しそ(大葉)は香味野菜と言われ、独特の香りが料理を引き立ててくれます^^。
お味噌汁からパスタまで、幅広い料理に使用することができます。
そんなしそ(大葉)の「香りの成分」が、良い効果効能をもたらしてくれるんです・・!
この記事ではこんなことがわかります。
- しその栄養素と効果効能は?
- 青しそ、赤しそ、大葉の違いは?
- 美味しいしそ(大葉)の選び方
- 保存方法
- しそ(大葉)の栄養を効果的に取る方法(レシピ)
しそを料理する際の注意点なども紹介していますので、せっかくの豊富な栄養を無くさない様になりますよ^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
しそ(大葉)の栄養素と効果効能を紹介!
しそ(大葉)は香りが強く、好きな方はとことん好きですが嫌いな方はとことん嫌いという、珍しい野菜です。
そんなしそ(大葉)にはこんな栄養素が含まれています。
- カロリー・・37kcal
- 脂質・・0.1g
- タンパク質・・3.9g
- 食物繊維・・7.3g
- β-カロテン・・11000μg
- ビタミンC・・26mg
- ビタミンE・・3.9mg
- カルシウム・・230mg
- カリウム・・500mg
- 鉄・・1.7mg
含まれる栄養素は文部科学省の「食品成分データベース」で調べています。
しそ(大葉)の栄養素で特徴的なのはβ-カロテンです。
しそ(大葉)100gあたり、11000μgβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンというと、人参というイメージがありませんか?
人参でさえ、100gあたり6900μgの含有量なんです。しそ(大葉)のβ-カロテンの量の多さがわかると思います・・!
補足
しそは食べても1〜2枚(1枚約0.5g)です。一方、人参100gを食べるのは簡単です。しそ(大葉)のβ-カロテンの量が多いのは間違い無いですが、その量を食べられるかどうかは別です。
しそ(大葉)は各種ビタミンやミネラルを幅広く含んでいるので、食生活の栄養補助に最適です。
「ゆかり」としてご飯にふりかけたり、天ぷらにして食べたりして生活に取り入れることで、栄養補助の強い味方になってくれますよ^^。
大葉は香りの強い野菜ですよね?
この香りの正体は「ペリルリルアルデヒド」といい、この成分も良い効果をもたらしてくれます。
ここから、しそ(大葉)を食べることでどんな効果効能が期待できるのか詳しく紹介していきます。
1.リラックス効果やストレス軽減効果が期待
大葉の香り成分である「ペリルアルデヒド」にはリラックス効果が期待できます。
特に赤しそを水に溶かした「しそジュース」にはリラックス効果が期待でき、眠れない時などに飲むと心が静まり眠りにつくことができます。
また、しそ(大葉)に含まれるカルシウムも精神安定に関わる栄養素です。
カルシウムは血中にも存在しており、血中のカルシウムを「カルシウムイオン」と言います。
このカルシウムイオンが精神安定に関わっています。
しそを摂ることで、香り成分のペリルアルデヒドとカルシウムのダブル効果でリラックスでき、ストレス軽減効果が期待できるんです^^。
2.抗菌作用と食欲促進効果が期待できる
しそ(大葉)のニオイ成分である「ペリルアルデヒド」には、強い抗菌作用もあります。
スーパーなどでお刺身を購入すると、しそ(大葉)が入っていることありませんか?
これは、しその抗菌作用により刺身の鮮度を長く保つためなんです。
「ペリルアルデヒド」には、胃酸の分泌を促進し、食欲を増進する作用があります。
天ぷらに大葉が多いのも、胃もたれからくる食欲低下を防ぐためなんです。
料理の添え物には、それぞれ意味があることが多いです。気になったことは調べてみると面白いですよ^^。
3.抗酸化作用でエイジングケアや生活習慣病予防が期待!
しそ(大葉)に多く含まれるβ-カロテンには抗酸化作用が期待できます。
大気汚染や呼吸、運動、ストレスなどで活性酸素(フリーラジカル)が生まれます。
本来は人間に活性酸素を無毒化するスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)という酵素があります。
しかし、現代社会は大気汚染などにより活性酸素が多く生成されてしまい、無毒化しきれません。
また、しそ(大葉)にはビタミンE(若返りビタミン)も含まれており、β-カロテンとダブル効果で抗酸化が期待できます。
抗酸化をすることで、エイジングケアや生活習慣病の予防効果が期待できます。
補足
β-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換します。
ビタミンAは粘膜を保護することで体内のウィルス侵入を防ぎ、免疫力向上効果が期待できます。
4.老廃物を除去することで解毒(デトックス)効果が期待できる
しそ(大葉)にはカリウムが含まれています。
カリウムは体の過剰な水分を体外に排出する作用がある栄養素です。
過剰な水分はむくみの原因ですので、むくみ改善効果が期待できます。
また、体の過剰な水分は尿として排出されます。
その際に老廃物も一緒に排出されるため、解毒(デトックス)作用も期待できるんです^^。
青しそ、大葉、赤しその違いは?
