体を温める事で有名な生姜。
コンビニでは生姜関連の商品がたくさん販売されるほどの大人気です。
実は、生姜は「生」で食べるのは勿体無いんです。
一手間加える事で体温め効果がグンとアップするんですよ^^。
今回は、そんな生姜の効果を高める食べ方や効果効能を紹介しています。
- デザイナーズフーズ・ピラミッドとは?
- 生姜の栄養素と効果効能の紹介
- 美味しい生姜の選び方
- 生姜の保存方法
- 生姜の効果的な食べ方を伝授!
- 体を温める効果を高める方法?
- 生姜はいつから離乳食に使って大丈夫?
この記事を読んで、生姜の効果効能を最大限に高めて生活に取り入れていただけたらと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
なぜ生姜が注目?デザイナーフーズ・ピラミッドとは?
アメリカの「国立がん研究センター」でがんの予防効果が高い食材の研究がされました。
その研究の結果「予防効果が高い・重要度」によってデザイナー・フーズピラミッドとして発表されています。
生姜はピラミッドの最上段の「最重要食材」の中にあります。
このピラミッドは主に抗酸化力が算定基準になっているそうです。
それだけ、生姜はがん予防効果が期待できる食材とされているんです。
生姜は世界中で重宝されてきた
東洋医学の「漢方薬」をご存知ですよね?
漢方薬は約200種類あるのですが、その約60%に生姜が配合されています。
また、インド発祥の治療法であるアーユルヴェーダでは「生姜は神様からの治療の贈り物」という言い方をします。
14世紀にロンドンでペストが大流行した時も、生姜を食べることができた貴族階級のほとんどが助かったという史実があります。
今では生姜は私たちでも簡単に手に入る価格で購入することができます。
世界中であらゆる治療効果をもたらしてきた生姜を、生活に取り入れないわけにはいかないのではないかと思います^^。
生姜の栄養素や効果効能を紹介!
世界中で治療実績をもたらしてきた生姜には、こんな栄養素が含まれています。
- カロリー・・30kcal
- タンパク質・・0.5g
- 脂質・・0.3g
- 炭水化物・・2.1
- 食物繊維・・1.6g
- カリウム・・310mg
- カルシウム・・15mg
- ビタミンB6・・0.13mg
栄養素の含有量は文部科学省の「食品成分データベース」を参考にしています。
カリウムは他野菜に比べて多く含まれています。
しかし、他の「ビタミン・ミネラルはほぼ無い」と言ってもいいほど少量しか含まれていません。
世界中で治療実績のある生姜が以外ですよね・・・。
実は、生姜の効果効能はビタミン・ミネラルからもたらされるのではなく、生姜ならではの非栄養の成分(ファイトケミカル)からもたらされるんです。
生姜の独特な香りや辛味の元となっている成分です。
生姜の非栄養の成分(ファイトケミカル)
ジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオール、カプサイシン、ジンギベロール、ジンギベレン、クルクミン、ピネン、ホルネオール、カンフェン、カンファー、シトラール、クロロゲン酸、シネオール、ケセルチン
生姜にはこんな効果効能がある!
生姜の非栄養成分(ファイトケミカル)によってこんな効果効能が期待できます。
1.冷え性改善(体を温める)
生姜のジンゲロン・ジンゲロール・ショウガオール・ジンギベロールなどの成分が血管を拡張し、血流が増える事で体を温めてくれます。
特に、生姜を加熱して食べることで、体を温める効果が倍増します。
2.殺菌作用・免疫力アップ
体が温まることで、白血球の動きが活発になります。
白血球は、体に入った異物を取り込む無害化する力があります。
生姜で体が温まり白血球数が多くなることで、体に侵入したウィルスを次々に捕食してくれます。
また、香り成分のジンギベロールやカンフェン・シネオールなどには強い殺菌作用があります。
体に入った異物を白血球に届く前に殺菌してくれるので、免疫力アップに貢献します。
3.解毒(デトックス)作用
生姜にはカリウムが多く含まれています。
カリウムは体の過剰な水分を排出する役割があります。
過剰な水分は尿として出され、その際に体の老廃物(毒)も一緒に出してくれます。
また、ジンギベロールやカプサイシンによる発汗機能や循環機能の向上効果により、毒を排出する(デトックス)作用も期待できます。
4.消化吸収・整腸作用
生姜の香り成分であるジンギベインは、強力なタンパク質分解物質です。
お肉料理に生姜の香りづけを行うことがあると思います。
これは、ただ香りをつけているだけでなく、お肉を柔らかくする作用があるんです。
また、ジンゲロールにより整腸作用も期待できます。
5.抗酸化作用で生活習慣病予防
喫煙や食生活の乱れ、大気汚染やストレスなどにより活性酸素(フリーラジカル)が発生します。
活性酸素(フリーラジカル)は細胞を攻撃し、正常な細胞の発達を妨げガンの原因になることもあります。
また、体のあらゆる器官をサビさせることで、生活習慣病の原因とも言われます。
私たちは大気汚染などによって、活性酸素(フリーラジカル)が発生しやすい環境に置かれています。
活性酸素(フリーラジカル)を無害化する抗酸化作用のある生姜を積極的に食べていきたいですね!
