秋から冬にかけて旬を迎えるりんご。
りんごは、りんごジュースやりんご酢など様々な方法で使用され、多くの方に愛されている果物ですね^^。
りんごにはビタミン類やミネラル類が豊富ですが、それより特筆すべきは「りんご酸」や「ポリフェノール」です。
これら非栄養素が、りんごならではの効果をもたらしてくれるんです^^。
- りんごに含まれる栄養素は?
- 期待できる効果効能
- 美味しいりんごの選び方
- おすすめの保存方法
- りんごの皮は捨てる?
- 皮のヌメりは農薬?
りんごの「皮」に含まれる栄養素や気になる「ヌメり」など、豆知識も紹介しています。
ぜひこの記事を参考にしていただき、りんごの栄養を全部摂っていただければと思います^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
りんごの栄養素と効果効能の紹介!
りんごはただ甘いだけの果物ではなく、たくさんの栄養素を含んでいるんです。
りんごの栄養素を紹介します^^。
- カロリー・・61kcal
- 脂質・・0.3g
- 食物繊維(ペクチン・セルロース)・・1.9g
- カリウム・・120mg
- カロテン・・27μg
りんごは食物繊維やカリウムが豊富です。
便秘改善や血圧抑制に効果が期待できますね。
また、非栄養素である「りんご酸」や「ポリフェノール」が豊富なのが特徴です。
これから「りんご」にどんな効果効能が期待できるのか、詳しく紹介していきます^^。
1.疲れを取り除く効果が期待!
りんごの味の特徴と言えば「甘酸っぱさ」です。
この酸っぱさの元になっているのは「りんご酸」です。
りんご酸は疲労物質である「乳酸の分解」や「クエン酸の働きを助ける」効果が期待できます^^。
クエン酸自体にも乳酸を分解する効果があります。
りんごはクエン酸・りんご酸のダブルで疲労を分解してくれるので、強い疲労を取り除く効果が期待できるんです^^。
2.便秘改善やコレステロール抑制が期待できる
りんごには食物繊維である「ペクチン」と「セルロース」が含まれています。
ペクチンは水溶性の食物繊維なので、硬い便に水分を与えることで排便を促します。
不溶性の食物繊維は便の量を増やすことで腸に刺激を与え、排便を促します。
りんごは硬い便の便秘・柔らかい便の便秘、両方に改善効果が期待できるんです。
また、食物繊維はコレステロールの吸収を抑える効果が期待できるので、ダイエット効果も期待できます。
3.むくみ改善や血圧抑制効果が期待できる
りんごにはカリウムが多く含まれています。
カリウムは体の過剰な水分を排出する効果が期待できます。
むくみは水分が溜まっていることが原因ですので、その水分を排出することでむくみ改善効果が期待できます。
また、カリウムを摂ることで体の塩分濃度が下がります。
その結果、血圧抑制(高血圧改善)効果も期待できます。
4.抗酸化作用により生活習慣病予防効果が期待
りんごにはポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用が期待できる成分です。
現代の日本では、大気汚染や添加物・ストレスなどで活性酸素(フリーラジカル)が多く発生しやすい状態にあります。
活性酸素(フリーラジカル)は細胞を攻撃することで、シワ・シミなどの原因になったり、内臓や血管をサビさせることで生活習慣病の原因になることがあります。
りんごの種類(品種)と特徴
りんごは非常に多くの種類(品種)があります。
種類(品種)によって、味や食感に違いがあるので紹介します^^。
- ジョナゴールド・・程よく酸味があるりんご。シャキッとした食感。アメリカが主な産地。
- つがる・・真っ赤にならず少し緑がかった部分がある。柔らかい食感。
- ふじ・・スーパーなどで一番販売されている。生産量世界一の品種。
- 王林(青リンゴ)・・シャキッとした食感で酸味が少なく、甘みが強い。
- 紅玉・・酸味が特徴。酸っぱいりんごが好きな方にぴったり[/box]
私はシャキッとした食感が好きなので、ジョナゴールドが好みです。
りんごが旬(10〜12月月)でない時期でもジョナゴールドは販売されており、手に入れやすいのも嬉しいです。
外国産ですが、歯ごたえがあり美味しい^^。
最近ではミニリンゴという、リンゴ飴に使われるりんごがスーパーで並んでいることもあります。
色々なりんごを食べてみると好みがはっきりわかってくると思うので、外国産も含めて様々食べてみると発見があると思います^^。
りんごは一日何個食べるのがおすすめ?食べ過ぎると?
