沖縄へ旅行すると、必ずと言っていいほど食べる「ゴーヤチャンプルー」。
ゴーヤは「苦瓜(にがうり)」ともいい、満場一致で「苦い」と認める野菜です^^。
良薬口に苦しと言いいますので、ゴーヤの栄養や効果効能はすごいものがありそうですね!
そこで、今回はゴーヤに含まれる栄養素や、期待できる効果効能を代わりに調べました。
この記事ではこんなことがわかります。
- ゴーヤにはどんな栄養素がある?
- 苦味成分がすごいパワー!
- ゴーヤの効果効能
- 美味しいゴーヤの選び方
- ゴーヤは離乳食に使える?
- 種は綿は食べられる?
ゴーヤの苦味にこそ、すごい栄養パワーが秘められています。
「良薬口に苦し」は本当のようですよ・・!
この記事の目次
ゴーヤに含まれる栄養素と効果効能は?
ゴーヤにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
- モモルデシン(ゴーヤの苦味の元)
- ビタミンC
- ビタミンB1.B2
- カルシウム
- 食物繊維
- 鉄分
中でも「モモルデシン」に注目していただきたいです。
モモルデンはゴーヤの苦味の元で、胃腸に良い影響を与える栄養素です。
沖縄の方々は油物や強いアルコール類など、胃腸に負担のあるものを積極的に飲食しているイメージがあります。
ゴーヤの「モモルデシン」のおかげで胃腸が強く、このような飲食ができるのかもしれませんね^^。
これからゴーヤの各栄養素にどんな効果効能が期待できるのか紹介していきます!
1.モモルデシンが胃腸を強くする!
私ごとなのですが、年齢のせいか油物が苦手になってきました(汗)。
・・・そんな時にゴーヤを食べるといいんです!
モモルデンには胃腸の状態を整える作用があるんです。
さらに胃腸を刺激し、胃液の量を増やすことで食欲増進効果も期待できます。
沖縄に旅行に行くとアグー豚や泡盛、ゴーヤチャンプルーなど胃がもたれそうな食べ物の多さに驚きます。
沖縄の方々は、ゴーヤを食べる習慣があるので胃腸が強いのかもしれませんね^^。
また、血糖値や血圧の抑制、夏バテ改善効果も期待できます。
2.ビタミンCはレモン並みの含有量!
ゴーヤのビタミンCは、100gあたり76mgです。
他の野菜や果物と比べてみましょう。
- ゴーヤ・・76mg
- 人参・・22mg
- トマト・・15mg
- レモン・・100mg
ゴーヤのビタミンC量はレモンには及ばないものの、ほぼ一緒と言っていいくらの量を持っています。
人参・トマトなどの野菜と比べると、ゴーヤのビタミン量がいかにすごいかがわかるかと思います。
ビタミンCはメラニンの肌の沈着を抑えることで、美白効果が期待できます。
また、抗酸化作用もあります。
体の酸化は老いやシミ・シワの原因です。
酸化は体の中も錆びさせ、血管や内臓の動きも悪くします。
酸化を防止し、活性酸素(フリーラジカル)を除去することは、生活習慣病の予防が期待できるんです。
3.ビタミンBで疲れ予防が期待!
ビタミンBはB1・B2の2種類があります。
両方のビタミン共に、糖や脂肪のエネルギー変換に必要となる栄養素です。
ビタミンB1・B2を多く摂取することで効率的にエネルギーが生み出され、疲れが予防が期待できます。
また、余った糖や脂肪は肥満の原因になります。
エネルギーに効率よく変換されることでダイエット効果も期待できるんです。
4.カルシウムで精神安定
カルシウムは骨や歯を作る際の必須栄養素として知られています。
しかしそれだけではなく、カルシウムは血中にも存在しています。
血中のカルシウムを「カルシウムイオン」と言います。
このカルシウムイオンが精神安定剤としての役割をしています。
カルシウムイオンは日々使用されており、毎日カルシウムを摂取する必要があります。
5.食物繊維で腸内環境改善
ゴーヤには100gあたり2.6gの食物繊維を含んでいます。
食物繊維が多いとされる「ごぼう」は100gあたり5.7gなので、ごぼうの半分の食物繊維を摂ることできます。
食物繊維は腸内の善玉菌の餌になります。
腸内の最近は3つに分かれるんです。
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
日和見菌とは、善玉菌と悪玉菌の勢力の強い方へついていこうとする菌です。
食物繊維を摂り、日和見菌を善玉菌の味方につけることで、腸内環境改善が期待できるんです^^。
6.鉄分で血流量を多くする
鉄分は血中で酸素を運搬する「ヘモグロビン」を作るための必須栄養素です。
鉄分を多く摂ることで身体中に酸素を送り、疲れ予防効果が期待できます。
また、鉄分は血造(血を作ること)に関係する栄養素です。
鉄を摂ると血流量が増えるので、体の末端まで栄養素を送り届けることができます。
また、冷え性や貧血の改善効果も期待できます。
美味しいゴーヤの選び方は?
