独特の匂いがあるニラ。
餃子の「食欲をそそる匂い」はニラによるものですね^^。
そんなニラには、ニラの匂いの元である「硫化アリル(アリシン)」による疲労回復効果や、ビタミンEによる抗酸化が期待できる野菜なんです^^。
この記事ではこんなことがわかります。
- ニラの栄養素と効果効能の紹介
- ニラによる口臭を消す方法
- 種類と特徴
- 旬と産地
- 美味しいニラの選び方
- 保存方法
- ニラの栄養素を効果的に摂る方法
ニラの硫化アリル(硫化アリル(アリシン)には、元気を生み出す成分がたくさん含まれています。
疲れた時にはニラを食べて疲れを乗り越えて行きましょう!
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
ニラの栄養素と効果効能の紹介!
独特の匂いと旨味を持つニラ。
ニラを苦手な方は苦手ですが、好きな方はとことん好きな野菜です^^。
そんなニラにはこんな栄養素が主に含まれています。
- カロリー・・27kcal
- 脂質・・0.2g
- 食物繊維・・2.8g
- ビタミンC・・23mg
- ビタミンE・・1.0mg
- ビタミンK・・100μg
- βカロテン・・1100μg
- 葉酸・・120μg
- カリウム・・250mg
- カルシウム・・22mg
ニラに含まれる栄養素は文部科学省の「食品成分データベース」で調べています。
ニラはカロリーが低くダイエットに向いた野菜です。
特に、βカロテンやビタミンEが含まれており、抗酸化による生活習慣病予防が期待できます。
また、ニラの匂いの元である「硫化アリル(アリシン)」が特徴的です。
硫化アリル(アリシン)には強い殺菌効果による免疫力向上が期待できます。
これからニラに期待できる効果効能を紹介します^^。
1.疲労回復や免疫力向上が期待!
ニラと言えば、匂い成分の「硫化アリル(アリシン)」です。
硫化アリル(アリシン)には「強い殺菌効果」や「ビタミンB1の吸収率を高める」効果があります。
外から入ってくるウィルスを殺菌してくれるので、免疫力向上効果が期待できます。
また、ビタミンB1の吸収率を高めることで疲労回復効果が期待できます。
そのビタミンB1を多く摂取することで効率的にエネルギーを生成することができ、疲れを取り除く効果や、疲労回復効果が期待できるんです。
2.ストレス軽減効果が期待できる
ニラには「カルシウム」が含まれています。
カルシウムは骨の形成というイメージがあります、。
しかし、実は血中に「カルシウムイオン」という形で存在し、精神の安定やストレスに関係しているんです。
カルシウムイオンが多いことで精神安定効果が期待できます。
その結果、ストレス軽減効果が期待できるんです^^。
3.抗酸化効果によるエイジングケアが期待できる
ニラに含まれるビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれています。
若返るビタミンと呼ばれる理由は、強い抗酸化作用があるからです。
人間はストレスや大気汚染、呼吸、運動などから活性酸素(フリーラジカル)が生まれます。
活性酸素(フリーラジカル)は細胞を攻撃することで、老化(シミ・シワ)の原因になります。
ニラに含まれるβカロテンにも抗酸化作用があるので、ニラには強い抗酸化が期待できます。
4.血流改善により貧血予防効果が期待
ニラには葉酸が含まれています。
葉酸は細胞形成に関わる栄養素であるのが有名です(妊娠中の方が葉酸を摂るのは、細胞形成に関わる栄養素だからです)。
しかし葉酸には細胞形成だけではなく、血造にも関わる栄養素です。
葉酸を摂取することで、血液の量が増え、血流改善効果が期待できます。
酸素や栄養素は血液に乗って全身に運ばれます。
ニラによる口臭を消す方法
ニラを大好きだけど、匂いが気になって食べられない方もいると思います。
ニラの口臭の元は「硫化アリル(アリシン)」が原因です。
硫化アリル(アリシン)はニンニクや玉ねぎ、ネギにも含まれています。
ニンニク・玉ねぎ・ネギの匂いが気になる方も同じ方法で口臭を消すことができます^^。
- 牛乳
- お茶
- りんご
- 歯磨き・サプリメント
