ピーマンは苦くて苦手・・・。
鼻をつまみながらピーマンを食べる、子供の時に一回は通る道ですね(汗)。
なぜ大人がピーマンを食べるように言うかというと、ピーマンは栄養豊富な野菜として知られているからです。
しかし、「ピーマンにどんな栄養素が含まれているか知っていますか?」
と聞いても答えられる方は多くないはず!
そこで、今回はピーマンにはどんな栄養素が含まれているのか?そして、どんな効果効能が期待できるのか?を調査しています。
この記事ではこんなことがわかります。
- ピーマンにはどんな栄養素が含まれている?
- ピーマンの効果効能は?
- 旬・産地はどこ?
- ピーマンの色による違い
- 美味しいピーマンの選び方
- ピーマンの保存方法は?
この記事を読んでいただくことで、ピーマンの見方が大きく変わるかもしれませんよ^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
ピーマンに含まれる栄養素は?
栄養豊富として知られ、親から「ピーマン食べなさい!」と言われることの多かったピーマン・・。
実際にピーマンにはどんな栄養素が含まれているのか調べてみました。
ピーマンに含まれる特徴的な栄養素はこちらです。
- カロテン
- ビタミンC
- カリウム
- ビタミンE
- ビタミンA
- クエルシトリン
特に、クエルシトリンは最近になって「ピーマンの苦みの原因」ということがわかっています。
参考:マイナビニュース
クエルシトリンはドクダミ茶にも含まれており、今注目の栄養素の一つにです^^。
ここからはクエルシトリンも含めて、ピーマンに含まれる栄養素がどんな効果効能があるのか紹介していきます。
ピーマンにはどんな効果効能がある?
ピーマンの主に含まれる主な栄養素からどんな効果効能が期待できるのか紹介していきます^^。
1.βカロテンでエイジングケア効果が期待
β-カロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる栄養素です。
β-カロテンとは色素のことで、野菜が太陽の光による酸化を防ぐために発達した力なんです。
野菜が自然に身につけた酸化防止の力は、人間が食べても効果を発揮します。
人間にとっても酸化は体にとって毒です。
体の酸化は正常な細胞の発達を阻害したり、シミ・シワの原因になると言われています。
エイジングケアを気にする方はぜひ積極的に摂っていきたい栄養素ですね!
補足
エイジングケアやガンの予防などは体調により異なります。ピーマンだけを食べていれば予防できるのではありません。生活習慣全体などを考える必要があります。「ガン予防などが期待できる程度」ということに注意してください。
2.ビタミンCで色素沈着を防ぐ
ビタミンCは、メラニンなどの色素の沈着を防ぐ効果が期待できます。
美白を目的とした化粧水のほとんどにビタミンCが入っています。
ちなみに、ピーマンのビタミンC含有量は非常に優れています。
青ピーマンで100gあたり76mg。
赤ピーマンになると100gあたり170mgも含まれています。
一般的にビタミンCが多いとされるレモンが100gあたり100mgの含有量なので、その多さがわかると思います。
トマトの5倍の含有量でもあります。
また、最新のビタミンCは水溶性のため水には弱いですが、熱には強いビタミンです。
ピーマンの加熱によるビタミンCの欠損は心配しないでください。
3.カリウムでむくみ改善
カリウムは体の水分を調整する効果があります。
お酒を飲んだ翌日、顔がパンパンに腫れている・・・。
仕事で歩き回った夜、足が象のように腫れている・・・。
これは足や顔に水分が過剰に溜まったために「むくみ」になっています。
カリウムは過剰な水分を排出する効果があるので、顔や足の水分を排出する手助けをしてくれます。
4.ビタミンEもエイジングケア効果が期待
ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれることがあるほど、エイジングケア効果が期待されています。
ビタミンEは脂溶性ビタミンとして、細胞膜に存在しています。
活性酸素の攻撃から細胞膜を守る働きをしているんです。
ビタミンEは体内で生成されないので、ピーマンやパプリカなどから摂るしかありません。
積極的に摂っていきたい栄養素ですね!
