甘酸っぱいレーズン。
小学校などで、レーズンパンを食べた記憶がある方も多いはずです。
レーズンパン好きでしたか?
私の小学校ではレーズンを取り除いてパンを食べる子も多かったです(汗)。
フルーツの中で、レーズンほど好き嫌いが激しいものは珍しいですよね^^。
しかし、独特な味わいのある食べ物には、栄養豊富なものが多い。
今回は、そんなレーズンの栄養素や効果効能を紹介しています。
この記事を読んだら、レーズンを袋ごと買いに行きたくなってしまうかもしれませんよ^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
レーズンの栄養素は?ミネラルの宝庫
レーズンの主な栄養素を紹介します。
- カロリー・・300kcal
- 脂質・・0.2g
- タンパク質・・2.7g
- 食物繊維・・4.1g
- ナトリウム・・12mg
- カリウム・・740mg
- カルシウム・・65mg
- マグネシウム・・31mg
- 鉄分・・2.3mg
- β-カロテン・・11μg
- 葉酸・・9μg
- ビタミンC・・0mg
上記を見ていただければわかりますが、レーズンにビタミン類はほとんど含まれていません。
一方、ミネラル群はたくさん含まれています。
鉄分と言えば「ほうれん草」のイメージがありますよね?
ほうれん草の鉄分は、100gあたり2mg。
つまり、レーズンはほうれん草より多くの鉄分を含んでいるんです・・!
また、レーズンにはカルシウム・カリウムなど他のミネラル群が含まれています。
ミネラル群は体を構成する役割の栄養素が多いです。
成長期の子供たちには特に食べさせたいフルーツですね!
また、レーズンのオレイン酸が糖の歯への付着を防ぎ、虫歯を予防するという話もあります。
※オレイン酸と虫歯の関係については、立証されている訳ではありません。
ここからは、レーズンに含まれる栄養素からどんな効果効能が期待できるのか紹介していこうと思います。
レーズンに期待できる効果効能5選!
1.貧血予防が期待!
レーズンには「ほうれん草」より多くの鉄分が含まれています。
鉄分は血液の「赤血球を増やす」役割があり、赤血球は酸素を運びます。
「貧血は鉄分不足」だと思われていますが、実は貧血は赤血球が作られないことによる酸欠状態なんです。
鉄分を摂ることで、身体中を酸素が巡り貧血改善効果が期待できます。
また、酸素が身体中を巡ることで、疲労を取り除くことができます。
2.便秘改善が期待できる
レーズンには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は不溶性と水溶性の2種類があるのですが、レーズンには両方の食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維は、便の量を多くし腸に刺激を与え、正常な便の排出を促します。
水溶性食物繊維は、硬い便に水分を与えることで便の排出を促します。
レーズンには水溶性・不溶性両方の食物繊維が含まれているので、あらゆるタイプの便秘改善効果が期待できます。
また、腸は栄養の吸収器官でもあるので、便秘改善することで効率的な栄養吸収に繋がりますよ^^。
3.むくみ改善がある?
レーズンが多く含むカリウムには、過剰な水分を体外に排出する機能があります。
日本人はナトリウム(塩分)を多く摂取しやすい傾向があります。味噌汁だったり、お漬物だったり・・。
ナトリウム(塩分)が多いと、体の塩分濃度を下げるために水分を体に溜め込むやすい。
塩分を多く摂ったために、体に過剰な水分が溜まった状態がむくみの正体です。
カリウムを積極的に摂ることで過剰な水分を排出し、むくみ改善効果が期待できます。
4.リラックス効果
レーズンにはカルシウムが含まれています。
カルシウムというと骨を強くする効果がイメージにありますが、実はそれだけでは ないんです。
カルシウムは血中で「カルシウムイオン」という形で存在しており、カルシウムイオンが精神の安定(リラックス)に関係しているんです。
眠れない時、ホット牛乳を飲むことがあると思います。
これは、カルシウムイオンが増えることでリラックスでき、眠りにつくことができるからなんです。
補足
眠りに作用するのは「メラトニン」というホルモンです。牛乳にはトリプトファンが含まれておりメラトニンの分泌を促しますが、夜に飲んでも効果はありません。眠りを改善するには、朝トリプトファンを摂る必要があります。
5.抗酸化作用や眼精疲労改善効果が期待!
レーズンにはポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールとは色素のことで、植物が害虫や日光から体を守るために生み出したもの。
そのポリフェノールを人間が摂ることで、強い抗酸化作用が期待できます。
レーズンには、アントシアニンというポリフェノールが含まれています。
アントシアニンは紫色の色素で、ぶどうやプルーンなどにも含まれています。
レーズンはダイエットに向いてる?カロリーは?
レーズンのカロリーは、100gあたり300kcalです。
300kcalが多いのか少ないかというと、かなり多いです。
わかりやすいところで「ご飯一杯のカロリー」はというと、約220kcalです。
レーズンはダイエットに向いてフルーツではありません。
レーズンを食べる量はほどほどにしましょう!
補足
カロリーが多く持ち運びもしやすいので、マラソンや登山・ハイキングなどに最適です。食べ物が周りにない「海釣り」などにもいいですね^^。
レーズンはいつから離乳食に使える?アレルギーは?
レーズンは子供の発達に必要なカロリーやミネラル群を摂れるので、積極的に赤ちゃんに与えていきたいですよね?
レーズンは離乳食後期の「生後10ヶ月」くらいから赤ちゃんに与えて大丈夫です。
レーズンは硬さがあるので、細かく刻んだりすり潰したりしてください。
また、レーズン単体というより「ぶどうアレルギー」として、ぶどう・レーズン・プルーンなどにアレルギ反応が出ることがあります。
まとめ
レーズンはビタミンはほとんど含まれていません。
一方、ミネラル群は豊富に含まれています。
ビタミンの不足を補うために、ビタミンの多いフルーツ(レモンなど)と一緒に摂ることをお勧めします。
また、レーズンは非常にカロリーが多いフルーツです。
そのため、ダイエットには向きません。
レーズンは好きな方はほんと好きなので、食べ過ぎてしまいがちです(汗)。
袋にたっぷり入った状態の乾燥レーズンを購入するより、パンなどに練りこんであるレーズンを食べたほうが良さそうですね^^。