ネギは焼いても味噌汁に入れても、甘くて美味しいですよね^^。
しかし、熱するとネギの大事な栄養素が失われていると聞いたら驚きますか?
今回はネギの栄養や効果効能を紹介しながら、ネギの栄養を失わないための調理法なども紹介しています。
- ネギの栄養素は?
- 効果効能の紹介
- ヌルとは?今注目の栄養素
- ネギの匂いを消す方法
- 美味しいネギの選び方
- ネギの保存方法
- 栄養を失わない食べ方
この記事を読めば、もっとネギを大事に食べることができるようになると思います^^。
この記事の目次
ネギの栄養と効果効能を紹介!
「ネギを首に巻くと風邪がよくなる」なんて言い伝えがありますよね。
実はこれは本当なんです。
ネギの「鼻を突くような匂い」は硫化アリル(アリシン)という成分によってもたらされています。
硫化アリル(アリシン)はニンニクや玉ねぎにも含まれる成分で、血流を良くしたり、胃腸の働きを良くするという働きがある栄養素です。
ネギを首に巻く事で、硫化アリル(アリシン)の効果により血流向上や食欲改善などの効果があるので「ネギを首に巻くと風邪に効く」という話が広まったんです。
そんなネギにはこんな栄養素が詰まっています。
- ビタミンC
- カルシウム
- βカロテン
- 硫化アリル(アリシン)
- ネギオール
- 葉酸
- セレン
中でも、硫化アリル(アリシン)は最強とも言われる殺菌作用と滋養強壮効果が期待でき、非常に心強い成分です。
さらに、抗酸化作用のある栄養素や、ガン抑制効果が認められている栄養素も含んでいるんです。
1.ビタミンCにより抗酸化・美白効果が期待!
ビタミンCは美白効果があるとして有名ですよね?
それは、ビタミンCに色素沈着を防止する効果があるからなんです。
強い太陽の光を浴びると、肌の炎症を防止するためにメラニンが発生します。
メラニンが肌に沈着することで肌は黒くなります。
その色素沈着を防ぐ効果がビタミンCには期待でき、美白効果が期待できるんです。
また、ビタミンCには抗酸化作用があります。
活性酸素(フリーラジカル)はウィルスから体を守る作用もありますが、大気汚染や喫煙、添加物などで多く発生するようになった活性酸素(フリーラジカル)が多すぎて体に害を及ぼしています。
普段はスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)が活性酸素を解毒化してくれていますが、現代の生活から発生する活性酸素に対応仕切れていないんです。
そこで、私たち現代人には「抗酸化作用のある食材」を多く取り入れる必要があります。
その一つがビタミンCです。
体の酸化は老化(シミ・シワ)だけでなく、血管・内臓を錆びさせる事で生活習慣病の原因にもなります。
ビタミンCは積極的に摂取していきたいですね!
2.カルシウムで骨の形成や精神の落ち着きを取り戻す
カルシウムは骨の形成に必須の栄養素です。
また、血中にもカルシウムがあることをご存知ですか?
血中のカルシウムをカルシウムイオンと言います。
血中のカルシウムイオンは、精神を安定させる作用があります。
寝る前にホットミルクを飲んで「ほっ」として眠りにつけたり、「イライラするのはカルシウム足りてないんじゃないの?」というのはカルシウムイオンのことを指しています。
3.βカロテンで免疫力アップ!
βカロテンもビタミンCと同じく、強い抗酸化作用のある栄養素です。
βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換します。
ビタミンAは鼻・喉・肺などの粘膜の保護する機能があります。
粘膜が強くなることで、ウィルスの体内への侵入を防ぐことで免疫力アップに貢献しています。
4.葉酸で細胞を正常に発達させる
葉酸と言ったら、妊娠中の女性が積極的に摂っているのを思い浮かべると思います。
これは、葉酸が細胞の発達に必須の栄養素だからです。
赤ちゃんだけでなく成人も細胞は生まれ変わっていますので、葉酸を摂る事で正常な細胞の形成を促すことができます。
また、葉酸は血造(血を作る)際の必須栄養素です。
葉酸が足りていないと、血液量が足りず貧血になる可能性があります。
特に女性は積極的に摂っていきたい栄養素ですね!
