中華料理に使われることの多いごま油。
こうばしい香りがたまらないですよね^^。
ごま油は美味しいだけではなく、健康効果・効能がある成分がたくさん含まれているのをご存知ですか?
抗酸化やコレステロールの抑制・生活習慣病の予防・美容効果など、すごい効果があるんです!
今回は、そんなごま油にどんな成分が含まれているのか?健康にどんな良い効果があるのかを代わりに調べました。
この記事ではこんなことがわかります。
- ごま油の成分は?
- ごま油の健康効果・効能
- 1日の摂取量はどれくらいがおすすめ?
- ごま油のデメリットや注意点
- ごま油は冷え性に効く?
- オイルプリングのやり方
ごま油はいい効果もありますが、摂取量を間違えると体に悪影響を及ぼすこともあります。
この記事を読んで、ごま油を正しく使用していただければと思います^^。
この記事の目次
ごま油にはどんな成分が含まれている?
ごま油には健康効果・効能の高いこんな成分が含まれています。
- リグナン
- リノール酸
- リノレン酸
- ビタミンE
- ゴマリグナン
- セレン
これから、ごま油の成分がどんな健康効果あるのか紹介していこうと思います^^。
ごま油の健康効果・効能を紹介!
1.リグナン:抗酸化作用で肝臓を助ける!
リグナンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用のある成分です。
人間は主に肝臓で抗酸化作用をしています。
しかし、添加物や農薬・アルコールの過剰摂取をすることで、肝臓が疲れてしまい抗酸化がうまくできないことがあります。
そんな時に、ごま油を摂ってリグナンを摂取しておくと、リグナンによって抗酸化されることで肝臓を休ませることができるんです。
2.リノール酸:生活習慣病予防に効果が期待
リノール酸はオメガ6と呼ばれ、不飽和脂肪酸の多価飽和脂肪酸の一つです。
血中のコレステロールを下げ、心臓病など生活習慣病を予防するとされています。
人間の組織が正常に動きために必須の栄養素ですが、体の中では作り出すことができません。
食事の中から摂取していくしかない栄養素です。
3.リノレン酸:悪玉コレステロールを減らす
リノレン酸はオメガ3と言われ、人間が体内で作り出すことができない必須脂肪酸です。
リノレン酸の重要な効果は「悪玉コレステロールを体外に排出する」ことです。
悪玉コレステロールが多いと、血管の壁に張り付き血管の通りを悪くしたり血栓の原因になります。
動脈硬化や脳疾患などの原因になるので、リノレン酸を摂って悪玉コレステロールを排出することはとっても大事なことなんです。
また、悪玉コレステロールを排出することで血流がよくなります。
その結果、冷え性の防止効果が期待できます。
4.ビタミンEで抗酸化と免疫力アップ!
ビタミンEはほうれん草やブロッコリーに多く含まれる抗酸化の強い栄養素です。
さらに、ビタミンEは体の中に入るとビタミンAに変化し、目や喉・肺などの粘膜の保護をしてくれます。
粘膜が強くなることでウィルスの体内侵入を減らすことができるので、免疫力アップ効果が期待できます^^。
5.ゴマグリンナンでさらに抗酸化!
ごま油の中に1%程度ゴマグリナンという微量の栄養素が含まれています。
「セサミン」という聞き覚えのある成分もゴマグリナンの一種です。
ゴマグリンナンもビタミンEと同じく抗酸化の強い成分です。
ごま油は、他の油に比べて酸化しにくい油です。
この酸化しにくさは、ゴマリグナンの抗酸化力によるものです。
ゴマリグナンの抗酸化作用は人間が食べても抗酸化作用を発揮してくれます。
酸化は鉄の錆びと同じく、体を錆びさせます。
酸化は老化やシミや生活習慣病などの原因となるので、エイジングケアを気にされる女性には特におすすめでの油です。
6.セレンも抗酸化が強い!
セレンは酸化物質を除去する作用があります。
セレンの抗酸化力はビタミンEの約100倍とも言われるほど強いんです!
エイジングケアや生活習慣病の予防の強い味方です^^。
7.ごま油は便秘にも効果的!
ごま油には滑腸作用という作用が期待できます。
滑腸作用とは、ごま油の油分で便が出やすくなることを言います。
また、ごま油が腸を刺激することで、蠕動運動を促進します。
1日の摂取量はどれくらいがおすすめ?
