秋が旬の銀杏。9月〜12月ごろに店頭に出回ります。
銀杏はイチョウの葉の実です。
銀杏は強い匂いを発しますね?これは酪酸とペプタン酸という成分が原因です。
また、銀杏にはギンコール酸という成分が付着しており手の荒れを引き起こすので、拾って料理する場合には注意してください^^。
独特な香りを発する食材は、栄養がたくさん詰まっていることが多いです。
銀杏もその一つ。銀杏には、ビタミンやミネラルがたくさん含まれていますよ^^。
この記事ではこんなことがわかります。
- 銀杏の栄養素は?
- 銀杏に期待できる効果効能
- 1日何個食べるのがおすすめ?
- 中毒症状があるって本当?
- おすすめレシピ
銀杏の料理はとっても簡単です(最後に、簡単なレシピも載せています)。
この記事を参考にして、生活に取り入れていただければと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
銀杏の栄養素を紹介!
銀杏の主な栄養素はこちらです。
- カロリー・・171kcal
- タンパク質・・4.7g
- 脂質・・1.6g
- 食物繊維・・1.6g
- カリウム・・710mg
- カルシウム・・5mg
- 鉄・・1mg
- β-カロテン・・0μg
- ビタミンE・・1.6mg
- ビタミンB1・・0.28mg
- ビタミンB2・・0.08mg
- ビタミンB6・・0.07mg
- 葉酸・・45μg
- ビタミンC・・23mg
銀杏にはミネラルやビタミン、食物繊維まで幅広い栄養が含まれているのがわかります。
特徴的なのはビタミンB1、ビタミンE 、カリウムが多く含まれていることです。
- ビタミンB1は疲れの除去に効果的
- ビタミンEは抗酸化による老化対策・美容に最適
- カリウムはデトックスやむくみ改善効果が期待
ここからは、銀杏に期待できる効果効能を詳しく紹介します^^。
銀杏の効果効能3選!
1.抗酸化作用によるエイジングケアが期待!
銀杏はビタミンEが豊富です。
ビタミンEは「若返りビタミン」と言われるほど抗酸化作用の強い栄養素です。
また、銀杏にはビタミンCも含まれているので、エイジングケアや老化(シミ・シワ)防止に興味のある方にはぴったりの食材です^^。
抗酸化は現代の社会で重要な考えです。
体の酸化は活性酸素(フリーラジカル)によって起こります。
活性酸素(フリーラジカル)は大気汚染や喫煙、食生活の悪化により大量に発生します。
私たちは、活性酸素が多く発生しやすい環境に生きているんです。
また、活性酸素は体の内側も錆びさせます。
体の酸化はあらゆる生活習慣病の原因になります。
2.疲れを取り除く
銀杏にはビタミンB1・B2・B6が含まれています。
これらビタミンB群は炭水化物や脂質、タンパク質からエネルギーを生成する際の必須栄養素です。
ビタミンB群を摂ることで、エネルギーが効率よく作られます。
エネルギーが豊富にあるので疲れにくい体になったり、疲れを取り除く効果が期待できます^^。
3.むくみ改善やデトックス(毒素排出)効果が期待できる
銀杏にはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムには、体の過剰な水分を排出する効果があります。
日本人は味噌や漬物などからナトリウム(塩分)を摂りがちです。
ナトリウムを多く摂取すると、体の塩分濃度を下げるために水分を体に溜め込むようになります。
カリウムは水分を排出するので、むくみ改善効果が期待できます。
また、水分を排出する際に体に溜まった毒素が排出されるので、デトックス(毒素排出)効果が期待できます。
銀杏を拾って調理する際の注意
秋になると、イチョウの木が生えている道路周辺で、銀杏を拾っている方をよく見かけますね^^。
銀杏を拾う際の注意点があります。必ずゴム手袋を使用して拾うようにしてください。
銀杏の殻にはギンコールコール酸が含まれており、手が荒れる可能性があります。
店頭に並んでいる銀杏は、ギンコール酸を除外した後の銀杏です。
拾って銀杏を調理するには、ギンコール酸を取り除く必要があります。
詳しい手順はこちら。
1. ボウルなどに水をはり、銀杏の実を入れてふやかす
2. ぶよぶよになるまでふやけたら、ゴム手袋をして実を崩し、種を取り出す
3. 種を天日干しで乾燥させる
4. 種が十分に乾燥したら、新聞紙でくるみ、硬い棒などで殻を叩く
5. 殻から仁を取り出す
6. 銀杏がかぶるくらいのお湯を沸かし、穴じゃくしの上で転がしながらゆがく
7. 薄皮がとれ、透明になってきたら、お湯から出して水につける
8. ざるに上げて水気をきる
引用:HORTI
拾って食べる際、お金がかからないのはいいですが、かなり手順が面倒ですね(汗)。
やはりおすすめは、ギンコール酸を取り除いた後の「市販品」を購入することです^^。
銀杏は一日何個食べるのがおすすめ?中毒症状に注意!
銀杏には「メトキシピリドキシン」という成分が含まれています。
この成分は、摂りすぎると嘔吐や痙攣、呼吸困難などを引き起こす可能性があります。
なぜ中毒症状が起きるかというと、メトキシピリドキシンによりビタミンB6の働きが阻害されるからです。
特に体の小さい子供は、中毒による影響が大きいので食べ過ぎに注意が必要です。
子供は1日7~150個、大人は40~300個までにしてください。
銀杏のおすすめ料理法(レシピ)
銀杏に豊富に含まれるカリウムは水溶性ビタミンです。
そのため、煮る料理はおすすめできません。
おすすめはシンプルに焼く(炒る)レシピです。炒り銀杏を紹介します^^。
炒り銀杏の作り方(レシピ)
- 銀杏10〜12個
- 塩1/4カップ
購入してきた銀杏が殻ごとの場合、銀杏をペンチなどで挟んで割ってください。
鍋に塩、銀杏を入れて中火にかけ、鍋をゆすりながら炒ってください。
銀杏の香りが立ってきたら出来上がりです。
簡単ですね!
まとめ
銀杏はビタミン・ミネラルともに幅広く含まれており、食事のバランスを整えてくれます。
拾って料理する場合にはギンコール酸により手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋をつけて扱うようにしてください。
また、食べ過ぎると、メトキシピリドキシンにより嘔吐・痙攣などの症状が出ることがあります。
銀杏を食べている最中に不調を感じたら、食べるのを中止するようにしましょう!
銀杏は食事の栄養バランスを整えるのにぴったりの食材です。
ぜひ、毎日の食事に取り入れていただけていただければと思います^^。