6.脂肪の吸収を抑える
京都大学の山原修二博士などの研究により、生姜はコレステロールを低下させることがわかっています。
生姜にある「ジテルペン系成分」が肝臓のコレステロールの合成を抑制するため、血中のコレステロールが低下します。
美味しい生姜の選び方
美味しい生姜を選ぶ際には2つのポイントを見てください。
- 筋目
- 切り口
筋目が多く、等間隔で並んでいるものはバランスよく育った証拠で美味しいです。
また、持った時にずっしりと重みを感じる生姜もいいですね。
最後に切り口を見てください。
切り口が黄色いものは辛味・香りが強く、生姜成分がたくさん詰まっています。
切り口が黄色いものを選びましょう。
生姜の保存方法は?冷凍も簡単!
生姜は乾燥に弱いので、ペーパータオルなどに包んで冷蔵保存(野菜室)がおすすめです。
また、冷凍保存もおすすめで、千切りなやすりおろしなど、普段使うようにカットをしてフリーザーバックに入れて冷凍庫に入れるだけで冷凍保存ができます。
生姜の解凍は簡単で、自然解凍をするだけで風味が戻ります。
生姜の効果的な食べ方・体を温める効果を高める方法!
生姜は体を温める効果があるのが、一番の効能であるように思います。
生姜で体を温めるのは「ジンゲロール」という成分ですが、加熱をすると「ショウガオール」に変化します。
このジンゲロールから変化したショウガオールがものすごい体温め効果なんです!
補足
生の生姜も体を温めていると思われがちですが、血液を末端に押し出す作用があり「体の末端は温かいけど体の芯は冷える」という状態を作ります。
体の芯を温めるのは唐辛子です。
生の生姜を摂る場合、生姜・唐辛子の両方を一緒に摂る事で血液が身体中を巡り、強い体を温め効果が生まれます。
生姜を加熱するために、炒め物の香りづけとして生姜を使ったり、すりおろした生姜を紅茶に入れた生姜茶がおすすめです。
加熱温度が高ければ高いほどショウガオールへの変化率が高くなるので、お茶の温度は高めをお勧めします。
また、生姜をオーブンで焼き、乾燥させた「乾姜(かんきょう)」もおすすめです。
体の温め効果や食欲増進効果がアップします。
生姜紅茶は体を強く温めます
生姜は熱することで体を温める効果が強くなります。
さらに、紅茶にも体を温める効果があるので、生姜紅茶がおすすめです!
作り方を紹介している動画があるので、参考にどうぞ!
生姜パウダーや生姜チューブ・おろしもおすすめ!
生姜湯などを生姜から作るには「すりおろす」手間が必要です。
ちょっと面倒ですよね・・・(汗)。
そこで、代わりに「生姜パウダーや生姜チューブ・おろし」もおすすめです^^。
オーガニックのものがたくさん販売されているので、ぜひオーガニックのものを使用してください^^。
おすすめはこちらです。
まずはこれらの商品から生姜効果を試していただくのもおすすめです^^。
生姜は離乳食にいつから使って大丈夫?
生姜やニンニクなど、料理に風味を加える野菜を香味野菜と言います。
これら香味野菜は香りや辛味が強いことが多く、赤ちゃんにとっては強い刺激になります。
無理して食べさせると「ご飯は美味しくない」と思われ、離乳食を食べてくれなくなる可能性があります。
また、刺激が強く下痢などを起こしやすいので、離乳食の時期に生姜を食べさせる必要はありません。
また、生姜アレルギーを持っている可能性もあるので、もし食べさせる場合は少量ずつ加えるようにしてください。
まとめ
生姜は治療薬として使われてきた歴史があり、その効果は世界中で認められています。
漢方薬では約60%に生姜が使われており、生姜がないと漢方が成り立たないとまで言われるほどです。
生姜と言えば「体を温める」効果があることが一番の特徴です。
体を温めるのは「ジンゲロン」という成分ですが、加熱をすることで「ショウガオール」へと変化し体を温める効果がさらに高くなります。
そのため、生姜を食べる際は炒め物や生姜湯・生姜紅茶など「生姜に熱を加えるもの」がおすすめです。
加える熱が高いほど「ショウガオール」への変化率が高くなるため、使用するお湯などは高温のものを使いましょう。
生姜には免疫機能を高めたり、解毒作用や消化促進などの効果があります。
生活に大きく貢献してくれる食材なので、ぜひ積極的に摂っていきたいですね!