焼き魚のやとんかつ、うどんなど様々な用途のある大根おろし。
大根おろしが、魚や油物の添え物として使用されるのには理由があります。
それは、殺菌効果効能や消化をサポートする効果効能があるからです。
大根おろし、甘くて美味しいですよね?しかし一方で、大根おろしが苦くて嫌いという方もいます(汗)。
この違いは、擦り方にあります。
この記事では大根おろしの効果効能を紹介すると共に、辛くない(甘い)大根おろしを作る方法も紹介しています。
「大根おろしは辛い」と考えて食べないのは勿体無い!擦り方を工夫するだけでとっても甘い大根おろしができます。
この記事を参考にして、大根おろしが苦手な方も挑戦していただけたら嬉しいです^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
大根はおろして食べるのがおすすめ!その理由は?
「大根ならでは!」と言っていい栄養素(成分)が3つあります。
- イソチオシアネート
- アミラーゼ等の消化酵素
- ビタミンC
イソチオシアネートは、大根のツンとした香りや辛味の成分。
殺菌効果効能の強い成分でもあります。
焼き魚の添え物として、大根おろしがあることも多いと思います。
これは、イソチオシアネートの殺菌効果効能で食中毒などの予防をするためなんです。
また、アミラーゼは消化を助ける酵素。
とんかつなどの揚げ物に、大根おろしが添えてあるのは、油の消化を助ける働きがあります。
ビタミンCは免疫力向上効果効能や美肌効果効能があります。
しかし、これら栄養素(成分)は水分や熱に弱いとい特徴があります。
そのため、大根を煮物やおでん、炒め物にするのはお勧めできません。
大根は「生」で食べるのが一番です。
しかし大根を「生」で食べようにも、硬くて食べられません(汗)。
だからこそ、大根は大根おろしで食べるのがいいんです^^。
大根おろしの効能4選!
大根おろしにすることで期待できる効能を紹介します!
1.食欲増進(胃腸を助ける)
大根にはこんな酵素が含まれています。
- アミラーゼ・・デンプンを分解
- プロテアーゼ・・タンパク質を分解する
- リパーゼ・・脂肪を分解する
これら酵素の効果効能により、大根おろしには消化を助ける作用があります。
私たちは消化(胃腸)に非常に大きな負担がかかっています。
お昼ご飯食べた後、眠くなりませんか?
これは「体の活動を休めて消化に集中したい」という体のシグナルです。
油物もそうですが、農薬や遺伝子組換え作物、添加物など、私たち人類が生きてきた中で触れたことのないモノを消化するのが現代です。
酵素には2種類あり、消化酵素と代謝酵素の2つがあります。
消化酵素に負担がかかると、代謝酵素が使えなくなります。
代謝酵素は体を修復したり、免疫・毒素の排出など様々な活動に関わっています。
この代謝酵素が満足に使えないということは、それだけ体に不調が起きる可能性があります。
大根おろしを副菜として加えておくと、消化酵素の働きをサポートし、代謝酵素の分泌を促すことができます^^。
2.殺菌効果効能
大根にはイソチオシアネートという成分が含まれています。
補足
正確には、大根の細胞が傷つくことでグルコシノレートとミロシナノーゼという酵素が反応してイソチオシアネートが発生しています。
イソチオシアネートは大根特有の「ツン」とした香りや辛味の元です。
イソチオシアネートには殺菌効果効能があるので、風邪やインフルエンザが流行る時期に積極的に摂っていきたいですね^^。
イソチオシアネートは大根の細胞が傷つくことで発生するため、包丁で切るより大根おろしを使用した方が多く発生します。
また、水に弱い成分でもあるので、大根おろしで食べるのが一番です^^。
3.免疫力向上や美肌効果効能
大根にはビタミンCが多く含まれています。
100gあたり7mgのビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、免疫に関係のある「リンパ球」や「インターフェロン」を活性化すると言われています。
そのため、ビタミンCを摂取すると免疫力向上が期待できるんです。
また、ビタミンCにはメラニンの色素定着を防ぐ効果効能があります。
メラニンは強い日差しに晒された時、肌を守るために生み出される黒い色素です。
ビタミンCはメラニンの肌への定着を防ぐので、美白効果効能が期待できます。
さらに、抗酸化作用もあるので、老化(シミ・シワ等)を防ぐ効果効能もあります。
エイジングケアを気にされる方にはぴったりの栄養素です^^。
4.ダイエット効果効能が期待!
