遺伝子組換え作物は原料など、あらゆるものに形を変えて存在しています。
そのため私たちが目で確認して回避することは難しいです。
今回は、そんな遺伝子組み換え食品の例や、どんな危険性の問題があるのか?防ぐためにはどうしたらいいのかといったことを紹介していきます。
この記事を読んで遺伝子組み換え食品について知ることで、あなたを未知の危険性から守ることに繋がるかもしれません。
この記事の目次
遺伝子組み換え作物の恐怖
遺伝子組み換えを施されたシャケを見たことがありますか?
アメリカで開発されたこの魚は「フランケンフィッシュ」と呼ばれ、従来のシャケの2倍のスピードで成長します。こんな魚です。
普通のシャケの4倍くらいの大きさはありそうですね。
アメリカの食品医薬品局(FDA)は、この「フランケンシャケ」の栄養は従来のシャケと変わらないとして販売許可がされており、アメリカでは実際に食べることができます。
もし日本に輸入されて、回転すしや刺身で遺伝子組み換えシャケが売っていたも、私たちに判別することはできないでしょう。
他にも、サソリの毒を持つキャベツも生産されています。
なぜこのような毒を持つキャベツが生産されたかというと、農薬の使用を減らすため毒をもつキャベツを生産することで、食べた害虫を排除してくれる役割を期待しているとのことです。
このように、個体と個体を交配させることで、お互いの長所を持つ個体が出来上がります。
遺伝子組み換え食品は、DNAという特定の働きをする部分(遺伝子)の長所と長所を組み替えることで、お互いの長所の遺伝子を持ち合います。
熊の腕力を持つ人間や、羽を持ち空を飛ぶことができる人間なんていうのも、近い未来に見ることになるかもしれませんね。
アメリカでは、トウモロコシ畑の9割以上が遺伝子組み換え作物を生産しています。
遺伝子組み換え作物は、害虫が寄り付かず、かつ除草剤耐性をもち、広範囲で除草剤を散布した際にトウモロコシに付着しても枯れることが少ないからです。
耕作面積が広大で、一人あたりの耕作面積が広い環境です。
そんなアメリカにとって効率を図るためには、栽培の手間のかからない遺伝子組み換え食品の導入することは仕方ないのかもしれません。
手作業では農薬を散布できないので、飛行機のような機械を使って農薬を散布するんですよ。
手間がかからなければ一品一品の値段が下がります。
農家が遺伝子組み換え作物に抵抗があったとしても、価格で差が開いてしまう以上、生活を守るためには遺伝子組み換え作物を導入せざる負えません。
フィリピンでは遺伝子組み換えの種子購入が問題になっている
フィリピンでは遺伝子組み換え作物が導入され、生産が盛んに行われています。
最初は遺伝子組み換え種子でできる農作物がうまくいきます。
しかし、次第に土や害虫が遺伝子組み換え種子で栽培された農作物に慣れてしまい、作物が病気が害虫に荒らされてきます。
そうなると、新しい遺伝子組み換え種子が必要になる。
その際の提示される金額は、最初に遺伝子組み換え種子を購入した時の金額よりさらに高いそうです。
非遺伝子に戻そうにも、普通の種子では農作物が育たない土地になっている。
しかも、だんだんと高くなる種子・・・
最後には生活ができなくなる生産者が多く生み出されており、問題となっているそうです。
遺伝子組み換え作物を食べた人間はどのような影響があるの?
アメリカでは、トウモロコシの耕作面積の90%以上が遺伝子組み換え作物を生産していましたね。
アメリカで生産された遺伝子組み換えトウモロコシを「キングコーン」と言います。
そのキングコーンを食べ続けたネズミの実験が有名です。
次の写真は、見るのも辛いかもしれません・・・。
見たくない写真ですね・・・しかし、これが遺伝子組み換えのトウモロコシを食べ続けたネズミの一例です。
写真を見てわかる通り、ネズミの体に大きな腫瘍が見られます。
そして、遺伝子組み換え作物を食べ続けた結果、こうした腫瘍ができたのはネズミだけではなく、鳥でも同じ結果報告があります。
つまり、生物であれば同じ影響が出る可能性がある。私たち人間がキングコーンを食べても、同じ症状を引き起こすかもしれません。
「わかりました。遺伝子組み換え作物は食べません。」
となるかもしれませんが、実は、遺伝子組み換え作物はもうすでに私たちの食卓の中心に並んでいます。
遺伝子組換え作物を食べないように気をつけていても、遺伝子組み換え作物は私たちの身の回りに溢れているんです。
補足
遺伝子組み換え作物と遺伝子組み換え食品の違いについて。
遺伝子組み換え作物は、異なる個体の遺伝子を交配させることで、従来とは異なる長所を持った個体を生み出します。
一方の品種改良とは、薬品などを使い突然変異を起こさせることで、従来とは異なる個体を生み出すことです。
遺伝子組み換え作物も品種改良も、遺伝子を変化させているという点で一致してます。
