寒気(悪寒)を感じる風邪もあれば、熱っぽさを感じる風邪があります。
同じ風邪なのに不思議ですよね?
また、風邪にいい野菜(食べ物)を聞いたことがあると思います。
しかし実は、「寒気か熱っぽいか」風邪の感じ方によって必要な野菜は変わってくるのはご存知でしょうか?
風邪のタイプによって変わってくるので、一概に「風邪に効く野菜(食べ物)」とは言えないんです。
この記事を読むことでこんなことがわかります。
- 「悪寒(寒気)を感じる風邪」と「熱っぽさのある風邪」の違いは何?
- 悪寒(寒気)の風邪にオススメの野菜
- 熱っぽさの風邪にオススメの野菜
- 風邪を引いた時にオススメのレシピ
がわかります。
もし今まで「風邪は一つ」だと思っていたら、きっと新しい発見があると思います。
この記事の目次
風邪は抵抗段階によって2つの種類に分かれる
風邪を引いた時、2種類の感じ方があります。
- 寒気(悪寒)を感じる
- 熱っぽい
の2種類です。
同じ風邪のはずなのに、「寒くて震える」と感じている方もいれば、「暑くてフラフラする・・・」と感じる方がいるのは不思議ですよね?
実は、風邪を引いて「寒気を感じる」か、「熱っぽさを感じるか」の違いはウィルスへの抵抗の進み具合によって変わるんです。
そして、その段階によって食べるべき野菜も変わります。
ご自分がどちらの段階なのかを知ってから、食べるべき野菜をしましょう。
補足
熱っぽさを感じている時に、寒気(悪寒)を感じている段階に効く野菜を食べると逆効果なこともあるので注意してください!
しかし、熱っぽさを感じている時に生姜を食べるとより熱が上がる恐れがあります。普段言われていることとはちょっと違いますよね。
寒気(悪寒)を感じるのは脳と実体温の差
悪寒を感じている時には、まだ風邪の引きはじめということを意味しています。
風邪のような強い菌が体に入ると、普段の抵抗力では対処できません。
その時、体がとる反応は「熱を上げてウィルスを弱らせてからやっつけよう!」と考えます。
体がウィルスを弱らせるために、体温を上昇させようとします。
目標の体温は、ウィルスの強さによって脳が決めます。
その目標とされた体温と、実体温の「差」が寒気(悪寒)を感じる原因です。
「脳が設定した温度」と「実際の体温」の差により、脳が体温が低くなったと勘違いするために起こります。
また、体温をあげるために、体にこのような反応が起こります。
- 毛穴を収縮させて体から熱を逃さない
- 筋肉を震えさせて体温をあげる
このような反応があるから、「ブルブル・・・」と体が震えるわけです。
寒気(悪寒)を感じる段階では体温を上げる野菜(食べ物)を採ることをお勧めします。
悪寒を感じる段階では、まだウィルスをやっつける段階にはきていないので、まだ風邪は続きます。
熱を感じるのはウィルスと戦っている証拠
寒気が消えて熱っぽさを感じるようなら、ウィルスをやっつける準備が整っているので辛いのもあと少しです!
もしくはウィルスが弱く脳の設定体温が低かった可能性が強いです。
この段階になったら、熱で水分が失われやすいので、水分を多く含む野菜を食べると風邪撃退に役立ちます。
気をつけていただきたいのは、寒気がある段階で食べて来た、熱をあげる野菜(食べ物)は逆効果になるということです。
熱が上がりきった段階で、さらに体温を上げたら体に悪影響が及びます。
寒気がある段階と熱っぽさを感じる風邪では食べるものが違うということに気をつけましょう。
次は、それぞれの段階で食べるべき野菜(食べ物)を紹介していきます!
