最近、腰痛や肩こりで悩む方の話を聞く機会が多い。
私が幼い頃は、「腰痛や肩こり」という言葉を聞いたことがなかったように思います。
近年肩こりや腰痛が増えた原因は、ストレスがかかりやすい生活環境だったり、運動不足、座る時間が長いことによる血の巡りの悪化など、様々な原因が指摘されています。
肩こりや腰痛の原因は一つだけでなく、様々な要因が重なり合って発生しているんです。
この記事では、食べ物の面から腰痛や肩こりを緩和できる食べ物を紹介していきます。
ぜひ、肩こり・腰痛で悩んでいるようでしたら、参考にしていただければと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
腰痛や肩こりの原因は?
腰痛や肩こりには様々な原因があります。
- 背骨のゆがみ
- ストレス
- 骨粗鬆症
- 筋肉疲労などなど・・
上記に挙げただけではなく、よりたくさんの原因が複雑に絡み合って腰痛や肩こりが起こっています。
肩こりや腰痛を改善するには運動やストレッチ・整体も大切。しかし、食事も同じく大切。
食事の面から腰痛・肩こりをケアできるものは、
- 筋肉疲労の解消
- 血流の改善
- 冷えの改善
- ストレスの緩和
- 骨を強くする
の5点です。
これらの原因解消に効果的な食べ物を紹介していこうと思います^^。
1.筋肉疲労を取り除く栄養素と食べ物
筋肉疲労を取り除く栄養素はこちらです。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- クエン酸
- 酢酸
ビタミンB1・B2・B6・B12は、炭水化物やタンパク質・脂質からエネルギーを作る際の必須栄養素です。
これら栄養素を摂ることで、効率的にエネルギーが生成されるので、疲れが溜まりにくくなります。
また、クエン酸と酢酸は、疲労物質と言われる「乳酸」を分解する作用があります。
これは、レモンのクエン酸が乳酸を分解してくれるのを狙ったものなんです。
筋肉疲労を取り除く食べ物
レモンや梅干し、パイナップルにはクエン酸が含まれています。
また、酢の酢酸も乳酸を分解する効果があります。
豚肉・豆腐・鶏肉・レバーにはビタミンB群が豊富に含まれています。
2.血流を良くし、冷えを取り除く栄養素と食べ物
血流を良くする栄養素はこちらです。
- 鉄分
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- 納豆キナーゼ
- アルギン酸
現代の私たちの生活は、仕事や学校で椅子に座る時間が長いので、腰の筋肉が硬くなり、腰の血流が悪くなりがちです。
血は酸素や栄養素を、体の隅々に送り届ける役割があります。
腰の血液の流れが悪いということは、腰に酸素や栄養素が行き渡らないということ。
また、血液は疲労物質である「乳酸」を流す役割があります。
疲労が蓄積し続けることになりますね・・。
血液の流れを良くする食材
ほうれん草と小松菜には鉄分が含まれています。
納豆には納豆キナーゼが含まれ、ワカメや昆布はアルギン酸を含んでいます。
また、レバーやバナナはビタミンB6・B12が含まれています。
これら栄養素は、血栓の原因であるコレステロールの吸収を抑える効果や、血造(血を造る)際の必須栄養素です。
これら栄養素を摂ることで、腰の血の巡りが良くなります。
また、血の巡りが良くなることで、冷えが原因の腰痛への対策にもなります。
3.ストレスを取り除く食べ物と栄養素
「ストレスで腰痛?」と、思われたかもしれません。
実は、ストレスは心の中だけに留まらず、身体的な反応として出ることがあります。
頭痛や肩こり、ぎっくり腰や腰痛を引き起こします。
参考:こころの耳
ストレスを取り除くのに有効な栄養素はこちらです。
カルシウムというと骨を強くするイメージがありますが、実は「カルシウムイオン」という形で血中に存在し、精神の安定・ストレスに関わっているんです。
カルシウムの吸収率は良くありません。
乳製品からは約40%、野菜からは19%しかカルシウムを吸収することができません。吸収率をあげることはとても大事なことなんです。
チョコレートに含まれるGABAや、緑茶のテアニンにはリラックス効果があります。
ストレスを減らす食べ物は?
ストレスを減らす効果のある食べ物はこちらです。
- 乳製品
- 小魚
- チョコレート
- 緑茶
乳製品には、豊富なカルシウムが含まれています。
また、小魚にもカルシウムが含まれていますが、さらにビタミンDも含まれているのが特徴です。
ビタミンDがカルシウムの吸収率をアップさせてくれます。
チョコレートにはGABAが含まれており、GABAのリラックス効果をCMで見かけることもありますね^^。
また、緑茶にはテアニンが含まれており、リラックス効果が期待できます。
これら食材を摂ることでリラックス効果が期待でき、ストレスが原因の腰痛を予防することができます。
4.骨を強くする栄養素や食べ物
腰痛の原因として「骨自体」に原因がある場合があります。
それらを防止するには、骨を強くするしかありません。
骨を強くする効果のある栄養素はこちらです。
- カルシウム
- ビタミンD
- ビタミンK
リラックス効果の項目で紹介しましたが、カルシウムの吸収率は良くないため、吸収率を上げるビタミンDを摂ると良いです。
骨を強くする食材を紹介!
骨を強くする栄養素を含んだ食材はこちらです。
乳製品にはカルシウムが含まれ、小魚にはカルシウムとビタミンDが含まれています。
また、モロヘイヤとほうれん草はビタミンKとカルシウムが豊富に含まれているので、オススメの食材です。
まとめ
腰痛や肩こりには様々な原因があります。
食べ物でアプローチできるのは、筋肉疲労の改善・血流の改善・ストレスの緩和・骨の強化です。
紹介した食べ物を生活に取り入れながら、1駅歩くなどのちょっとした運動を行うことで腰痛や肩こりは改善していくはずです。
紹介した食べ物の中で、あらゆる効果が期待できるのは「小魚」です。
乳製品などたくさんの食品を摂っていただきたいですが、もし面倒な場合は「小魚」をメインに食べるようにすると腰痛や肩こり緩和にいいですよ^^。