11月頃になると春菊は旬を迎え、スーパーの野菜売り場でたくさん目にするようになります。
春菊は独特の苦味と香りが何とも言えない野菜ですね^^。
「良薬口に苦し」とは言いますが、苦味のある春菊にもたくさんの栄養素が含まれています。
特徴的な栄養はないものの、様々な栄養素が満遍なく含まれている印象です。
この記事ではこんなことがわかります。
- 春菊にはどんな栄養素が含まれている?
- どんな効果効能が期待できる?
- 春菊の旬や産地は?
- 春菊の美味しい選び方
- 春菊の簡単おすすめレシピ
この記事を読むことで、きっと春菊の見方が変わるはずです^^。
この記事の目次
春菊にはどんな栄養素が含まれている?
春菊に主に含まれている栄養素はこちらです。
- カリウム
- カルシウム
- 鉄
- ヨウ素
- モリブデン
- β-カロテン
- ビタミンK
- 葉酸
特にカリウムが多く含まれており、春菊100gあたり460mgも含まれています。
この含有量は、カリウムを多く含むとされる大根よりも多く含まれています。
大根は100gあたり400mgなので、60mgも多いことになります。
また、カルシウムやカロテンなども多く含み、満遍なく栄養が含まれている野菜と言えます。
補足
含まれる栄養素の量などは、文部科学省の「食品成分データベース」で調べています。
春菊の栄養から期待できる効果効能は?
春菊の栄養素から期待できる効果効能を紹介します^^。
1.カリウムでむくみ改善効果
お酒を飲みすぎると顔がむくんだり。
立ち仕事が多いと足がむくんだり。
これら「むくみ」は、顔や足に過剰な水分が溜まったために起きています。
カリウムは体内から過剰な水分を排出してくれる効果があります。
また、ナトリウム(塩分)とカリウムは相関関係にあります。
ナトリウム(塩分)が多ければ、カリウムが足りなくなります。
日本人はナトリウム(塩分)過剰になる傾向が強いので、カリウムが足りていません。
カリウムを摂りすぎることはほぼないので、どんどん春菊を食べていきましょう^^
補足
ナトリウムは水溶性なので、蒸しや生食がおすすめです。
2.カルシウムで精神安定
歯や骨を上部にすることで有名なカルシウム。
実は、カルシウムは血中にも存在しています。
血中のカルシウムは精神を安定する作用の他に、筋肉の収縮や神経伝達の役割があります。
3.鉄で体は疲れにくくなる!
鉄は血中の酸素を運搬する「ヘモグロビン」を生成する役割があります。
つまり、鉄を摂ることで体に酸素が周り、疲れが取れやすくなる効果が期待できます。
また、鉄は血造作用もあります。
鉄を摂取することで血の量が増えるわけです。
血の量が増えれば、酸素や栄養素が効率よく身体中を巡ることができます。
鉄は美肌など、体を綺麗に保つためには必須の栄養素です^^。
4.ヨウ素で新陳代謝アップ
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料で「ヨード」と呼ばれることもあります。
甲状腺ホルモンは、全身の細胞の新陳代謝を促進すると共に、エネルギー作り、脳や心臓の働きのサポートをしています。
ただ、ヨウ素を摂りすぎると甲状腺のトラブルが生じることがあるので、摂りすぎには注意が必要です。
5.モリブデンでプリン体排出
モリブデンは尿酸を作るのに必要な栄養素です。
人間の体は、体のゴミを肝臓で尿酸に作りかえて尿として排出しています。
もしモリブデンがなければ尿としてゴミを体から排出できず、体に毒が溜まることになります。
また、モリブデンはプリン体排出にも必要な栄養素です。
体のゴミが多いと肝臓に負担がかかり、尿酸に変える力が弱まっています。
そんな時にプリン体を摂取すると、さらに肝臓に負担がかかり痛風になる可能性があります。
6.β-カロテンで活性酸素を除去
カロテンとは「カロテノイド」とも呼ばれ、緑黄色野菜の色味のことです。
この色味は日光による体の酸化を防ぐ力があり、人間が食べても酸化防止力を発揮してくれます。
体の酸化は老い(シミ・シワ等)の原因です。
積極的に春菊を摂って、抗酸化していきたいですね^^。
補足
カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まります。カロテンは脂溶性のビタミンだからです。
油に溶けた状態で摂ることで吸収率が高まるんです。
7.ビタミンKは骨と血液に必要なビタミン
ビタミンKは「止血ビタミン」と呼ばれることがあります。
止血ビタミンとは、血液を止める作用のことです。
ビタミンKが不足すると、鼻血が出やすくなったりします。
また、ビタミンKはカルシウムを体に取り込む手伝いをしてくれます。
カルシウムは、実は吸収率の悪い栄養素なんです。
牛乳からは40%、野菜からは19%しか吸収できないとされています。
ビタミンKがあれば、効率的にカルシウムを摂取できるので、ぜひ摂っていきたいですね!