大根おろしには、リパーゼが含まれています。
リパーゼとは、脂肪を分解する酵素のことです。
脂肪を分解するので、ダイエット効果効能が期待できます。
リパーゼは水に弱く、大根を煮物などで使用すると効果効能が弱まってしまいます。
辛味を抑えた大根おろしを作るコツ
辛味の元である「イソチオシアネート」には殺菌効果効能があるので、ぜひ「辛い大根おろし」を食べていただきたいです。
しかし、辛くて食べられなければ、元も子もないですよね・・(汗)。
そこで、辛味を抑えた大根おろしのコツを紹介します!
- 大根は先端ほど辛い
- 回すようにしておろす
- 鬼おろしを使用する
1.大根は先端ほど辛い
大根は先端ほどイソチオシアネートが多く含まれており、辛いです。
辛味を抑えるためには、葉に近い方を使用してください。
2.回すようにおろす(おろし金の場合)
大根を回すようにして擦るとフワッとした大根おろしが出来上がります。
「繊維に沿って擦ると辛くない」という話を聞きますが、私は大根を回しておろした方が辛くないと感じています。
それは、回しながら擦ることで、おろした大根に空気が入ることと、力を加えず優しくおろせるからです。
回しながらおろした大根は、空気が多く含まれており舌へ接する部分が少なく辛味を感じにくい。
さらに、回しながら擦ることで力が入りにくく、辛味の元であるイソチオシアネートが発生しにくいんです。
こちらに、大根を回しながらおろす動画があるので、参考にしていただけたらと思います^^。
3.鬼おろしを使用する
鬼おろしは目が荒く、大粒の大根おろしを擦ることができるおろし器です。
繊維を大きく傷つけておらず、イソチオシアネートの発生を少なく抑えることができます。
鬼おろしの場合、力を強く加えないと擦れないので、大根の繊維に沿って擦ると良いです。
鬼おろしを使用した大根おろしがどのような粒になるのか、わかりやすい動画があるので紹介します^^。
鬼おろしは、焼き魚の添え物としても良いですし、鍋やドレッシングに使用しても美味しいですよ^^。
大根おろしを使った簡単レシピ
「【もんじゃ風】大根のトロトロ煮」を紹介します^^。
レシピの手順
- 大根をすりおろす
- 生姜・ニンニクを擦って加える
- 大根おろしに「めんつゆ・水・砂糖」を加えて混ぜ合わせる
- フライパンでじっくり煮詰める
野菜townでは、姉妹サイト「野菜townのいつものごはん」で詳しいレシピを紹介しているのでぜひ参考にしてください!
まとめ
大根には、辛味の元であるイソチオシアネートや、消化を助けるアミラーゼなどの酵素が含まれています。
これらは水に弱く、大根は生で食べるのが一番です。
しかし、大根をそのまま食べるのは難しいですよね・・?
そこで、大根おろしがおすすめです^^。
辛味が苦手な方は、大根の葉に近い方を使用したり、回すようにおろしたり、鬼おろしを使用すると、イソチオシアネートの発生を少なくすることができます。
「大根おろしは辛い・・・」と思われていた方は、擦り方を知らなかっただけかもしれません。
紹介した擦り方で驚くほど甘くなるので、ぜひ試していただければと思います^^。
最後に、Amazonの「おろし金」と「鬼おろし」の売れ筋ランキングを載せておきますので、参考にしてください^^。