セロリは「活性酸素の除去」や「むくみ・血圧の改善」などの効果がある、栄養豊富な野菜です。
また、がん抑制効果がある野菜としても有名です。
アメリカ国立がん研究センターの発表した「デザイナーフーズピラミッド(がんに強い野菜)」でトップの部類に入っているのがセロリです。
ただ、セロリは体にいいのは知っているけど実際にセロリにどんな栄養が含まれていて、どんな効果があるか知る方は少ないはず!
そこでセロリの栄養や期待できる効果を詳しく調査しました。
この記事ではこんなことがわかります。
- セロリはこんな野菜!
- セロリの種類
- 旬や原産地
- セロリの栄養と驚きの効果
- 葉っぱは捨てていい?
- セロリのおすすめ料理方法
- 保存方法は?賞味期限はどれくらい?
ということがわかります。
この記事を読めば、きっとセロリに対する見方が変わると思います^^。
この記事の目次
セロリの紹介!セロリはこんな野菜です
セロリはヨーロッパからインドにかけて自生していた野菜です。
独特の香りから、魔除けやにおい消しなどに使われていました。
16世紀頃に野菜としての栽培が始まり、ヨーロッパやアメリカに伝わり世界的に使用されることになります。
日本にセロリが入ってきたのは16世紀ごろ、加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ってきたのが始まりらしいです。
セロリの種類は?
私たちが普段目にしているセロリは「コーネルセロリ」という種類です。
セロリには他にも種類があり、「スープセロリ(中国では芹那)」という中国のセロリもあります。
スープセロリは香りが強く、ハーブに分類されることもあります。
ホワイトセロリという種類もあります。
こちらは小型のセロリで香りが弱く筋がないので食べやすいセロリです。
セロリの旬・原産地は?
セロリの旬は春です。
旬を11月〜と記載しているものもありますが、一番の旬は3.4.5月です。
野菜の旬は3つに分けられるのをご存知ですか?
「走り・盛り・名残り」と言います。
「走り」というのは野菜が若い時代のこと。水分が多く、繊維は柔らかいです。セロリの「走り」は3月です。
「盛り」というのは野菜の成熟期。最もおいしい季節です。セロリでは4月があたります。
「名残り」とは野菜の老年期。水分は少なくなり、繊維が太めになります。セロリの名残りは5月です。
また、主な産地は長野県と静岡県です。
続いて、福岡県・愛知県・香川県と続きます。
セロリの栄養素。どんな効果効能がある?
セロリには女性にとって嬉しい栄養素がたくさん詰まっているんです。
カリウムはむくみ改善・血圧に効果的!
セロリにはカリウムをたくさん含んでいます。
カリウムは体内の水分を調整する効果の栄養素です。
立ち仕事や、歩くことが多い女性はむくみに悩みがちです。むくみの原因は足に水分が溜まることです。
カリウムは足に溜まった水分を正常に戻すことで、むくみを解消してくれるんです。
また、カリウムは血流も正常に戻す効果あるので、血圧改善に効果があります。
ビタミンUが胃腸を修復してくれる
忘年会の季節になると栄養ドリンク「キャベジン」のCMを見る機会が多くなります。
ビタミンUは胃腸の分泌を抑えたり粘膜の保護をしてくれます。
βカロテンが豊富。体を酸化から守ってくれる
セロリにはβカロテンを多く含んでいます。
βカロテンは活性酸素を除去する効果のある栄養素です。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあるので、免疫力向上の効果もあります。
βカロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
美容を目的にセロリを摂る場合には、炒めるのが一番です!
https://vegetables.yasaioisii.net/archives/1040/
ビタミンKで血液サラサラ効果!
セロリに多く含まれるビタミンKは動脈硬化予防の効果があることがわかっています。
また、骨粗鬆症にも効果があるとされています。
しかし、ビタミンKには注意点があります。血栓の治療薬である「ワーファリン」の効果を弱めるという報告があるんです。
ワーファリンを飲んでいる方は、ビタミンKが多く含まれているセロリを避けた方がいいと思います。
セロリの香りに鎮静・鎮痛効果あり!