日本は遺伝子組み換え作物の輸入大国
日本では遺伝子組み換え作物の生産は禁止されています。私たちの口に入る遺伝子組み換え作物は、全て輸入品です。
その輸入量は年1000万トンと言われています。
中でも、輸入のトウモロコシの90%以上は遺伝子組換え作物と言われています。
輸入された遺伝子組み換え作物の多くは家畜の餌や、お菓子の原料・またはフルーツジュースなどに使われています。
私たちが野菜を買うときに、「遺伝子組み換えかな?」と気にしながら買っていたとしても、飲んでいるフルーツジュースに遺伝子組み換え作物が入っているんです。
「遺伝子組み換え作物は食べないようにします。」
と言っても「すでに私たちの食卓の中心に並んでいますよ。」と言ったのはそのためです。
家畜は、遺伝子組み換えの作物を多く食べています。
なぜなら、遺伝子組み換えでない作物に比べて格段に安いからです。
それら遺伝子組み換えの作物でできた餌を食べた家畜を、今度は私たちは食べているんです。
間接的に私たちは体の中に遺伝子組み換え作物が入ってきているんです。
どんな遺伝子組み換え作物が日本で使われているのか?その例
日本では8種類の遺伝子組み換え作物が政府に承認され、実際に流通しています。多くは植物です。
品種名 | 特徴 |
トウモロコシ | 害虫抵抗性 除草剤耐性 高リシン形質 乾燥耐性 耐熱性 アミラーゼ生成 |
ナタネ | 除草剤耐性 雄性不稔性 稔性回復性 |
ワタ | 害虫抵抗性 除草剤耐性 |
大豆 | 除草剤耐性 害虫抵抗性 高オレイン酸形成 ステアリドン酸生成 |
テンサイ | 除草剤耐性 |
じゃがいも | 害虫抵抗性 ウィルス抵抗性 アクリルアミド生成低減 打撲黒班低減 |
アルファルファ | 除草剤耐性 |
パパイヤ | ウィルス抵抗性 |
いずれも、スーパーで遺伝子組み換え作物がそのまま並んでいるのではなく、加工品の生産過程や家畜の餌として使われることがほとんどです。
国内では遺伝子組み換え作物の生産は禁止されているので、「国産大豆使用」などと書いてあるものは安心して良いでしょう。
遺伝子組み換え作物はラベルを見てもわからないが問題??
遺伝子組み換え作物を生産過程で使用していたとしても、表示義務がないものがあります。
それが大きな問題です。
- 遺伝子組み換え食品を食べて育った家畜
- コーンフレーク
- コーン油
- 水飴
- ダイズ油
- 醤油
- なたね油
- てんさい糖
が主な表示義務のないものです。
油系はほとんど表示義務がありません。
また、醤油にも表示義務がないことに驚きます。
「この醤油安いし遺伝子組み換え作物の表示がないから買おう」
というのは危険だということです。
ラベル表示義務の抜け穴もあるというのが、またまた問題。
- 主な原材料の重量に占める割合が3番目に入っておらず、遺伝子組み換え作物の使用重量が5%に満たない場合には表示の義務がない。
- お菓子を見ていると、「遺伝子組み換え不分別」という原材料表示を見ることがあると思います。これは、きちんと管理できていないので、「遺伝子組み換え作物が入っている可能性がありますよ」ということを意味しています。
不分別という表示には今後気をつければ良いですが、1の原材料が4番目以降になっている場合が厄介です。私たちでは調べようがありません。
日本のメーカーが遺伝子組み換え食品を利用しているランキングがあります。
出展:http://sharetube.jp/article/2077/
遺伝子組み換え原料入りの欄に、見たことにあるお菓子や食品の名前がたくさん見えると思います。
「うまか棒、カール、ピックアップ、リッツ、チップスター、おっとっと、ポテロング、チョコフレーク、ペプシコーラ、c.cレモン、なっちゃん、ネクター、パイの実、コアラのマーチ、雪見だいふく・・・・」
書いていったらキリがないくらい、私たちの身の回りに遺伝子組み換え作物が溢れていることに気づくと思います。
これらの食品に遺伝子組み換え作物が使われていたことに驚く方も多いと思います。
ラベルを見ても私たちではわからないことが多いんです。
遺伝子組み換え作物はデメリットばかりじゃない。メリットもある。
ここまで、遺伝子組み換え作物の危険性ばかりお話してきましたが、メリットだってあります。
例えば・・・。
- 家畜の餌が安く提供されている。そのため私たちは安くお肉を食べられている。
- 世界では9人に1人が飢えで苦しんでいることをご存知でしょうか?それを解決する可能性がある。
- 農家にとって手間がかからず、作物一品あたりの値段が下げられている。
- 作物が腐りにくい。
- 農薬に頼らずとも質の良い野菜を収穫できる。
- 天候に強い野菜を作れ、安定した収穫が見込める
などなど、メリットがたくさんあるんです。
世界を飢えから救う可能性があるというのは、大きなメリットですね!