ゴーヤは中の綿が多く詰まっているものが、よく成長している証拠です。
そのため、持ってみて「ずっしりと重いもの」を選んでください。
また、ゴーヤの色みは苦味と関係しています。
緑色が強いものは「苦味が強いゴーヤ」。
一方、緑色が薄いゴーヤは「苦味が弱いゴーヤ」です。
苦味の好みに合わせて選んでいただければと思います。
ゴーヤが腐っているかどうかの見極めは?
ゴーヤが腐っているかどうかの判断は3つのポイントを見てください。
- 臭い
- 弾力
- カビ
ゴーヤは悪くなると強い腐臭がします。
また、弾力がなくなり「ブニョっ」とした感触になるので、あまりに柔らかいゴーヤは避けましょう。
最後にカビです。
ゴーヤには茶色や白色のカビがつくことがあります。
このカビがついていたら悪くなっている証拠なので、破棄するようにしましょう!
ゴーヤのおすすめ保存方法
ゴーヤは常温保存した場合は2・3日しか賞味期限はありません。
一方、冷蔵保存をすると約1週間持つので、冷蔵庫保存がおすすめです。
冷蔵保存をする場合、綿と種をスプーンなどで取り除きましょう。
取り除いたら、ラップで包んで冷蔵保存完了です。
冷凍保存はどうやるの?
ゴーヤは冷凍すると苦味が増します。
そのため、綿と種を取り除いたら薄切りし、塩もみをしましょう。
塩もみすることで、冷凍しても苦味を抑えられます。
塩もみすると水分が出てくるので、しっかりと水分を拭き取るようにしてください。
あとはフリーザーバックなどに入れて冷凍保存をすることで、約1ヶ月間保存できます。
ゴーヤはいつから赤ちゃんの離乳食に使える?
ゴーヤは栄養たっぷりな食材ですが、苦味も非常に強い食材です。
そのため、ゴーヤを離乳食に使用するのはお勧めできません。
なぜかというと、赤ちゃんが一度「ご飯は美味しくない」と認識すると、ご飯を食べてくれなくなるからです。
一度「ご飯は美味しくない」と思われてしまうと、それを覆すのは本当に大変です。
無理してゴーヤを食べさせる必要はないと思います^^。
ゴーヤを料理する際のポイント
ゴーヤのビタミンCは特別で、熱に強いという特質があります。
しかし、水溶性で水には弱いです。
また、ゴーヤの苦味成分であるモルルデシンも水溶性なので、水を使用した料理は避けましょう。
熱には強いので「ゴーヤチャンプルー」や「サラダ」などの生食がおすすめです。
ゴーヤの綿や種は食べられる?
ゴーヤの綿や種を捨ててしまう方が多いと思います。
しかし実は、綿には果肉より多くのビタミンCが含まれているんです。
そして、種も食べられます。
種を炒ると「カリポリ」した食感で美味しいですよ^^。
赤い種は腐ってる?
ゴーヤを2つに割ってみると、中から「赤い種」が出てくることがあります。
この赤い種は、非常に美味しくてまさに「当たり!」な種なんです。
ゴーヤの種は成熟するに従って黄色→赤色へと変化していきます。
赤色の種は成熟した証であり、非常に柔らかく栄養満点です。
炒るなどして食べていただければと思います^^。
まとめ
ゴーヤは苦味が強い食材ですが、その苦味成分のモルルデシンに胃を強くするなどのパワーが隠されています。
また、ビタミンCや食物繊維など、生活習慣病に効果のある栄養素も豊富なので、積極的に摂っていきたいですね!
モルルデシン(苦味成分)やビタミンCは水溶性なので水を使った調理には向きません。
ゴーヤの栄養をたくさん摂るなら、サラダなどの「生食」か「炒め物」がおすすめです。
「胃の調子が悪いな・・・」「最近油物食べたくない・・・」そんな時にはゴーヤを食べて胃腸に優しくしてあげましょう^^