青梗菜(ちんげん菜)とよく似た小松菜。
2つ並ぶと、どっちがどっちだかわからなくなります・・・(汗)。
でも、含まれている栄養素は全く違うんです^^。
小松菜は女性が嬉しい栄養素がたっぷり。
鉄分といえば「ほうれん草」を思い浮かべる方が多いです。
しかし実は小松菜にはほうれん草より多くの鉄分が含まれているんです。
他にも、カリウムやカルシウムなど女性が嬉しい成分もたっぷり!
今回は、そんな小松菜について紹介していきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- 小松菜の旬と原産地は?
- 小松菜に含まれる栄養素
- 小松菜に期待できる効果効能
- おすすめ保存方法
- 小松菜を料理する際に気をつけ欲しいこと
- おすすめ簡単レシピ
こんなことがわかります。
この記事を読んで小松菜について詳しく知ることで、きっと小松菜を見る目が変わりますよ^^
この記事の目次
小松菜に含まれる栄養素は?どんな効果効能が期待できる?
小松菜に含まれる栄養素はこちらです。
- 鉄
- カルシウム
- カリウム
- モリブデン
- βカロテン
- ビタミンK
- ビタミンC
- 葉酸
女性が嬉しい栄養素がたっぷりです^^。
ここから、小松菜に含まれる栄養素からどんな効果効能を期待できるのか紹介しますね!
1.鉄で疲れ知らずの体に!
鉄は酸素を運搬する「ヘモグロビン」を増加するために必要な栄養素です。
貧血は「血液が足りていないから起こる」と思われていますが、違うんですね。
貧血は酸素不足(酸欠)状態なんです。
つまり、深呼吸を定期的に行うことで貧血を防ぐことに有効です。
酸素は体を動かすために必須な成分です。人間は酸素からエネルギーを作り出して活動しています。
つまり、鉄分を適切に摂ってヘモグロビンを多く作り出すことができれば、体は疲れにくく活発な体になるんです^^。
2.カルシウムで骨や歯を丈夫にする
骨を強くすることで有名なカルシウム。
カルシウムは、実は骨だけでなく歯の形成にも必要な栄養素です。
また、カルシウムは血中にも存在しています。
血中にあるカルシウムはカルシウムイオンといい、神経伝達や筋肉の収縮にも影響を与えています。
カルシウムは吸収率が低いことで有名な栄養素です。
例えば、牛乳からでは約40% 、野菜からは19%しか吸収されないと言われています。
そこで、マグネシウムやビタミンD・Cと一緒に摂りましょう!
カルシウムはマグネシウムなどと一緒に摂ることで吸収率がアップしますよ^^。
3.カリウムでむくみ改善
カリウムは体内の水分を適正に保つ作用のある栄養素です。
体内の水分量が異常になることで起きてくる症状は「むくみ」です。
足に過剰な水分が溜まることで、足が腫れるような外見になります。
むくみはカリウムを摂ることで解消が期待できます。
足に溜まった過剰な水分を体外に排出してくれるからです。
特に立ち仕事が多い女性は、カリウムを積極的に摂っていきたいですね^^。
タヒボ茶は飲むだけでカリウム補給ができます。意外と美味しくておすすめでした
4.モリブデンでプリン体を除去
モリブデンとは、必須ミネラルと言われる栄養素です。
モリブデンの効果効能は「血造」です。
血造とは、その名の通り血を造る作用のことです。
血が多くなれば、栄養素や酸素を身体中を効率よく巡るようになりますので、貧血予防にも効果があります。
また、銅やプリン体の排出効果もあります。
プリン体は「尿酸」とも呼ばれます。
プリン体は通常尿として排出されますが、過剰な摂取をすると体に溜め込んでしまいます。
プリン体が体に溜まりすぎると、痛風として体を痛めつけるようになります。
5.β-カロテンでアンチエイジング
β-カロテンは、抗酸化作用のある栄養素です。
体は酸化することによって老い(シミ・シワ等)の原因になります。
β-カロテンは体を酸化から守ってくれるので、アンチエイジングに興味がある方にはぴったりの栄養素です。
また、酸化は正常な細胞の発達を妨げガンの原因と言われることがあります。
β-カロテンはガン防止の効果も期待できます。
β-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換されます。
ビタミンAは体の粘膜を強くする栄養素です。
粘膜が強くなれば、ウィルスの体への侵入を防ぐことができます。
βカロテンは免疫力向上が期待できるんです。
6.ビタミンKで骨粗鬆症予防
ビタミンKは出血を止める機能のあるビタミンです。
人間にとって必須の栄養素です。
また、骨粗鬆症にも効果があり、骨粗鬆症の改善薬としてビタミンKの錠剤が出されることもあります。
- ニラにはビタミン類が豊富!ビタミンKで骨を強くする効果も!
- キャベツは消化促進効果がある?キャベジン?食事の添え物に最適!
7.ビタミンCで美白効果
ビタミンCは肌の色素沈着を防ぐ効果のある栄養素です。
メラニンの発生を抑えるので、美白効果が期待できます。
また、β-カロテンと同じく「抗酸化作用」のある栄養素です。
体を酸化から守ってくれるので、美肌への効果が期待できる栄養素ですね!
