マテ茶を知っていますか?
マテ茶はアルゼンチンやパラグアイなどの南米を中心に飲まれているお茶で、さっぱりした味で、夏の喉の渇きにぴったりなお茶です^^。
夏になるとCMでよく流れますよね!
マテ茶はただ「さっぱりしたお茶」ではありません。
紅茶・緑茶などと比べて多くのミネラルを含んでおり、食物繊維含む栄養たっぷりなお茶なんです。
この記事では、マテ茶に含まれる「栄養素」や「期待できる効果効能」を紹介しています。
この記事を読んだら、マテ茶を買いに走りたくなってしまうかもしれません・・・!
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
マテ茶はどんなお茶?
マテ茶は、南米大陸南部を中心に飲まれているお茶です。
モチノキ科の「マテの葉や枝」を乾燥して粉砕したものに熱湯をかけて、マテ茶を作ります。
マテの栽培は、日本茶の栽培と同じく「畑で栽培」されます。
こんな感じの畑です^^。
マテ茶の特徴と言えば、食物繊維が多く含まれていることです。
食物繊維とポリフェノールが含まれていることから「飲むサラダ」なんて呼ばれることもあります。
カフェインの含有量は少なく、コーヒーの25%・緑茶の50%の含有量です。
カフェインの摂取量を気にされる方でも安心して飲めるのもいいところです。
補足
少なくともカフェインは含まれていますので、飲み過ぎには注意してください。
マテ茶の栄養成分は?
マテ茶の栄養成分はこちらです。
三大茶(煎茶・烏龍茶・紅茶)と比較した表で紹介します(100gあたり)。
(100gあたり) | マテ茶 | 煎茶 | 烏龍茶 | 紅茶 |
カルシウム | 792 | 300 | 330 | 430 |
マグネシウム | 340 | 200 | 200 | 200 |
リン | 120 | 340 | 330 | 320 |
鉄 | 59 | 11 | 21 | 14 |
銅 | 0.5 | 1.5 | 1.3 | 2.6 |
亜鉛 | 5.6 | 3.3 | 2.8 | 3.3 |
マテ茶のミネラル含有量はダントツの多さですね・・・!
また、マテ茶には食物繊維が含まれているので、ミネラル群を摂りながら便秘改善効果も期待できるのがいいところです^^。
ここからは、マテ茶を飲むことでどんな効果効能が期待できるのか紹介していきます!
マテ茶に期待できる効果効能を紹介!
1.精神安定・ストレスの軽減
マテ茶にはカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは骨の形成のための栄養素と思われがちですが、実は精神安定に関わる栄養素でもあるんです。
カルシウムは血中にも存在しており、血中のカルシウムは「カルシウムイオン」と言います。
このカルシウムイオンが精神安定に関わっており、ストレス解消に役立つんです^^。
実はこのカルシウムは吸収率が悪く、半分も体内に吸収されません。
ビタミンD(魚類・きのこ)や、ビタミンK(野菜類や納豆)と一緒にマテ茶を飲むことで、カルシウムの吸収率を上げることができます。
2.疲れの軽減・疲れにくい体作り
マテ茶には、煎茶・烏龍茶・紅茶と比べて1.7倍のマグネシウムが含まれています。
マグネシウムはエネルギー生成に関わる栄養素です。
マグネシウムの摂取量が多いと、効率的にエネルギー生成が行われ、疲れにくい体や疲れの軽減効果が期待できます。
また、マグネシウムはあらゆる酵素の働きを助ける作用があります。
酵素とは、消化や吸収など人間の活動全てに関わるものです。
マグネシウムを摂取することで、人間のあらゆる活動をサポートしてくれるんです。
3.貧血予防
マテ茶には煎茶・烏龍茶・紅茶に比べて約5倍もの鉄分が含まれています。
鉄分は血中にある「赤血球」を生成する際に必要となる栄養素です。
赤血球は酸素を運搬する役割があります。
貧血は「鉄分不足」と思われていますが、実は鉄分が不足することにより赤血球が足らない「酸欠状態」なんです。
また、鉄分は血造(血をつくる作用)にも関わっています。
吸収した栄養は血液に乗って身体中に運ばれます。
血流が多くなれば効率よく栄養を身体中に届けることができるので、美容・疲労回復など様々な効果を期待することができます。
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4.便秘・腸内環境改善
マテ茶と言えば食物繊維です。
マテ茶の成分である「マテ」は、南米産です。南米は肉食が多いので、食物繊維が補えるマテ茶は重宝されたんだそうです。
食物繊維は便の量を増やし、腸を刺激することで排便を正常に戻す効果があります。
腸は便の排出もそうですが、栄養の吸収器官でもあります。
便が長期間、腸にあることで栄養の吸収を阻害しているんです。
食物繊維を摂って便秘を改善することで、効率よく栄養を吸収することができるようになります。
5.抗酸化作用によりエイジングケア
マテ茶にはポリフェノールである「フラボノイド」が含まれています。
フラボノイドは植物が害虫や紫外線から身を守るために生み出した物質で、抗菌作用や抗酸化作用があります。
特に「抗酸化」は日本に生きる私たちにとって重要です。
酸化は活性酸素(フリーラジカル)により行われ、大気汚染や喫煙、食生活の乱れ、呼吸、運動などによって起こります。
現代の日本では添加物や大気汚染から遠ざかることは難しく、活性酸素(フリーラジカル)の無害化がしきれません。
鉄が錆びるのと同様に、体も酸化によって錆びます。
見た目が老いるのと同時に、血管や内臓も錆びさせ、あらゆる生活習慣病の原因になるんです。
マテ茶は妊婦や子供が飲んでも大丈夫?
マテ茶にはカフェインが含まれています。
コーヒーや紅茶に比べれば微量です。しかし、それでも含まれているのは間違いありません。
そのため、マテ茶を飲むのは避けましょう!
妊婦や子供はノンカフェインの飲料を飲むことをお勧めします。
まとめ
マテ茶は南米でよく飲まれるお茶で、各種ミネラルや食物繊維を摂ることができます。
カフェインの量も紅茶と比べると少量なので、カフェインを避けている方でも飲みやすいお茶です。
マテ茶を飲むことによって、貧血予防・疲れの軽減・抗酸化・ストレス解消・便秘改善効果が期待できます。
マテ茶は「お茶」なので「飲むだけでいい」というのが、楽でいいですね^^。
マテ茶はご飯にも合いますし、喉が渇いた時にもぴったりなので生活に取り入れやすいと思います。
いつものお茶をマテ茶に切り替えるなどして、生活に取り入れていきましょう!