9人に1人が飢えに苦しんでいると言われる中、地球の人口は増え続けています。2100年には113億人と言われています。
遺伝子組み換えにより、体に負担がなく安全で、簡単に生産できる作物が作られれば地球の食料危機を救ってくれるかもしれません。
遺伝子組み換え作物の安全性は未知数。だからできるだけ避けたほうがいい。
遺伝子組み換え作物の安全性は、まだ未知数です。
遺伝子組み換え食品は生まれてからまだ約20年です。まだまだ発展途上の技術です。
急性な危険性についてはすぐに研究が行えるでしょう。
しかし、慢性的に遺伝子組換え作物を摂取し続けた人間にどのような影響があるかどうかはわかっていません。
影響が未知数ですから避けるべきです。
大事な家族に安全か安全でないかわからないものを食べさせることができますか?
私にはできません。
また、大事な人と同じように、自分の体も大事にされてください。
遺伝子組み換え作物から体を守る方法
遺伝子組み換え作物から身を守るためにはどうしたら良いのでしょうか?
気をつけるべき方法はいくつかあります。
- 自然な穀物を食べて育ったお肉を買う。
- 醤油を買うときは「遺伝子組み換え食品不使用」と記載のものか、少し高くて新由来のものを買う。
- コーン油や大豆油、なたね油は使わない。使う油を限定する。
- 安心できるお店からだけ買う
といったことが挙げられます。
特に、「安心できるお店からだけ買う」というのが一番のポイントです。
スーパーでは、値段が安く「いいもの風」な食品が売れる傾向にあるため、遺伝子組み換え作物を利用した商品も少なくありません。
○○菌配合の納豆などですね。
裏面のラベルを見ると添加物の名前がぎっしり詰まっています。それでも「いいもの風」だから売れていく。
一方の有機JASという日本で食品を販売する上で最も厳しい基準をクリアした納豆は棚にたくさん残っているのが日本人の安全に対する意識です。
この記事を読んでいただいた方には、遺伝子組み換え作物をできるだけ生活から遠ざけていただきたく思います。
野菜townが遺伝子組み換え作物を遠ざけるために利用しているお店
野菜townでは、数十という、お肉や野菜にこだわりを持つ宅配サービスを試してきましたが、こちらのお店が最も遺伝子組み換え食品への意識が高いです。
大地を守る会は遺伝子組み換え作物利用の利用を徹底的に排除している
大地を守る会で販売されている家畜の飼料は国産であり、非遺伝子組み換えであり、ポストハーベストフリーの飼料を使っています。
「国産の鶏肉」と書いてあったとしても、その飼料に遺伝子組み換え作物を使っていたらそのお肉を食べることで間接的に私たちの体の中に非遺伝子組み換え作物が入ってきてしまいます。
どの宅配サービスを見ても、「飼料の半分を国産」や「輸入飼料に頼っていない」など、曖昧な表現が目立ちます。
それくらい、飼料を完全に国産にすることは難しいんです。
大地を守る会以外のどの宅配サービスでも、非遺伝子組み換え作物の完全排除は達成できていません。
大地を守る会のように遺伝子組み換え作物を利用しないと明言している宅配サービスは他にありません。
こだわっている分、大地を守る会のお肉の価格は、高いです・・・
豚肉で100g400円は見ておいたほうがいいです。
スーパーで国産の豚肉を買うと100g200円くらいでしょうか。そうなると、2倍の値段になりますね。
ただ、私は遺伝子組み換え作物は危険だと考えて、値段よりも遺伝子組み換え作物をいかにして排除するかをメインに考えるようにしています。
完全に国産の飼料だけを使い育てているお肉は、大地を守る会以外には未だ見つけることができていません。
お肉だけではありません。スーパーで売られているほとんどのマヨネーズが遺伝子組み換え作物が使用されています。
大地を守る会では当然、マヨネーズも非遺伝子組換え作物で作られています。
スーパーで買うより格段に高くなりますが、大地を守る会の食材の安心度は確実に高いです。
スーパーなどの身近なところで非遺伝子組み換え作物を使用していない商品を探そうと思っても難しい。
もし、遺伝子組み換え作物を完全に排除したいと考えるのであれば、大地を守る会が最も適しています。
今なら11品の食材が入ったお試しセットが1980円で購入できます。ぜひ一度試していただければと思います。
飼料を通して家畜のお肉に中に入り込んでいたり、構成比を下げることで表示義務を逃れていたりと、私たちの目には見えないように遺伝子組み換え作物は使用され続けています。
遺伝子組み換え作物が使われているかどうか私たちに見えないのであれば、安心できるプロに任せればいい。
それが、大地を守る会だと思っています。