8.葉酸で細胞を正常に発達
葉酸は正常な細胞分裂に関わる栄養素です。
妊娠している方が葉酸を積極的に摂るのはこのためです。
また、血液サラサラ効果も期待されています。
血液が効率よく体を巡ることで、栄養素や酸素の運搬量が多くなります。
疲れにくい体や、美しい肌が期待できますね^^。
小松菜の旬と原産地
アブラナ科の「漬菜」と呼ばれる品種をご存知ですか?
漬物に適した野菜だから「漬菜」と呼ばれます。
小松菜の先祖はこの漬菜です。
漬菜は中央アジアが発祥で、中国に伝わりその後日本に入ってきました。
奈良時代から漬菜と日本の関わりがあったそうです。
漬菜が品種交配を繰り返しながら、日本全国に多品種を生む中で生まれた一つが「小松菜」です。
東京の小松川周辺で栽培されていたから「小松菜」という名前がついたんだそうです。
今でも小松菜の最も多い産地は関東です^^。
ちなみに、旬は11月〜2月です。
小松菜は霜に当たるほど美味しくなる野菜として知られており、雪菜と呼ばれることもあります。
小松菜のおすすめ保存方法(冷蔵・冷凍)
小松菜を冷蔵保存する場合、湿らせたペーパータオルなどで包んで保存するのがおすすめです。
小松菜に限らず、葉野菜は水分が蒸発することで痛みやすい野菜です。
葉野菜を保存するときは濡らしたペーパータオルなどに包むようにしましょう。
また、小松菜は立ち野菜です。
立ち野菜とは、立って育つ野菜のことです(ほうれん草なども立ち野菜です)。
立ち野菜は立てて保存した方が長持ちします。
小松菜は湿らせたペーパータオルで包んだ後、冷蔵庫に立てて保存しましょう!
小松菜を冷凍庫で保存するには?
小松菜を冷凍庫で保存する場合、使いやすい大きさにカットして保存しましょう。
水でさらっと洗ってしっかり水分を拭き取ります。そのあとにカットして冷凍保存です。
フリーザーバックなどに入れて保存するだけで約1ヶ月保存できます。
一度洗っているのは、細菌洗い流すためです。
野菜には多くの細菌が付いているので、そのまま保存すると痛みが早くなってしまいます。
一度洗ってから保存しましょう。
冷凍庫から出したら、お吸い物などに使用するのがおすすめです。
冷凍することで細胞が壊れるので、どうしても「しなっ」とした食感になります。
小松菜が柔らかくても気にならない料理に使用するのがおすすめです。
小松菜の調理する際に気をつけること
小松菜は、3つの部分に分けられます。
- 内葉
- 外葉
- 茎
の3つです。
内葉はまだ成長途中の葉なので、硬さが残り水分量も少ないです。
一方、外葉は成長しきった葉であり柔らかく甘い。
茎はほんのりと苦味の残る部分です。
小松菜に限らず、野菜は硬さで部分を分けるようにしましょう。
全体の歯ざわりを整えることで料理がグッと上がります。
炒める場合には、茎から炒め次に葉を炒めることで料理全体が整います。
硬さを揃えるだけで料理の腕は上達しますよ^^。
小松菜の”簡単”おすすめレシピ
小松菜の簡単にできるレシピを3つ紹介します^^。
- 小松菜の卵とじ
- 小松菜とジャコの和え物
- 小松菜のサッと煮
1.小松菜の卵とじ
- 小松菜・・1/2束
- 油揚げ・・1個
- 卵・・2個
- だし汁・・300ml
- 酒・・大さじ1
- みりん・・小さじ2
- 砂糖・・小さじ1
- 塩・・少々
- 薄口しょうゆ・・小さじ2
小松菜は軸を切り落とし、3cmずつに切り分ける。
鍋でだし汁を煮立たせ、煮立ったら調味料を全て入れる。
小松菜と油揚げを入れて2~3分煮る。
卵を入れて蓋をし、白身が固まってきたら完成。
2.小松菜とジャコの和え物
- 小松菜・・1/2束
- チリメンジャコ・・大さじ2
- 酒・・大さじ1
- みりん・・大さじ1
- しょうゆ・・大さじ1
小松菜を茎→葉の順に茹でて、水気をしっかり拭き取る。
長さ4cmに切り分ける。
フライパンに調味料を全て入れて煮立たせる。
煮立ったらチリメンジャコを入れ、再び煮立ったら小松菜にかけて完成。
3.小松菜のサッと煮
- 小松菜・・1/2束
- ちくわ・・2本
- だし汁・・300ml
- 酒・・大さじ1.5
- 砂糖・・小さじ2
- みりん・・大さじ1~1.5
- 塩・・小さじ1/3
- しょうゆ・・大さじ1.5
まず、小松菜の軸を切り落とし4cm感覚で切っていく。
ちくわは縦に半分に切って、ななめ切りをする。
だし汁を熱し、煮立ったら調味長とちくわを入れる。
その後、小松菜の茎→葉の順でサッと煮て出来上がり。
小松菜は中国から日本に入ってきて、そこから独特の成長を遂げた野菜です。
日本の気候に合っているからか含まれる栄養素が非常に多く、ほうれん草より多くの鉄分を含んでいるくらいです。
小松菜は1パックに多く入っているので食べきれないこともあるかもしれません。
その時は、サッと洗って、カットして冷凍保存することで簡単に使用できます。
冷凍することで1ヶ月は保存可能です。
含まれる栄養素は女性が嬉しい鉄分・カリウム・カルシウムがたくさん含まれています。
ぜひ上手に利用していただければと思います^^。