方がおすすめです^^。
ニンニクの種類
ニンニクはこんなにたくさんの種類があるんですよ!
福地ホワイト六片・・青森産にニンニク。大粒で匂いが少ないニンニクです。
これでも一部です。たくさんの種類があります。
「どの種類がいいのかな?」と悩みますよね(汗)。
悩んだ際はニンニクを食べる目的で選ぶと良いと思います。
匂いが強いもの(北海道在来)は殺菌効果が強いニンニクです。免疫力アップでニンニクを食べる場合にはこちらがおすすめです。
滋養強壮のためでしたら、食べ続けることが重要ですので匂いの強くないものがおすすめです^^。
ニンニクのすごい栄養素・効果効能を紹介!
ニンニクには殺菌効果や滋養強壮の効果など、強い効果があります。
その中でも、一番の成分がニンニクの元になっている匂い成分「アリシン」です。
匂い成分アリシンの殺菌効果がすごい!免疫力アップ
ニンニク特有のあの匂いの元はアリシンという成分です。
アリシンを包丁で切るなどして傷つけると、アリイナーゼという酵素に反応して「アリシン」になります。
このアリシンが匂いを発しているんです。
なぜニンニクが強烈な匂いを出すようになったかというと、「外敵から身を守る」ためです。
ニンニクは匂いや辛味を発することで、敵を遠ざけているんです^^。
アリシンが病気から体を守ってくれる。無臭ニンニクに効果は期待できない
アリシンには強烈な殺菌効果があります。
体に口の中の雑菌や、体に入ったウィルスを根こそぎやっつけてくれます。
最近、匂い成分を消したニンニクが売られていますよね?
免疫力アップを考えるのであれば、匂いがないニンニクは意味がありません。
無臭ニンニクではなく匂いのあるニンニクを選びましょう!
また、熱を加えるとニンニクの匂いが弱くなってしまいます。
殺菌効果を考えれば一番いいのは「生」です。
毎日ニンニクを食べるのは生活に支障があると思うので、2粒くらいを週末にかじると病気に強くなると思います。
ニンニクの匂い成分アリシンは滋養強壮にも最適!
体を動かすのに重要なのがビタミンB1です。
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変換するのに必要な栄養素だからです。
しかしビタミンB1は体への吸収率が非常に悪い栄養素です。摂取量の60%くらいしか利用できていないと言われています。
使用されなかったビタミンB1は体外へ排出されてしまいます。
しかし、ビタミンB1はアリシンと結びつくことでアリチアミンという物質になり長時間体の中に滞在してくれるんです。
長時間体の中にあることで、ブドウ糖を効率よくエネルギーに変換してくれます。
これが「疲れた時はニンニクを摂るといい」と言われる理由です。
ニンニクにはガン予防効果がある
日本人の死亡原因の第一は「がん」です。
がんを予防するための具体的な方法は、未だわかっていません。
そんな中、アメリカ国立がん研究センターから「デザイナーズフードピラミッド」というものが発表されました。
これは、含まれる栄養素の高さから「がんに効果がある食べ物」をピラミッド形式で表したものです。
このピラミッドの頂点にあるのがニンニクです。
数ある食べ物の中で、がんに最も効果があるのはニンニクなんです。
ニンニクには体を温める効果がある
ニンニクには血管を拡張する効果があります。
血管を拡張することで血流が改善され、体が温まるんです。
体温が上がることで、こんな効果があります。
- 代謝が上がり痩せる
- 免疫力が上がる
体温が上がることで基礎代謝が上がります。結果、ダイエット効果が期待できます。
また、ウィルスは熱に弱いです。
風邪などを引くと熱を出しますよね?これは、体温を上げてウィルスを弱体化させているんです。
ニンニクを食べて体温が上がることで、免疫力が上がります。
「冷えは万病の元」と言われますが、本当にそうなんです。
「寝て起きたら風邪にかかっていた」
ということはありませんか?睡眠中は体温が下がります。
一日で一番病気にかかりやすいのは睡眠中なんです。
ニンニクを加熱すると体を酸化から守る効果が現れる
ニンニクを加熱するとスコルジニンという成分が生まれます。
これは、酸化還元作用がある成分です。
冷蔵庫で長期間保存する食品の中に加熱したニンニクを入れておくと、酸化を防ぎ長期間保存することができます。
人間には同じことが言え、熱したニンニクは酸化から体を守ってくれるんです。
体の酸化は体の老化・シミ・シワの原因です。
特に女性は積極的に摂っていきたいですね!