8.葉酸で記憶力アップ
葉酸を摂ることで記憶力アップや物忘れに効果があるとされています。
また、遺伝情報が詰まったDNAを作る手助けもしてくれています。
葉酸は水溶性で熱にも弱いので、生食が一番です。
そのまま食べるのは難しいと思うので、スロージューサーなどでコールドプレスジュースにして葉酸を摂るのがおすすめです。
https://vegetables.yasaioisii.net/archives/5150/
旬と産地
春菊の生まれは「地中海沿岸」です。
ヨーロッパでは春菊を食べることはなく、主に観賞用として育てられていたんだそうです。
アジア〜日本に入るに従って食べられるようになり、日本では栃木・千葉・茨城県が主要な産地とされています。
旬は10月〜2月で鍋に入れることが多い野菜ですね^^。
美味しい春菊の選び方
春菊を選ぶ際には3つのポイントを見て下さい。
- 色味
- 葉の密生具合
- 茎の太さ
以上の3点です。
色味に関しては、白い膜がはったような緑色のものがいいです。
春菊は悪くなると色が茶色がかってきます。茶色の春菊は選ばないようにして下さい。
また、根本まで葉が密生しているものが鮮度がいいです。
最後に茎の太さですが、太く丸い茎のものが美味しい春菊です。
下から見て茎の中が空洞になっているのは問題ないですが、芯が白くなっているものがあります。
芯が白い春菊は鮮度が悪いので避けるようにしましょう。
春菊のおすすめ保存方法
春菊に限らず、葉野菜は乾燥に弱いことを覚えておいて下さい。
濡らしたペーパータオルで包んで保存することで、乾燥から春菊を守ることができます。
また、春菊は立ち野菜です。
立ち野菜とは、畑から上の方に育つ野菜のことです。
立ち野菜は立てて保存をしてあげることで長持ちします。
春菊を冷凍保存する場合
春菊を冷凍保存する場合は、春菊を水洗いして食べやすい大きさにカットして下さい。
その後、しっかりと水気を拭き取りフリーザーバックなどで冷凍保存して下さい。
冷凍保存する場合、賞味期限は1ヶ月くらいです。
野菜は冷凍することで、細胞が壊れます。
細胞が壊れると「しなっ」とした食感になるので、お味噌汁などの中へ入れて使用するのがおすすめです。
春菊の簡単おすすめレシピ
春菊の簡単なレシピを紹介します。
春菊を冷凍のまま使用できる「お味噌」や、胡麻和え・ナムルなどサッと作れるものばかりです^^。
- 春菊のお味噌汁
- 春菊の胡麻和え
- 春菊ともやしのナムル
1.春菊のお味噌汁
- 春菊・・1/8束
- 木綿豆腐・・1/4丁
- だし汁・・400ml
- みそ・・大さじ2
春菊は1枚ずつ葉を取り、長さ2cmに切る。
木綿豆腐は食べやすい大きさに切る。
だし汁を熱して煮立ったら、春菊・木綿豆腐を加える。
春菊がしんなりしたら、味噌を溶き入れて完成。
2.春菊のゴマ和え
- 春菊・・1/2袋
- すり黒ごま・・大さじ1
- 砂糖・・小さじ1/2
- 醤油・・少々
煮立たせたお湯でサッと春菊ゆで、冷水にとる。
水気を切ったら3cmくらいにカット。
各種調味料をまぜあわせ、春菊にかけたら完成。
3.春菊ともやしのナムル
- 春菊・・1束
- もやし・・1/2袋
- ニンニク(すりおろし)・・少々
- 塩胡椒・・適量
- ごま油・・適量
- 白ごま・・適量
春菊は5cm幅で切る。
鍋に湯を沸かし、塩を入れて春菊をサッと茹でる。
もやしも同じく鍋に入れ、春菊・もやし共に冷水にとり水気を切る。
ボールにその他の調味料を全て入れ、もやし・春菊を入れてよく混ぜ合わせたら出来上がり。
春菊は水溶性ビタミンが多いので、できれば生で食べたほうがいいです。
春菊は苦味があるので、野菜そのままで食べるのは難しいです。
しかし、ジューサーにかけることで苦味を感じなくなるので、ジューサーが一番のおすすめ調理です。
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もし、ジューサーをお持ちでなければ、春菊を煮る時間を短くして下さい。
春菊の茎は細いので、すぐに茹で上がります。
もしくは、味噌汁にすることで春菊の水溶性ビタミンも全部摂ることが可能です。
春菊はむくみ解消など、女性が嬉しい栄養素がいっぱいです。
ぜひ積極的に摂って、より活き活きした生活を送っていただければと思います^^。