熱っぽさ・寒気(悪寒)の風邪でオススメの野菜(食べ物)はこちら
寒気(悪寒)を感じる風邪にオススメの野菜(食べ物)
まだ風邪ひき始めの段階で、ウィルスを弱らせるために熱を上げようとしています。
そのため、体を温める作用・抗菌作用がある野菜を食べると良いです。
一方、体の体温を下げる力のある野菜は食べないようにしましょう。
食べていい野菜(食べ物)
寒気を感じる段階で食べていい野菜はこちらです。
- 生姜
- ねぎ
- にんにく
- 大根
いずれの野菜も辛味があり、体を温める作用があります。
特に生姜は、寒い季節にコンビニエンスストアのジュースコーナーに並び、体を温める作用があるのはご存知かもしれません。
辛味から胃腸を温め、体を芯から温めます。
そして、どの野菜も抗菌作用があるので、ウィルス撃退にも役立ちます。
食べてはいけない野菜(食べ物)
寒気(悪寒)を感じる段階はまだ風邪のウィルスが大量に体にある状態です。
体には代謝酵素と消化酵素があり、代謝酵素がウィルス撃退に役立ってくれます。
魚や揚げ物・お肉は脂肪が多く含まれ、消化に多くの力を割かなければなりません。
そのため、風邪に限らず体が弱っている時には、避けたい食べ物です。
むしろ、食べる量を抑えるか消化の悪いものは避けて、代謝酵素に100%の力を注いだ方が治りが早いんです。
この段階で体を冷やすのは避けたいので、冷物は避けたほうがいいです。
意外なのはカキだと思います。
柿は東洋医学で「清熱止渇」という作用が認められています。清熱止渇とは、熱を収めて喉の渇きを止める作用のことです。
熱を上げてウィルスを弱らせようとしている段階で、熱を下げるという反対の作用をする野菜は避けましょう。
寒気(悪寒)がする時にオススメの野菜レシピ
●生姜雑炊(おかゆ・おじや)
生姜とねぎを使っており、かつ雑炊なので消化にいいので非常にオススメです。
●生姜入りはちみつレモン
家に常備してある生姜チューブ・ポッカレモン・はちみつ・お湯でできてしまうので、おすすすめです。
熱がある(熱っぽい)風邪にオススメの野菜(食べ物)
この段階では、体はウィルスとの戦いが白熱しているめ、疲れがちです。
また、体温が上がりきっていますので、体の水分は失われやすいです。
食べたものの栄養は血液に乗って身体中に流れます。
水分とは血液のことであり、水分が失われるということは血液量が少なくなるということです。
血液が少なくなれば血流が悪くなり、栄養が行き届かないということになります。
栄養が行き届かなかなければ、体はウィルス退治に集中できませんよね?
そのため、水分を多く含む野菜・抗菌作用のある野菜(食べ物)がオススメの野菜になります。
一方、体を温める作用のある・消化に負担をかける野菜(食べ物)は避けるべきです。
食べていい野菜(食べ物)
- 果物
- なし
- スイカ
- 豆乳
- 緑豆
果物全般は水分が多く含まれると同時に、消化に良いのでオススメです。
中でも、「なし」は水分量が多い上、アスパラギン酸を多く含むため体力増強や疲労を解消するのに役立ちます。
また、夏の風物詩のスイカも水分を多く含む上、リコピンという赤い色素が抗菌作用を持つためオススメです。
豆類には「サポニン」という成分を含んでおり抗菌作用があるのでオススメです。
中でも豆乳は、東洋医学での「養血」という機能が認められており、血の生成を促します。
血液が多くなるため、栄養素が体の隅々まで行き届けるのを助ける作用があります。
緑豆には抗菌作用に加えて、体の熱邪(余分な熱)を収める作用があるためオススメです。
食べてはいけない野菜(食べ物)
唐辛子やからし・カレーは抗菌作用はあるものの、発汗作用があり、ただでさえ水分が失われがちな体からさらに水分を失わせるめ避けるべきです。
また、この時期には薬を服用している方も多いと思います。
薬を飲んでいる時にお酒を飲むと、アルコールの力により、薬の効き目が予想より強くなったり弱くなったりします。
風邪薬には眠気を催す成分が含まれているものもありますが、お酒の作用によってさらに眠気が促進されてしまう危険性もあります。
注意
車の運転など、精密な動作を要求される方は特にお酒に注意しましょう!
熱を感じる段階でオススメのレシピ
●豆乳を使った果物野菜ジュース
豆乳と果物をベースとしているジュースであれば、中身はなんでもいいと思います。
ジュース状にすることで消化に負担がかからず、代謝酵素の力を引き出すことができます。
風邪に効く野菜(食べ物)まとめ
野菜には2段階ありましたね。
寒気(悪寒)を感じる段階。そして、熱っぽさを感じる段階です。
寒気(悪寒)を感じる時は、ウィルスを弱らせるために体温を上げようとしています。
この時は、体を温める効能がある野菜(食べ物)か抗菌作用がある野菜がオススメです。
- 生姜
- ねぎ
- にんにく
- 大根
逆に、体を冷やす作用がある野菜(食べ物)と消化機能に悪いものは避けましょう。
寒気(悪寒)を感じる時期がすぎると、熱っぽさを感じるようになります。
この時期は汗をかきやすいので、水分が多い食べ物(野菜)と抗菌作用があるものがオススメです。
- 果物
- なし
- スイカ
- 豆乳
- りょくとう
逆に、発汗を促す作用がある野菜(食べ物)と薬の作用を変えてしまうものは避けましょう。
特に、お酒のアルコールは薬の効用を変えてしまう力があります。
風邪薬には眠気を引き起こすがありますが、この眠気をさらに強めたりもします。
車の運転など、精密な動作を要求される方は特に注意しましょう!
私たちにできるのは「野菜(食べ物)を通して体の機能を支援してあげること」だという考えでいると、自然と必要な食べ物がわかってくると思います。