最近、酒粕が大人気ですね!
フェイスパックや鍋、肉味噌などなど・・、様々なところで酒粕が使用されてきています。
酒粕とは、お酒を作る際に残ってしまう粕のことです。
酒粕の何がいいのかというと、「発酵食品」であることです。
人間はたくさんの微生物と共に暮らしています。
栄養の分解や吸収、病気の感染予防など、人間だけで行なっていることではありません。
微生物の助けがあってこそのものなんです。
酒粕は発酵するうちに、たくさんの微生物が成長します。
その酒粕の微生物による美容や腸への好影響が注目されているんですよ・・!
この記事ではこんなことがわかります。
- 酒粕に含まれる栄養素は?
- 酒粕に期待できる効果効能
- アルコールは何%?
- 酒粕を食べたら運転できる?
- おすすめの料理法(レシピ)
酒粕を食べる際の注意点なども記載しています。
この記事を読んでいただくことで、酒粕のあらゆることがわかるようになっています^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
酒粕の栄養素を紹介!タンパク質の多さが特徴的
酒粕の主な栄養素を紹介します!
- カロリー・・227kcal
- タンパク質・・14.9g
- 脂質・・1.5g
- 食物繊維・・5.2g
- ビタミンC・・0
- ビタミンD・・0
- ビタミンB1・・0.03mg
- ビタミンB2・・0.26mg
- ナトリウム・・5mg
- カリウム・・28mg
- カルシウム・・8mg
- マグネシウム・・9mg
- 鉄・・0.8mg
- 葉酸・・170μg
特徴的なのは、タンパク質の多さですね!
タンパク質が多いことで知られる「豚肉」は、100gあたり19.3gのタンパク質を含んでいます。
酒粕のタンパク質含有量14.9gというのが、いかに多いか分かると思います。
また、酒粕は食物繊維も非常に多い。
食物繊維が多いことで知られる「ごぼう」は、100gあたり5.7gの食物繊維含有量です。
酒粕の100gあたり5.2gという食物繊維量はかなり多いことがわかりますね。
一方、ミネラル群やビタミン類はほとんど含まれていません。
酒粕の優れている点は、タンパク質・食物繊維含有量の他に、非栄養素の成分にあるということを覚えておいてください。
酒粕の効果効能4選を紹介!
では、酒粕を食べることでどんな効果効能が期待できるのか、具体的に紹介していこうと思います。
1、頭痛の緩和
酒粕に含まれるアデノシンという成分には、血管を拡張する効果があります。
血管が拡張されることで、血液の流れが良くなります。
僕も頭痛持ちで、頭痛になった時は頭部・目・顔を温めることで頭痛が緩和されます。
それは、頭部に血液の流れが良くなるからなんです。
補足
頭痛には種類があり、血液の流れを良くすると痛みが酷くなる場合があります。
目や頭部を温めても頭痛が改善しない場合は、血液の流れとは別の原因があるので酒粕を食べても頭痛改善効果は期待できません。
2、糖尿病の予防効果が期待
酒粕には豊富な食物繊維が含まれています。
また、酒粕にはタンパク質が多く含まれていますが、このタンパク質は普通のタンパク質ではありません。
「レジスタントプロテイン」という、食物繊維に非常に近いタンパク質なんです。
食物繊維は、糖やコレステロール・脂肪の吸収を抑える効果が期待できます。
3、ダイエット効果が期待
酒粕の豊富な食物繊維とレジスタンとプロテインのダブル効果により、脂肪の吸収を抑えることができます。
脂肪はエネルギー源として重要な栄養素ですが、エネルギーに変換されなかった脂肪は体に蓄積されます。
日本人の食生活は脂肪を過剰に摂りやすい環境にありますので、酒粕を食べて脂肪の吸収を抑えるといいですよ^^。
4、便秘改善・美容効果が期待
酒粕は先ほどから紹介している通り、食物繊維とレジスタントプロテインが豊富。
食物繊維は便の量を増やすことで腸に刺激を与え、正常な排便を促します。
また、酒粕は発酵食品ですので、微生物が多く存在しています。
発酵食品を摂ることで善玉菌が増え、腸内環境改善が期待できるんです。
腸は栄養の吸収を行う器官でもあるので、腸内環境を改善することで栄養吸収が効率化され、肌に栄養を送り届けることができる。
腸内環境はいきなり良くなるものではありませんので、長い目で、普段の生活に酒粕を取りいれていただければと思います^^。
酒粕のアルコールは何%?運転できる?
酒粕のアルコール分は8.2%です。
酒粕を食べる際は、粕汁として摂ることが多いと思います。
粕汁は熱することでアルコール成分がある程度飛びますが、それでも約5.5%のアルコールが残っていると言われています。
参考:有限会社エガミ
一般的な粕汁(200ml・アルコール5.5%)というのは、ビール82mlを飲んだのと同じことです。
酒粕のおすすめの使い方・食べ方(レシピ)は?
酒粕を一番摂りやすいのは、粕汁です。
粕汁の作り方はとっても簡単!
いつも作る味噌汁の中に、酒粕を入れるだけで粕汁が出来上がります。
また、酒粕を使用すると魚臭さを消すことができます。
魚に酒粕を塗って焼いた、魚の酒粕漬けも美味しいですね^^。
ただ、魚の酒粕漬けは美味しいのですが、1日魚を酒粕に漬けておく手間が必要なので、やはりおすすめは粕汁です。
味噌汁を作ったら、酒粕を足すだけで毎日の生活に取り入れることができるので、ぜひ摂るようにしていただければと思います。
まとめ
酒粕の特徴はタンパク質。
酒粕のタンパク質は普通のタンパク質ではなく、レジスタントプロテインというタンパク質です。
レジスタントプロテインは食物繊維と同じような働きをします。
また、酒粕は食物繊維も豊富なので、レジスタンとプロテインとのダブル効果で便秘改善効果が期待できます^^。
酒粕は発酵食品なので、微生物の宝庫です。
食物繊維・レジスタントプロテイン・微生物、3つの働きで、これ以上ないくらい腸に良い食材と言えます。
酒粕の取り入れ方は簡単で、味噌汁の中に酒粕を溶き入れるだけで美味しく食べることができます。
ただ、味噌汁と一緒に煮たとしてもアルコール分は残っています。
酒粕を食べた後は、運転しないように注意してください。