5.硫化アリル(アリシン)は最強の殺菌作用のある成分
「ねぎと言ったら硫化アリル(アリシン)」というくらいに、おすすめしたい成分です^^。
硫化アリル(アリシン)は、玉ねぎやニンニクにも含まれている成分です。
ネギの「ツン」とする匂いの正体がアリシンです。
アリシンは、玉ねぎでは目から涙を流させ、ニンニクでは辛みをもたらす。
この硫化アリル(アリシン)は強い殺菌効果があるのが特徴です。
体に入った、あらゆるウィルスを殺菌してくれます。
風邪やインフルエンザが流行る時期には積極的に摂っていきたい栄養素です。
また、硫化アリル(アリシン)にはビタミンB1の吸収率を高める働きもあります、
ビタミンB1は糖をエネルギーに変換する際の必須栄養素です。
効率的にエネルギーを生み出すことで、疲れにくい体や、疲労の除去に役立ちます。
6.セレンで酸化を防ぐ
セレンは体に摂って必須のミネラルで、抗酸化作用のある栄養成分です。
活性酸素が多くなりやすい環境に私たち日本人は、「体の酸化を防ぐ」ことをまず考えていきたいところです。
ネギには抗酸化力のあるビタミンCやβカロテン、セレンなどが含まれており、心強い味方になります。
ヌルとは?今注目の栄養素
ヌルとは、ネギの緑色の部分にある「ヌメり」のことです。
人間にはウィルスを排除するためのlgA抗体やマクロファージ、ナチュラルキラー細胞という機能があります。
実はネギの青い部分にある「ヌル」を摂る事でこれら免疫機能を高めることができるんです!
ネギの匂いが気になる?即効性のある方法を紹介
ネギの健康効果はわかったけど、匂いが気になる・・・。そんな方も多いと思います。
そんな方に「ネギの匂いを消す方法」を紹介しようと思います^^。
- 牛乳
- 緑茶
- りんご
- 歯磨き・ブレスケア
飲み物として有効なのは、牛乳や緑茶です。
特に牛乳はネギの匂いの元であるアリシンを包み込んでくれるので、匂い消しに有効です。
また、りんごはりんごの「アップルフェノン」というポリフェノールが匂い消しに効果的です。
最後に、歯磨きやブレスケアがおすすめです。
牛乳が一番効果が高いと思いますよ^^。
美味しいネギの選び方
美味しいネギを選ぶには3つのポイントに注目してください。
- 緑の部分の太さ
- 緑と白の分岐点の硬さ
- 根の多さ
緑の部分は肉厚で太く、淡い緑色をしているものを選んでください。
また、白と緑の分岐点を押してみて、硬く締まっている感触がするものが美味しいです。
最後に根をみてください。
根の本数と筋目の数は一致していると言われており、根が多く筋目が多い方が美味しいネギです。
ネギの保存方法は?常温?冷蔵?
ネギには「長ネギ(白ネギ)」と「青ネギ(葉ネギ)」があります。
この2つは保存方法が異なるので注意してください。
長ネギ(白ネギ)は葉先を出して濡れた新聞紙で包み、室温保存です。
青ネギ(葉ネギ)は野菜室で保存をしてください。
両方とも立ち野菜(立つように育つ野菜)のため、出来るだけ立てて保存がおすすめです。
青ネギ(葉ネギ)は傷みやすいので、早めに食べてください。
ネギの栄養を失わない効果的な食べ方
ネギの栄養成分の中で、最も摂っていただきたいのは硫化アリル(アリシン)です。
このアリシンは、熱を加えると効果が無くなってしまうという特徴があります。
そのため、ネギは「生」で食べるのが一番おすすめです。
ネギを生で食べるには、みじん切りで薬味として使用するか、白髪ねぎとして使用するかになります。
熱を加えると非常に甘くて美味しくなりますが、硫化アリル(アリシン)を摂ると考えると「生食が一番いい」と覚えておいてください。
まとめ
ネギは抗酸化力のあるビタミンC・βカロテンを含んでおり、エイジングケアや生活習慣病の予防効果が期待できます。
また、ネギの匂い成分のである硫化アリル(アリシン)に強い殺菌効果があります。
さらに、ビタミンB1の吸収率アップの効果もあるので、疲労回復効果も期待できます。
しかし、アリシンは熱に弱いという特徴があります。
アリシンが無くなってしまっては、せっかくの強い殺菌効果が無くなってしまいます。
そのため、ネギは生のまま刻んで薬味として使用するのが一番です。
「生のまま刻んだネギは何に合う?」という前提に立って、ネギの使用方法を考えるのがいいと思います^^。