しそは「青しそ」と「赤しそ」の2種類に分かれます。
大葉は「青しそ」のことを指しています。つまり、大葉と「青しそ」は同じです。
一方「赤しそ」は大葉とは言えないわけですね。
「赤しそ」と「青しそ」の違いは、内容成分にあります。
「青しそ」はβ-カロテンが「赤しそ」に比べて豊富です。
一方、「赤しそ」はポリフェノールの「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンは抗酸化作用が期待できる成分です。
他の栄養成分に大きな違いはありません。
栄養成分的には「青しそ」が優れており、抗酸化などの作用は「赤しそ」が優れているんです。
補足
赤しそ・青しそ共に香りが強いので副作用やアレルギーを気にされる方が多いです。
安心してください。アレルギーや副作用はありません^^。
美味しい「しそ(大葉)」の選び方
美味しいしそ(大葉)を選ぶには3つのポイントをみてください。
- 色味
- 張り・ツヤ
- 香り
まず、色を見て、緑色が強いものを選んでください。
ヤケ(茶色の部分)があるものは鮮度がよくないので選ばないようにしましょう。
次に、張りを見てください。
ピンんと張りがあり、ツヤがあると美味しいしそ(大葉)です。
最後は香りを確認します。香りが強いものほど良いしそ(大葉)です^^。
しそ(大葉)の保存方法
しそ(大葉)は常温保存には向いていません。必ず冷蔵保存をしてください。
冷蔵保存には2つの方法があります。
- ラップで保存
- 水につけて保存
ラップで保存する場合は、まずしそ(大葉)をキッチンペーパーに包みます。
キッチンペーパーに入れた上でラップに包み、冷蔵保存をしてください。
これで3週間くらいの賞味期限になります。
水につけて保存する場合には、大葉を立てられるくらいの瓶に保存をします。
茎を下向きにして、茎の部分だけ水に浸かるように保存をしてください。
この場合でも保存期間は3週間くらいですが、より状態良く保てます。
冷凍保存の方法は?
冷凍保存をする場合には、そのまま冷凍してもいいのですが使いやすいサイズにカットしてからの保存をおすすめします。
冷凍保存することで、約3週間保存が可能です。
しそ(大葉)の栄養を効果的に摂るレシピ3選!
しそ(大葉)に含まれるビタミンCやカリウムは水溶性なので、煮るような料理は避けましょう。
しそ(大葉)の栄養をたっぷり摂れるレシピを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
- 豆腐とジャコとシソの居酒屋風サラダ
- 水菜とナスと厚揚げの青じそドレッシングサラダ
- ガパオライス目玉焼き乗せ
1.豆腐とジャコとシソの居酒屋風サラダ
豆腐と雑魚としそ(大葉)を使ったサラダの紹介です!
包丁不要で、レタスは手でちぎってのせるだけ。手早く作ることができますよ^^。
- ドレッシング(ポン酢を大さじ2・めんつゆを大さじ1・チューブニンニクを少々・ごま油を小さじ2)を作る。
- お皿にレタス・豆腐・シソ(大葉)・ちりめんじゃこ・鰹節・韓国海苔の順にのせる。
- ドレッシングをかけて完成!
2.水菜とナスと厚揚げの青じそドレッシングサラダ
このサラダは、ドレッシングにしそ(大葉)を使用しています。
青じそドレッシングはどんな野菜とも合うので、作り方だけでも覚えておくとかなり便利です!
- 水菜とナスと厚揚げ、大葉(シソ)を切る。
- 青じそドレッシング(醤油・・大さじ3、みりん・・大さじ1、酢・・大さじ3、塩・・少々、砂糖・・小さじ2、和風だし・・小さじ1、大葉・・2枚分)を作る。
- 厚揚げとナスを炒める。
- お皿に盛り、ドレッシングをかけて完成!
3.ガパオライス目玉焼き乗せ
タイ料理のガパオライスを自宅で作っています。
しそ(大葉)とご飯とナンプラーを合わせることで、まさにタイ風に仕上がっています^^。
- パプリカ・玉ねぎ・生姜・ニンニクを切る。
- 各食材をフライパンで炒め、ナンプラー・オイスターソースで味付けする。
- 目玉焼きを焼く。
- お皿に盛って完成
まとめ
大葉はビタミン・ミネラル全般的に量が多く含まれており、「ゆかり」などを通して料理に加えていくと、栄養補助の強い味方になってくれます。
大葉の特徴は、香り成分である「ペリルアルデヒド」です。
ペリルアルデヒドは、抗菌作用や食欲増進、リラックス効果が期待できる成分です。
赤しそを水に浸した「しそジュース」も同じ効果が期待できますので、ぜひ飲んでみていただければと思います。