ニンニクの注意点。副作用
私はニンニクを生で食べます。生が殺菌効果が一番高いからです。
その際、一気に食べすぎると激しい胃痛になります。
私は4粒食べた時、激しい胃痛に襲われました。
ニンニクを生で食べるのは2粒くらいがいいのではないかと思います。
また、ニンニクの殺菌作用が強すぎて、下痢や腹痛を起こす方もいるそうです。
ニンニクは少しずつ多めにしていき、体の反応を見ていくようにしましょう!
注意
ニンニクを食べ過ぎて胃に穴が開いたという話もあります。
「適度な量」を守るようにしましょう!
にんにくのおすすめ料理法(レシピ)
ニンニクを美味しく食べれるレシピを3つ紹介します!
- 元気が出るコールドプレスジュース
- 豆腐とジャコとシソの居酒屋風サラダ
- ガパオライス目玉焼き乗せ
1.元気が出るコールドプレスジュース
ニンニクの栄養成分を生で摂るならコールドプレスジュースが一番です!
スロージューサーがニンニクの成分を絞り出してくれます^^。
- 食材(人参・・3本りんご・・1個セロリ・・1本ニンニク・・1片生姜・・少々(親指くらいの大きさ)レモン・・1個)をスロージューサーに入る大きさに切る。
- 食材をスロージューサーにかける。
- 容器に移して完成!
2.豆腐とジャコとシソの居酒屋風サラダ
包丁不要で作れるサラダのレシピです。
ドレッシングにすりおろしニンニクを入れています。
紹介しているレシピでは簡素的に「チューブニンニク」としていますが、これをすりおろしニンニクにしてください^^。
- ドレッシング(ポン酢を大さじ2・めんつゆを大さじ1・チューブニンニクを少々・ごま油を小さじ2)を作る。
- お皿にレタス・豆腐・シソ(大葉)・ちりめんじゃこ・鰹節・韓国海苔の順にのせる。
- ドレッシングをかけて完成!
3.ガパオライス目玉焼き乗せ!
タイ料理で有名なガパオライスを作っています。
このレシピではニンニクを炒めているのですが、ガパオライスはニンニクと相性がいいので大量に入れてください!
- パプリカ・玉ねぎ・生姜・ニンニクを切る。
- 各食材をフライパンで炒め、ナンプラー・オイスターソースで味付けする。
- 目玉焼きを焼く。
- お皿に盛って完成
ニンニクの栄養成分表
最後に、ニンニクの栄養成分表を載せておきます。
ニンニクの栄養成分
廃棄率 | 8 | % |
エネルギー | 134 | kcal |
水分 | 65.1 | g |
たんぱく質 | 6 | g |
脂質 | 1.3 | g |
炭水化物 | 26.3 | g |
灰分 | 1.3 | g |
エネルギー(kJ) | 561 | kJ |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 3.7 | g |
トリアシルグリセロール当量 | 0.7 | g |
ナトリウム | 9 | mg |
カリウム | 530 | mg |
カルシウム | 14 | mg |
マグネシウム | 25 | mg |
リン | 150 | mg |
鉄 | 0.8 | mg |
亜鉛 | 0.7 | mg |
銅 | 0.18 | mg |
マンガン | 0.27 | mg |
ヨウ素 | 0 | ug |
セレン | 1 | ug |
クロム | 0 | ug |
モリブデン | 15 | ug |
レチノール | 0 | ug |
α-カロテン | 0 | ug |
β-カロテン | 0 | ug |
β-クリプトキサンチン | 0 | ug |
β-カロテン当量 | 0 | ug |
レチノール当量 | 0 | ug |
ビタミンD | 0 | ug |
α-トコフェロール | 0.5 | mg |
β-トコフェロール | 0 | mg |
γ-トコフェロール | 0 | mg |
δ-トコフェロール | 0 | mg |
ビタミンK | Tr | ug |
ビタミンB1 | 0.19 | mg |
ビタミンB2 | 0.07 | mg |
ナイアシン | 0.7 | mg |
ビタミンB6 | 1.5 | mg |
ビタミンB12 | 0 | ug |
葉酸 | 92 | ug |
パントテン酸 | 0.55 | mg |
ビオチン | 1.9 | ug |
ビタミンC | 10 | mg |
