爽やかさと苦味の混ざった香りが、なんとも言えないグレープフルーツ。
車の中にグレープフルーツを置いて、消臭剤として使用している方もいるくらいのいい香りです^^。
そんなグレープフルーツにはビタミンCなどの栄養成分はもちろんのこと、グレープフルーツの独特の香りを生み出す成分がすごい効果効能を生み出してくれます。
- グレープフルーツの栄養素や効果効能
- 香り成分でダイエット?
- 美味しいグレープフルーツの選び方
- 保存方法(冷蔵・冷凍)
- グレープフルーツを食べる際の注意点
グレープフルーツを食べる際の注意点もあるので、ぜひこの記事を読んで生活に役立てていただければと思います。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
グレープフルーツの栄養素や効果効能を紹介!
独特の香りを放つグレープフルーツがどんな栄養素を持っているのか気になりますよね?
グレープフルーツの主な栄養素を紹介します^^。
- カロリー・・38kcal
- 脂質・・0.1g
- 食物繊維・・0.6g
- ビタミンC・・36mg
- ビタミンB1・・0.07μg
- ビタミンB6・・0.04μg
- 葉酸・・15μg
- カリウム・・140μg
ビタミンCやカリウムの含有量が飛び抜けて多いです・・・!
もちろんビタミンCなどの効果もすごいですが、グレープフルーツのすごい効果は非栄養成分にあるんです。
グレープフルーツの非栄養成分とは、香り成分の「リモネン・ヌートカトン」や「クエン酸」です。
これら非栄養素がすごい効果を秘めているんですよ^^。
これからグレープフルーツに期待できる効果効能を詳しく紹介していきます!
1.抗酸化や免疫力(風邪予防)の効果が期待できる
グレープフルーツにはビタミンCが36mg含まれています。
36mgとは、ビタミンCの多いイメージのある「みかん」と同じ含有量です。
ビタミンCには強い抗酸化作用があります。
活性酸素は体をサビさせます。
外見をサビさせ老化(シミ・シワ等)の原因になるだけではなく、内臓や血管もサビさせます。
その結果、体の酸化はあらゆる生活習慣病の原因になります。
また、ビタミンCは白血球を活性化すると言われており、免疫力向上効果が期待できます。
2.エネルギーを作り出し疲れにくい体・疲労回復に!
グレープフルーツにはビタミンB1・ビタミンB6が含まれています。
ビタミンB1やビタミンB6は炭水化物や脂肪から「エネルギーを作る出す際の必須栄養素」です。
ビタミンB1・B6を摂ることでエネルギー生成が効率化されます。
その結果、疲れにくい体や疲労回復効果が期待できるんです。
また、グレープフルーツにはクエン酸が含まれています。
クエン酸はエネルギーを作る出す際のTCA回路(クエン酸回路)で必要となる成分です。
クエン酸があることで、作り出されるエネルギー量が多くなります。
3.血流が増加し、貧血予防効果が期待
グレープフルーツには葉酸が含まれています。
葉酸は妊娠中の方が積極的に摂っているイメージがありますよね?
しかし、葉酸は細胞形成に関わるだけでなく、「造血」にも関わる栄養素ということを忘れてはいけません。
造血とは、血を作ることです。
葉酸を摂取することで、作り出される血液量増加が期待できます。
そのため、流れる赤血球が増えることで酸素が身体中に行き渡り、貧血予防に繋がるんです。
4.消化を助け代謝酵素の分泌を促す
グレープフルーツのクエン酸は消化を助けてくれます。
現代の社会では、添加物や農薬、遺伝子組換え作物など、私たち人類が出会ったことがない物質を消化しなければなりません。
消化には消化酵素を使用します。
消化酵素に負担がかかることで、もう一方の酵素である「代謝酵素」が上手く働かなくなります。
代謝酵素とは、アルコール分解(解毒)・呼吸・運動・免疫機能など、人間の活動に関する酵素のことを言います。
この代謝酵素が上手く働かないために、疲れ・ストレス・生活習慣病などあらゆる障害が起きます。
5.香り成分によりリラックス効果やダイエット効果も!?
グレープフルーツの爽やかな香り。
この香り効果はグレープフルーツならではの効果をもたらします。
グレープフルーツの香り成分は「リモネン」と「ヌートカトン」と言います。
爽やかな香りを生み出すのは「リモネン」です。
リモネンは柑橘類(みかんやオレンジ)にも含まれていますが、特にグレープフルーツに多く含まれています。
また、免疫力向上や血行促進作用があると言われています。
一方、ヌートカトンには「苦い香り」を出す成分です。
ヌートカトンは食欲を抑える作用があります。
また、交感神経に働きかけ脂肪燃焼を促進する効果があります。
美味しいグレープフルーツの選び方
美味しいグレープフルーツを選ぶには2つのポイントを見てください。
- 皮の状態
- ヘタ
まず、皮を見ましょう。
皮に張りがあり、厚みがあるものがよく成長した証拠です。
また、皮に凹みがなく、形が整っているものを選んでください。
最後にヘタを見ます。
鮮度が悪くなるとヘタにカビが生えます。
ヘタに白い物体が付いていたらカビですので、避けるようにしてください。
グレープフルーツの保存方法を紹介
グレープフルーツは高温に弱いという特徴があります。
冬場は常温で保存してもいいですが、夏場はポリ袋に入れて冷蔵庫(野菜室)に入れてください。
常温では4日くらいが賞味期限です。
一方、冷蔵(野菜室)保存にすることで2〜3週間の賞味期限に延ばすことができます。
グレープフルーツを冷凍保存する方法
グレープフルーツを冷凍保存するには、皮と薄皮を向いて実を取り出してください。
取り出した実を重ならないようにフリーザーバックに入れ、保存することで1ヶ月以上の賞味期限になります。
グレープフルーツの皮に書いた油性マジックが消える?
グレープフルーツの皮にマジックで書いたマジックが消える。
子供の頃、そんな実験をしたかもしれません^^。
これは、香り成分として紹介したリモネンによる作用です。
リモネンは油分です。
この油分はアロマや美容オイルとして使用されています。
また、この油分があるため皮に油性マジックで書いても、マジックの油分が皮に定着せず簡単に消えるんです^^。
血圧の薬を服用中はグレープフルーツを食べないよう注意
グレープフルーツには、薬への代謝酵素を阻害する効果が確認されています。
特に血圧の薬に対しては、グレープフルーツによる薬への代謝を阻害する効果が見られます。
代謝酵素が働かないために薬が体内に長時間置かれ、薬の効用が強く出る可能性があります。
薬を服用中はグレープフルーツは食べないようにしてください。
まとめ
グレープフルーツにはビタミンCによる抗酸化や、疲れを取り除いてくれるビタミンB群やクエン酸が多く含まれています。
また、香り成分にはダイエット効果やリラックス効果もあり、グレープフルーツ一つから様々な効果が期待できるんです。
気をつけていただきたいのは、薬を服用している時(特に血圧の薬)を服用中はグレープフルーツを食べないようにしてください。
薬の効果が強くなる可能性があります。
その点だけ気をつければ、グレープフルーツからは様々な効果が期待できますので、ぜひ積極的に食べていただければと思います^^。