硫化アリル(アリシン)を消すのに最もおすすめなのは「牛乳」です。
牛乳が硫化アリル(アリシン)を包み込み、匂いを消してくれます。
また、お茶のカテキンや、りんごのアップルフェノンが匂いを消してくます。
最後に歯磨きやサプリメントをすることで匂いは気にならなくなりますよ^^。
ニラの種類と特徴
ニラには3種類あります。
- 葉ニラ・・一般的なニラ。匂いが最も強い種類。
- 黄ニラ・・日光を遮断して育てたことで黄色くなったニラ。甘みが強い。
- 花ニラ・・葉の先端に蕾がある。甘みがある。
一般的にスーパーで販売されているのは葉ニラです。
道の駅などだと黄ニラや花ニラが売られていることもあります。
両方とも葉ニラに比べて甘みがあり、ニラの匂いが苦手な方にはぴったりです^^。
旬と産地
ニラの最も美味しい旬の季節は「3〜4月」の春です。
今ではハウス栽培などで年中手に入るようになりました。
最も多い産地は高知県。全体の約23%が高知県産です。
続いて栃木県、茨城県と続きます。
ニラは強く栽培がしやすい野菜のため、日本全国で栽培されています^^。
美味しいニラの選び方
美味しいニラを選ぶには3つのポイントを見て下さい。
- 色
- ハリ
- 傷
まず、ニラの色を見てください。
新鮮なニラは濃い緑色をしています。
鮮度が落ちてくると黄色い色味を帯びてきます。
次に、ニラを持ってハリを確認してください。鮮度がいいニラは持ってもピン張り、大きく曲がりません。
鮮度が悪いニラは萎びているので、持つとグニャッと曲がります。
最後に傷です。
硫化アリル(アリシン)(匂い成分)は傷があるところから強烈な匂いを発するようになります。
傷がないニラを選ぶようにしましょう。
保存方法と賞味期限
ニラは乾燥に弱い野菜です。
そのため、ニラをキッチンペーパーなどで包んで保存をしてください。
常温だと2〜3日程度しか持ちません。
冷蔵(野菜室)保存がおすすめです。
もし冷蔵庫が大きい方は「立てて保存」をしてください。
もし野菜室が狭い場合には、折らず寝かせて保存をしてください。
折れた部分から硫化アリル(アリシン)の強い匂いが発するようになります。
また、水につけて保存することもできます。
タッパに水を張って、その中にカットしてニラを入れることで約1週間保存することができます。
冷凍保存の方法は?
ニラを冷凍するのはとっても簡単。
食べやすい大きさにカットして、フリーザーバックなどに入れて冷凍庫に入れるだけです。
野菜を冷凍すると細胞が破壊されるため「しなっ」とした食感にはなりますが、風味はニラそのままです^^。
冷凍することで約1ヶ月保存できます。
ニラの栄養を効果的に摂る方法とレシピ
ニラの硫化アリル(アリシン)(匂いの元)は加熱することで弱まってしまいます。
しかしだからといって、ニラは匂いが強く生で食べるのは難しい野菜です・・・。
野菜を生で摂るにはスロージューサーがおすすめなのですが、匂いがきつくてジュースは美味しくないですし、ジューサーに匂いがつくのでおすすめできません。
https://vegetables.yasaioisii.net/archives/5150
硫化アリル(アリシン)は弱くなりますが、餃子・レバニラなどの「お肉」と一緒に食べるレシピがおすすめです。
ニラの硫化アリル(アリシン)はお肉に含まれるビタミンB1の力を強める効果があります。
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変えることで、疲労軽減に効果があるビタミンです。
「ニラはお肉と食べると効果的」と覚えておきましょう!
まとめ
ニラは匂いのきつい野菜で、好きな方と嫌いな方がはっきり分かれる珍しい野菜です。
ニラの特筆すべき特徴は匂い成分である「硫化アリル(アリシン)」です。
強い殺菌効果やビタミンB1の吸収を強めることで、免疫力向上・疲労回復効果が期待できます。
しかし、ニラは生で食べるのは難しい野菜のため加熱必須。
そこで、硫化アリル(アリシン)は弱まってしまうものの、ビタミンB1が多く含まれる「お肉」と一緒に摂ることで強い疲労回復効果を発揮します。
美味しく、かつニラの効果を高めるには「お肉と一緒に摂る」と覚えておきましょう!