飽和脂肪酸 | 0.18 | g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.04 | g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.41 | g |
コレステロール | Tr | mg |
水溶性食物繊維 | 3.7 | g |
不溶性食物繊維 | 2 | g |
食物繊維総量 | 5.7 | g |
食塩相当量 | 0 | g |
重量変化率 | 0 | % |
脂肪酸総量 | 0.64 | g |
n-3系 多価不飽和脂肪酸 | 0.04 | g |
n-6系 多価不飽和脂肪酸 | 0.37 | g |
4:0 酪酸 | mg | |
6:0 ヘキサン酸 | mg | |
7:0 ヘプタン酸 | mg | |
8:0 オクタン酸 | mg | |
10:0 デカン酸 | Tr | mg |
12:0 ラウリン酸 | 1 | mg |
13:0 トリデカン酸 | mg | |
14:0 ミリスチン酸 | 1 | mg |
15:0 ペンタデカン酸 | 2 | mg |
15:0 ANT ペンタデカン酸 | mg | |
16:0 パルミチン酸 | 150 | mg |
16:0 ISO パルミチン酸 | mg | |
17:0 ヘプタデカン酸 | 4 | mg |
17:0 ANT ヘプタデカン酸 | mg | |
18:0 ステアリン酸 | 4 | mg |
20:0 アラキジン酸 | 4 | mg |
22:0 ベヘン酸 | 9 | mg |
24:0 リグノセリン酸 | – | mg |
10:1 デセン酸 | – | mg |
14:1 ミリストレイン酸 | 0 | mg |
15:1 ペンタデセン酸 | – | mg |
16:1 パルミトレイン酸 | 4 | mg |
17:1 ヘプタデセン酸 | 2 | mg |
18:1 オレイン酸 | 32 | mg |
20:1 イコセン酸 | 3 | mg |
22:1 ドコセン酸 | Tr | mg |
24:1 テトラコセン酸 | – | mg |
16:2 ヘキサデカジエン酸 | – | mg |
16:3 ヘキサデカトリエン酸 | 0 | mg |
16:4 ヘキサデカテトラエン酸 | – | mg |
18:2 n-6 リノール酸 | 370 | mg |
18:3 n-3 α-リノレン酸 | 43 | mg |
18:3 n-6 γ-リノレン酸 | – | mg |
18:4 n-3 オクタデカテトラエン酸 | – | mg |
20:2 n-6 イコサジエン酸 | 0 | mg |
20:3 n-6 イコサトリエン酸 | 0 | mg |
20:4 n-3 イコサテトラエン酸 | – | mg |
20:4 n-6 アラキドン酸 | 0 | mg |
20:5 n-3 イコサペンタエン酸 | 0 | mg |
21:5 n-3 ヘンイコサペンタデセン酸 | – | mg |
22:2 ドコサジエン酸 | – | mg |
22:4 n-6 ドコサテトラエン酸 | – | mg |
22:5 n-3 ドコサペンタエン酸 | – | mg |
22:5 n-6 ドコサペンタエン酸 | – | mg |
22:6 n-3 ドコサヘキサエン酸 | – | mg |
未同定 | 6 | mg |
イソロイシン | 110 | mg |
ロイシン | 200 | mg |
リシン | 220 | mg |
メチオニン | 58 | mg |
シスチン | 65 | mg |
含硫アミノ酸合計 | 120 | mg |
フェニルアラニン | 150 | mg |
チロシン | 120 | mg |
芳香族アミノ酸合計 | 270 | mg |
トレオニン | 130 | mg |
トリプトファン | 64 | mg |
バリン | 170 | mg |
ヒスチジン | 81 | mg |
アルギニン | 970 | mg |
アラニン | 130 | mg |
アスパラギン酸 | 400 | mg |
グルタミン酸 | 940 | mg |
グリシン | 150 | mg |
プロリン | 93 | mg |
セリン | 160 | mg |
アミノ酸合計 | 4200 | mg |
アンモニア | 150 | mg |
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