ひじきは体にいいというイメージがある方も多いはず。
ひじきは海藻の一種なので、食物繊維が豊富です。
また、ミネラル群もたくさん含んでおり、特に成長期のお子様がいるご家庭にはぴったりの食材。
しかし、ひじきにはヒ素が含まれており、副作用が起こる可能性がありますので食べ方を工夫する必要があります。
この記事ではこんなことがわかります。
- ひじきの栄養素は?
- ひじきの効果効能を紹介!
- ひじきに種類がある?図で紹介
- ヒ素を取り除く食べ方
- 1日のおすすめ摂取量
- 赤ちゃんにいつから食べさせて大丈夫?
ひじきを食べるには、ヒ素を取り除くため工夫が必要です。
ぜひこの記事を参考に、毎日の生活に取り入れていただければと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
ひじきに含まれる栄養素を紹介?
ひじきにはこんな栄養が含まれています。
- カロリー・・10kal
- タンパク質・・0.7g
- 脂質・・0.3g
- 食物繊維・・3.7g
- ビタミンB1・・0g
- ビタミンB2・・0g
- ビタミンC・・0g
- ナトリウム・・53mg
- カルシウム・・96mg
- カリウム・・160mg
- マグネシウム・・37mg
- 鉄・・0.3mg
- 葉酸・・1μg
栄養成分を見る限り、ビタミン類はほとんど含まれていませんね・・(汗)。
一方、ミネラル群は非常に多く含まれているのがわかります。
ミネラル群は体を構成する栄養素ですので、成長期のお子様がいる家庭はたくさん食べさせたいですね^^。
特にカルシウム、鉄分、マグネシウム、ヨウ素が多く含まれています。
また、ひじきにはミネラル群だけでなく、食物繊維も豊富。
便秘改善やコレステロールの吸収を抑えることができます。
ここからは、ひじきを食べることでどんな効果効能を期待できるのか紹介していきます^^。
ひじきに期待できる効果効能は?
1.骨の形成とリラックス効果
ひじきには、牛乳の12倍ものカルシウムが含まれています。
カルシウムというと「牛乳」のイメージがありますが、実は牛乳よりひじきの方が多いんです。
カルシウムは骨の形成はもちろんですが、精神の安定(リラックス)効果もあるんです^^。
カルシウムは血中で「カルシウムイオン」として存在しています。
そのカルシウムイオンが精神安定(リラックス)に関与しているんです。
イライラする時、心が落ち着かないときはひじきを食べるといいですよ^^。
2.便秘改善効果と美肌効果
ひじきの食物繊維には便秘を改善する効果があります。
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あります。
水溶性食物繊維は、便に水分を与えて便の排出をサポートします。
不溶性食物繊維は、便の量を増やして腸を刺激することで便の排出を促します。
腸は栄養の吸収器官でもあるので、腸内環境が改善することで栄養吸収が効率化します。
3.貧血予防と疲れの解消
ひじきには鉄が多く含まれています。
鉄は血中の赤血球を作るための必須栄養素。
鉄を摂ることで、赤血球が作られるようになります。
赤血球は酸素を運ぶ役割があります。
貧血予防にもなりますし、酸素が巡ることで疲れ予防効果も期待できます。
ひじきには種類がある
ひじきは、ひじきには2つの種類に分かれます。
- 芽ひじき
- 長ひじき
芽ひじきとは、ひじきの先端の葉の部分を指します。
柔らかく、口当たりの良さが特徴です。
一方、長ひじきとは、ひじきの茎の部分を指します。歯ごたえがあるのが特徴です。
ひじきの「葉や茎」と聞いても想像しにくいと思うので、図で紹介します^^。
図をみるとわかるのですが、ひじきは芽が多い。
そのため、ひじきからは「芽ひじき」は80%、「茎ひじき」は20%摂れます。
芽ひじきは量が多いので、ひじきとして店頭に並んでいるものは「芽ひじき」が多いです。
一方、「長ひじき」は摂れる量が少ないので希少。
旬と産地
ひじきの旬は3〜4月です。
国内の流通は韓国産と中国産がほとんど。約90%が輸入品です。
国内では伊勢志摩・房総半島・四国・九州が主な産地です^^。
ヒ素中毒(副作用)がある?取り除く方法は?
ヒ素には、無機ヒ素と有機ヒ素の2種類あり、危険性が強いのは無機ヒ素です。
ひじきにどちらのヒ素が多いのかというと、無機ヒ素なんです。
そのため、そのまま「ひじき」を使用するのは避けた方がいいでしょう。
ひじきを使用する際は、必ず水に浸してから使用するようにしましょう。無機ヒ素は水に溶けます。
30分水に浸すことで、約40%もヒ素を減らすことができます。
水に浸した後も、水で良く洗ってから使用するようにしましょう!
補足
生ひじきは乾燥ひじきを戻したものなので、ヒ素は減っています。しかし、水で良く洗ってから使用するようにしてください。
ひじきの推奨1日の摂取量
ひじきにはヒ素が含まれていますが、食べ過ぎなければ問題ありません。
1日4.7g以下が1日の摂取量として推奨されています。
ヒジキを摂食するとしても、毎日4.7g(一週間当たり33g)以上を継続的に摂取しない限り、ヒ素のPTWIを超えることはありません。
引用:厚生労働省「ひじき中のヒ素に関するQ&A」
小さじ一杯で小麦粉が3グラムなので、小さじ1杯と少々と覚えておくと良いと思います^^。
赤ちゃんの離乳食にいつからひじきを食べさせて大丈夫?
赤ちゃんに与える場合、生後9ヶ月以降の離乳食後期から与えて大丈夫です。
ただ、量には注意してください。
厚生労働省から推奨されているひじきの1日摂取量「4.7g以下」というのは成人の値です。
赤ちゃんの場合は消化器官も未発達なのでより注意が必要です。
ひじきを細かく刻むのはもちろんですが、「パラッ」とかけるぐらいにした方が良いでしょう^^。
まとめ
ひじきにはビタミンはほとんど含まれていません。
一方、ミネラルは豊富。ミネラルは体を作る栄養素ですので、体を作りたい方にはぴったりです^^。
ひじきには使用する部位によって「芽ひじき」と「茎ひじき」の2種類に分かれます。
一般的に店頭に並ぶひじきは「芽ひじき」です。
長ひじきは「長ひじき」と表記してるあるので、「長ひじき」を選んで食べてみるのもいいと思います^^。
また、ひじきにはヒ素が含まれています。
そのため、必ず水で戻したものを使用してください。
ひじきは煮物だけでなく、おにぎりやサラダ、野菜炒めなど様々なレシピのアレンジができます。
ひじきを生活に取り入れることで、ミネラル群や食物繊維のサポートができますよ^^。