ごま油の適正な1日摂取量は小さじ1〜2杯です。
小さじ1杯(4g)で37kcal。
大さじ1杯(12g)で108kcalにもなります。
ちなみに、ご飯1杯で約220kcalなので、ごま油大さじ1杯はご飯1杯の半分のカロリー摂取となります(汗)。
カロリーの過剰摂取は肥満に繋がりますので、ごま油は1日小さじ1〜2杯程度に抑えてください^^。
ごま油のデメリットや注意点
ごま油は体にいい油ですが、摂りすぎると体に悪い影響がある場合があります。
- カロリーが多い
- 抽出法に注意する
- 酸化に注意
- 善玉コレステロールの排出に注意
- アレルギーに注意
1.ごま油はカロリーが多い
先ほども紹介しましたが、ごま油はカロリーが多い油です。
大さじ1杯でご飯の半分のカロリーがあります。
いくら美味しい・体にいいからと言ってサラダなどにドボドボかけていたら肥満の原因になってしまいます(汗)。
2.製造方法に注意する
ごま油には2つの製造方法があります。
- 圧搾法
- 抽出法
圧搾法はゴマを機械ですり潰すようにして油を絞り出す製法です。
昔ながらの製造方法ですね!
一方、抽出法は薬剤を使ってゴマから油を取り出す方法です。
使用される薬剤は油の中に残らないので安全と言われますが、やはり気になります・・・。
ほとんどのごま油のラベルには、製造方法について記載があるので注意して見ていただければと思います。
抽出法は効率よく油を引き出せるので、値段が安いです。
一方、圧搾法のごま油は手間がかかるので値段が高め。
また、黒と白のごま油がありますが、これは気にしないでください。
黒のごま油は焙煎されたごま油を使用しているのでゴマの香りが強い。
一方、白いごま油はゴマをそのまま使用しているので、自然な風味です。
成分に大きな違いはないので、好みで選んでいただければと思います。
3.ごま油の酸化に注意。保存方法も
ごま油にはたくさんの抗酸化物質が入っているので、酸化しにくい油です。
しかし、封を開けてしまえば空気に晒され、酸化は免れません。
そこでおすすめなのが「ごま油は小さいボトルを買って、短いサイクルで買い換えていく」ことです。
これはごま油に限らず全ての油に言えることです。
ごま油を保存する時は、常温で保存してください。
4度以下で保存すると、白い沈殿物が出てきて風味が失われてしまいます。
冷蔵庫では保存しないように注意してください。
4.善玉コレステロールの排出に注意
ごま油のリノレン酸には悪玉コレステロールを排出する効果があります。
しかし、ごま油の過剰な摂取は善玉コレステロールも一緒に排出してしまうんです。
善玉コレステロールは、悪玉コレステロールを排出する作用のある成分です。
そのため、ごま油で悪玉コレステロールを減らしても、善玉コレステロールも減ることで結果的に悪玉コレステロールを増やす可能性があるんです。
ごま油は多くても小さじ2杯程度にしておきましょう!
5.アレルギーに注意
ゴマはアレルギーが起きやすい成分として、アレルギー表示が推奨されている成分です。
気づかなくても「実はごまアレルギーだった!」なんていうこともあるかもしれません。
もしごま油を摂取して体調が優れない場合には、病院でアレルギー検査をすることをおすすめします。
ごま油でのオイルプリング(うがい)もおすすめ!
ごま油でうがいをすることを「オイルプリング」と言います。
ごま油の油分が細菌をからめ取り、口の中から排出してくれるんです。
やり方は非常に簡単。
小さじ1杯程度のごま油を口に含んで、グチュグチュうがいをするだけです。
20分程度うがいを継続してください。掃除など他の作業をしながらで大丈夫です。
途中で油が乳化(水っぽくなる)しますが、気にしないでください。
終わった後のさっぱり感はとっても気持ちいいですよ^^。
歯ブラシでは届かない歯間や、歯茎と歯の間の細菌も取り除けます。
口臭の予防や、うがいによるほうれい線の予防などの効果もありますよ^^。
補足
ごま油はアトピーに効くという話があるようです。
アトピーに効果的と言われているのはオメガ3の油です。
ごま油はオメガ6(リノール酸)が多く含まれているので、アトピー改善に向きません。
アトピー改善に向くのは「えごま油」です。
ごま油はマッサージもできる万能油!
アーユルヴェーダという健康法があり、その中でごま油を使ったマッサージが推奨されています。
ごま油の中でも、マッサージに向いているのは「白ごま」です。
ごま油でのマッサージを行うことで、疲労軽減・冷え性改善・ストレス解消などの効果が期待できます。
ごま油の健康効果・効能まとめ
ごま油は抗酸化や悪玉コレステロールの排出など、様々な健康効果・効能がある油です。
しかし、摂りすぎは注意が必要です。
カロリーの過剰摂取や、善玉コレステロールの排出が起きてしまい、逆に体に悪い影響が起こることがあります。
おすすめは1日小さじ1〜2杯程度です。
圧搾法で作られたごま油を選んでください。
自然に作られたものなので安心して取り入れられます。
圧搾法のごま油は手間がかかる分値段が高めです。値段の高い方のごま油を使用してください^^。
ごま油は上手に付き合えば、体に良い健康効果をもたらしてくれる油です。ぜひ上手に生活に取り入れていきたいですね^^。