また、ビタミンEの抗酸化はエイジングケアだけではなく、髪の毛の乾燥を防いだり、血行を良くすることで冷え性改善にも効果が期待できるんです。
5.ビタミンAで免疫力アップ
β-カロテンが体内に入ることでビタミンAに変換されます。
ビタミンAは鼻や喉、肺などの粘膜の材料になり、ウィルスの侵入を防ぐ効果が期待できます。
結果、免疫力アップが期待できるんです。
また、ビタミンAは「目のビタミン」と言われるくらい目の機能に必要な栄養素なんです。
目の光を感じる物質「ロドプシン」の生成に関わっているからです。
ビタミンAは油と一緒に摂ると吸収率がアップします。
免疫力を考えてピーマンを摂る場合には、炒め物などが良いですね!
6.クエルシトリンはピーマンの苦味の元
クエルシトリンはポリフェノールの一種で、イチョウ葉やドクダミの茎に含まれています。
クエルシトリンは血管を強くすることで、血圧の上昇を抑制する効果があるとされています。
また、抗菌作用や便を柔らかくすることで便秘改善の効果も期待できます。
ピーマンの旬・産地はどこ?
ピーマンの原産地は中南米と言われています。
暑い地域が原産地ですので、ピーマンの旬は夏。
6〜8が旬の夏野菜です。
ピーマンの出荷量が最も多いのは茨城県。
続いて宮崎・高知と続いていきます。
ちなみに、ピーマンは唐辛子の仲間です。
唐辛子には「カプサイシン」を含み辛い野菜ですが、このカプサイシンを持つ品種と持たない品種が生まれたんだそうです。
カプサイシンを持たないのはピーマン。持つのは唐辛子。
ピーマンも唐辛子も元は同じなんですよ^^。
ピーマンは色の違いで栄養や効果効能も変わる?
ピーマンは緑色や黄色、赤色のピーマンもあります。
ピーマンの色の違いは完熟しているかどうかによって変わります。
熟すにしたがって「緑色から赤色」へと変化していくんです。
栄養は熟す(赤色)にしたがって増していきます。
赤ピーマンのビタミンC100gあたり170mgですが、緑ピーマンは100gあたり76mgです。
つまり、完熟すると2.2倍もビタミンCが増えることになります。
また、β-カロテンも2.3倍になります。
赤ピーマンになるとピーマン独特の匂いは薄くなりますが、栄養という観点では赤ピーマンの方がお得です^^。
美味しいピーマンの選び方
美味しいピーマンを選ぶには、3つのポイントを見て下さい。
- 肩が張っているか?
- 色味
- タネ
鮮度が良いピーマンは、ヘタの周りの肩が張っていて逆三角形の形をしています。
色味は淡い緑色をしています。茶色がかっているものは鮮度が悪いので選ばないようにして下さい。
また、切らなければわかりませんが、ヘタの下(胎座)にタネがしっかりついているものはしっかり成長した美味しいピーマンです^^。
ピーマンのタネは食べて大丈夫?
ピーマンのタネは食べて大丈夫です。毒などは一切ありません。
ピーマンの旬は6月〜8月ですが、「走り」と言われる6月のピーマンのタネは柔らかく、そのまま炒めて食べて大丈夫です。
しかし、7月・8月とピーマンが成長するに従ってタネは硬くなってきます。
この場合はタネを取り除いた方が食感がよくなります。
きちんと取り除きましょう!
ピーマンの保存方法は?
ピーマンは夏の野菜です。
そのため、冷えに弱いんです。
冷蔵庫で保存をすると低温障害を起こす可能性があるので、常温で保存をしましょう。
新聞紙などに包み、陽の当たらない涼しい場所に保存することで、約1週間保存することが可能です。
ピーマンの栄養と効果効能まとめ
ピーマンはビタミンCやカロテン、カリウムを多く含む栄養たっぷりな野菜です。
また、ピーマン独特の匂いの元である「クエルシトリン」には抗菌作用や血圧上昇を抑制する効果が期待できます。
ピーマンは緑や赤色がありますが、熟した赤色の方が栄養素が高いです。
しかし、ピーマン独特の香りは熟すに従って失われます。
香りを重視する方は緑色のピーマンを。栄養を重視する方は赤色のピーマンを選ぶと良いと思います^^。
ハウス栽培などでピーマンはを年中食べることができるようになりましたが、旬は夏です。
夏が一番美味しい季節です。
夏のピーマンは焼いただけでも、とっても美味しくなるので、たくさん食べてたくさんビタミンCを摂っていただければと思います^^。