ナスに栄養がないという話をよく聞きます。
しかし本当にそうなのでしょうか?
そこで今回は、ナスにどんな栄養が含まれているのか調査しています。
調べると、ナスにはナスニンというとっても体に良い栄養素を含んでいることがわかりました。
この記事ではこんなことがわかります。
- ナスはどんな栄養素が含んでいる?
- ナスニンとは?
- ナスニンの効果効能
- ナスニンの効果を引き出す方法
- 産地と旬は?
- 美味しいナスの選び方と保存方法
- おすすめレシピ3選
この記事を読めば、ナスの見方が変わるかもしれませんよ^^。
この記事の目次
ナスにはどんな栄養素が含まれている?
ナスは栄養価が低いという話を聞きます。
ナスに栄養がないというのは本当?
といことで、ナスに含まれる栄養素について調べてみました^^。
ナスに含まれる特徴的な栄養素はこちらです。
- ナスニン
- リン
- カルシウム
- カリウム
- 葉酸
上記の栄養素は他の野菜に比べて多いものの、目立って多く含んでいるわけではありません。
例えば、ナス100gあたりのカリウムの量は220mgですが、ほうれん草100gには690mgも入っています。
また、カルシウムはナス100gあたり18mgですが、モロヘイヤには100gあたり260mg入っています。
確かにナスの栄養素は少ないようです・・・。
しかし、ナスニンというナスにしかない栄養素を忘れてはいけません!
ナスニンとは?すごい効果効能を紹介!
ナスにしか含まれない栄養素のナスニン。
ナスニンは、ナスの皮にある紫色の色素のことを言います。
ナスニンはポリフェノールの一種でアントシアニン系色素の一種です。
アントシアニンとはブルーベリーにも含まれており、目の機能改善や抗酸化作用があるんです。
ナスニンを摂ることで、どんな効果が期待できるのかを詳しく紹介していきます。
効果1.目の機能改善、目疲れの予防
ナスニンには目の網膜にあるロドプシンの再結合に働きかけることで、目の機能改善に効果があるとされています。
私たちが物を見る時、光を脳で処理して見ています。
この光の脳処理が長時間続くと、脳の疲れで正常に処理できなくなります。
これが、午後になると目のピントが合いにくくなる理由です。
ナスニンのアントシアニンは、この光の脳処理を回復する力があるんです。
また、ナスニンには目の凝り固まった筋肉を和らげる効果が期待できる、さらに目の機能改善の効果が期待できます。
効果2.強い抗酸化作用
人間は体に酸素を取り込みエネルギーを生み出して活動しています。
しかし、その酸素を摂るこむことで体が酸化してしまうという弊害があります。
体の酸化は、鉄が錆びるのと同様に体の老化に繋がります。
その体の酸化を防ぐ効果がナスニンに期待できるんです^^。
ナスニンの抗酸化力はかなり強く、美容・アンチエイジング効果が高いとされるブロッコリーやほうれん草よりも強いとされています。
効果3.コレステロール吸収を抑える
ナスニンには、コレステロールの吸収を和らげるする効果があります。
過剰なコレステロールの摂取は体の脂肪蓄積に繋がります。
ナスニンには、コレステロールが体に蓄積するのを緩やかにすることでダイエット効果が期待できますね!
ナスの栄養効果を最大に高める方法
ナスの特徴的な栄養素はナスニンです。
ナスニンは熱に強いので炒め物などにも使用できます。
しかし、水溶性なので水には溶け出してしまいます。
よく「ナスのアクを抜くために水につける」ということをする方がいます。
しかし、水につけることでナスニンが溶け出してしまうのでおすすめできません。
ナスのアクは、苦味のあるクロロゲン酸と言われるポリフェノールの一種です。
クロロゲン酸にも抗酸化作用があるので、取り除いてしまうのは勿体無い!
ナスは水につけずに、炒め物など水を使用しない調理が一番おすすめです。
ナスは冬に食べない
ナスには体を冷やす効果があります。
「秋なすは嫁に食わすな」と言いますよね?
これは秋になり気候が下がってきた時期に、体を冷ます作用のあるナスを食べると体を壊しますよ?
という意味なんです。
冷え性の方は、ナスを避けたほうが無難です。
ナスはカロリーが非常に低いのでダイエットにぴったり
ナスの100gあたりのカロリーは22kcalです。
ナス100gというと、中くらいのナス一本くらいの量になります。
ナス一本食べたらかなりお腹いっぱいになりますよね?
それでもご飯一杯の1/10くらいのカロリーしかありません。
ナスニンにはコレステロールの吸収を抑えてくれる作用もあるので、なおさらダイエットに向いた野菜と言えますね。
ナスの産地と旬は?
ナスは旬は5月〜9月です。
夏野菜と言われ、お祭りなどでもナスの一本漬けをよく見ますね。
体を冷やす作用があるナスは、暑い夏にぴったりなんです^^。
ナスが最も生産されているのは高知県です。
ナス出荷全体の約10%を占めています。
続いて、熊本県・福岡県・群馬県と続きます・・・。
おいしいナスの選び方と保存方法
ナスを選ぶときはしっかりとハリのあるものを選んでく_さい。
また、ヘタの棘が痛いくらいに尖っているものが新鮮です。
ナスを購入したら、常温保存しましょう。
ナスは夏が旬の野菜であり寒さに弱いです。
冷蔵庫で保存をすると低温障害を起こす可能性があるので注意が必要です。
ナスの”簡単”おすすめレシピ
ナスを調理する時は「ナスニンをいかに摂るか」を考えましょう!
ナスニンは熱に強いですが、水溶性で水に溶けるため「炒める」か「スープごと食べる」調理法がおすすめです。
その点を考慮したおすすめのレシピ2選の紹介です^^。
- 水菜とナスと厚揚げの青じそドレッシングサラダ
- ナスの肉味噌スープ
1.水菜とナスと厚揚げの青じそドレッシングサラダ
水菜と厚揚げ・ナスを使ったサラダです。
青じそのドレッシングを使っているので、さっぱりとしていてご飯のおかずにもぴったりです^^。
- 水菜とナスと厚揚げ、大葉(シソ)を切る。
- 青じそドレッシング(醤油・・大さじ3、みりん・・大さじ1、酢・・大さじ3、塩・・少々、砂糖・・小さじ2、和風だし・・小さじ1、大葉・・2枚分)を作る。
- 厚揚げとナスを炒める。
- お皿に盛り、ドレッシングをかけて完成!
2.ナスの肉味噌スープ
ナスと豚ひき肉を使ったスープに仕上げています。
生姜を加えて油を強く感じないようになっています^^。
- なすを乱切り、ネギをみじん切り、生姜をみじん切り、ニンニクをみじん切りにする。
- 味噌スープを作る。
- 鍋に油をひき、生姜・ニンニクを入れ香りを出す。その後、豚ひき肉を入れて焼く。ナスも炒める。
- ナスに火が通ったら味噌スープを入れ、アクを抜きながら煮込む。最後に片栗粉を入れてとろみを出す。
- 皿に盛って完成。
まとめ
栄養が無いと思われているナス。
確かに含まれている栄養素は他の野菜に比べて少ないです。
しかし、ナス特有のポリフェノールである「ナスニン」を忘れてはいけません。
ナスニンはブロッコリーやほうれん草よりも強力な抗酸化物質です。
美容・アンチエイジングを目指す方にはぴったりの食材です。
ナスニンは水分に弱いので、水分を使用しない料理がおすすめです。
もし煮る場合はスープごといただくような料理にしましょう!