りんごは1日に1個がおすすめです。
農林水産省より「果実は1日200g」が推奨とされています。
この根拠は果糖の摂りすぎや、食物繊維にの摂りすぎによる腹痛・下痢などの症状を回避するためです。
「りんごは1日1個」を忘れずにしましょう。
美味しいりんごの選び方を紹介
美味しいりんごを選ぶ際は2つのポイントを見てください。
- 色味
- 重みと大きさ
まず、色味を見てください。
ヘタの方まで見て、全体が赤みがかっているものがおすすめです。
まだ熟しきっていないものは、一見赤いりんごに見えますが、ヘタの部分が緑色のままのものが多いです。
次に、りんごを持ってみてください。
重みがしっかりあるものを選びましょう。
また、他のりんごに比べて大きすぎるものは味が薄い傾向があるので、程よい大きさのものが美味しいりんごです^^。
りんごの保存方法は?常温?冷蔵?
りんごは基本的には常温保存で大丈夫です。
ただ、りんごは乾燥に弱いため、新聞紙やペーパータオルなどに包んで常温保存するようにしてください。
より長期間保存がしたい場合には、冷蔵庫(野菜室)にて保存をしてください。
冷蔵(野菜室)保存をする場合には、必ずポリ袋に入れてください。
りんごには熟成を促す「エチレンガス」を発しています。
野菜室では他の野菜がすぐ隣にあり熟成を進めてしまうので、りんごをポリ袋に入れて、他の野菜をエチレンガスに触れないように注意しましょう。
冷蔵(野菜室)保存で約1ヶ月の賞味期限になります。
りんごの表面(皮)にヌメりがあるのは農薬?
りんごの表面(皮)にヌメり(ベトベト)を感じることがあります。
「ワックスや農薬がついているのでは!?」と心配になりますよね・・(汗)。
確かに、りんごは農薬やワックスを使用しないと育てるのが難しい果物です。
しかし、「ヌメり」が農薬やワックスかというとそうではありません。
「ヌメり」はりんごが持つ「リノール酸」や「オレイン酸」が正体です。
りんごは乾燥に弱く、自らが乾燥しないように発生させているんです。
りんごは熟すにつれてヌメりを出すようになるので、ヌメりが出た時が食べ頃ということができます。
ヌメりは心配しなくて大丈夫です^^。
りんごを食べる際の注意点。皮ごと食べるのがおすすめ
りんごは農薬を使用しないと害虫に狙われやすく、育てるのが難しい果物です。
しかし、りんごの皮には多くのポリフェノールやペクチンが含まれており、皮ごと食べたいのが悩ましいところです。
りんごの農薬を落とすには3つの方法があります。
- 酢水
- 重曹水
- 野菜洗浄剤
酢水とは、酢と水を1:3で薄めたものです。
酢には酢酸が含まれており、農薬や細菌を落とすことができます。
重曹水とは、ボールの中に水を入れその中に一つまみの重曹を入れたものです。
重曹水と同じく、酢水も農薬を落とす作用があります。
酢水・重曹水ともに、一度作ったらスプレー容器に入れて、シュッとひと吹きできるできるようにしておくととっても便利です^^。
最後に、野菜洗浄剤です。私はベジセーフという野菜洗浄剤を使用しています。
スプレータイプになっており、一吹きして水で洗い流すだけで農薬や細菌を除外することができます。
一つ持っておくと、とっても便利ですよ^^。
まとめ
りんごは食物繊維やカリウムなどの栄養素も豊富ですが、非栄養素である「りんご酸」や「ポリフェノール」が多く含まれているのが特徴です。
「りんご酸」により疲れを取り除く効果が期待でき、「ポリフェノール」は抗酸化作用が期待できます。これらの効果が「りんごならではの効果」と言えます^^。
りんごの皮には食物繊維であるペクチンや、ポリフェノールが豊富に含まれています。
気になるのはりんごの農薬・ワックスですが、酢水・重曹水・野菜洗浄液で使用すると、簡単に農薬や細菌を落とすことができますよ^^。
りんごは皮ごと食べて、りんごの栄養をフルに食べてしまってください!