セロリの独特の香りは「ピラジン」と「アピイン」「アピオイル」という40種類の香り成分です。
これらはフラボノイドの1種であり、頭痛などの痛みを落ち着かせる効果があります。
また、イライラしている時も「ピラジン」と「アピイン」は落ち着かせてくる効果があるんです^^。
セロリの香り成分は冷え性改善効果あり?
ピラジンが血流改善効果があると言われることがあります。
しかし、セロリは東洋医学的に「涼」に分類されており体を冷やす野菜です。
体を温める目的でセロリを食べるのは避けた方が無難です。
セロリに二日酔い予防効果あり
セロリの茎にはメチオニンという成分が含まれています。
メチオニンは肝臓の働きを活性化する効果があります。
肝臓はアルコールを分解する器官ですので、お酒と一緒にセロリを食べることで二日酔いを予防する効果があります。
セロリには食物繊維が豊富?便秘改善効果あり?
セロリは繊維が多く「シャリッ」としたは歯ごたえが特徴的ですよね?
その繊維が便秘を改善するイメージがあります。
しかし、セロリには食物繊維がそれほど多くありません。
便秘を改善する目的でセロリを食べても、それほど効果は期待できません。
セロリで男性ホルモンアップ!
ヨーロッパでは、セロリが男性ホルモンであるテストステロンを高める食材として知られています。
セロリが男性ホルモンを高めるのは、アンデステロンという成分が含まれていることによります。
アンデステロンは加熱せずに食べるのが一番摂取できます。
男性の強さを求める方は、サラダやジューサーで摂るのが一番です^^。
セロリの葉っぱは捨てない!栄養が豊富に詰まっている
セロリは茎より葉の方がβカロテンと食物繊維・ビタミン類が豊富です。
特に、活性酸素を除去する作用のあるβカロテンは茎の2倍も詰まっています。
セロリの葉っぱの調理法は?
一番おすすめなのはジュースにしてしまうことです。
私は葉ごと、セロリ一本丸ごとジューサーにかけてしまいます。
もしくは、セロリの葉を天ぷらにするのもいいですね!
セロリの保存方法は?
セロリを保存する時は、葉の部分と茎の部分を切り分けてください。
切り分けないと、葉が茎の水分・栄養を吸収し続けようとするので茎に水分がなくなってきます。
葉・茎に切り分けたら、ラップに包んで冷蔵庫保管をしてください。
これで約1週間保存ができます。
セロリを冷凍保存する方法は?
セロリを冷凍保存場合にも、葉と茎は切り分けてください。
また、筋取りも忘れずに行なってください。
セロリの筋とは、縦に入っている繊維のことです。
この筋を取り除かないと、糸を食べているような感覚になります(汗)。
冷凍したセロリを電子レンジなどで解凍をすると「しなっ」とした食感になるため、冷凍のまま使用してください。
フランパンや鍋にそのまま投入して大丈夫です^^。
また、セロリの葉は凍ってジップロックなどの袋に入った状態で、くしゅくしゅ潰すとパセリのように使用できます。
何の料理にでも使用できるので、一度作っておくのも便利です。
セロリは冷凍にすることで、約3週間の賞味期限になります。
葉は細切れにし、茎はざく切りで保存です。
セロリのおすすめ料理法は?
セロリは葉・茎の上部・下部・軸によって味が変わります。
葉の部分は香りが強く、硬いです。
旬のはじめ(3月ごろ)であれば柔らかくサラダにしてもいいです。それ以降は、硬さが出てくるので、天ぷらにするのがおすすめです。
茎の上部は柔らかく香りが強いです。
筋をとれば生でも食べやすいのでサラダにするには、茎の上部がぴったりです。
茎の下部は、硬さがありサラダにするには不向きです。炒め物があっている部位です。
セロリの軸とは「セロリの束の下部」のことです。
セロリは一本で売っていることが多いですが、実は収穫の際は「軸」を中心として7・8枚で一つのセロリになっているんです。
道の駅などではセロリの束として売っていることがあります。
この「軸」を捨ててしまうことが多いのですが、軸は味が深く美味しい部位です。炒め物にすると美味しく出来上がります。
また、セロリは切り方でも風味が変わります。
繊維に沿って縦に切る(スティックのような形)ことで、繊維が多く残りシャキシャキして香りの強いセロリになります。
一方、繊維を断ち切るようにすると、柔らかく香りの抑えたセロリになります。
好みによって切り方を変えるといいですよ^^。