お弁当の中に、梅干しが入っていることが多いと思います。
日の丸弁当の名残から、「お弁当には梅干しを入れるもの」というイメージがついたというのもあります。
しかしそれだけではなく、梅干しがお弁当に入っているのは理由があるんです。
それは、強い殺菌効果です。
梅干しを一つ入れておくだけで、お弁当の鮮度を保つことができるんです^^。
梅干しにはそれだけでなく、疲れを取り除く効果も期待できるんですよ!
この記事では、梅干しの栄養素や、効果効能を紹介しています。
梅干しを食べる習慣がない方は特に、この記事を読んだら梅干しを食べたくなりますよ^^。
文部科学省「食品成分データベース」
この記事の目次
梅干しの栄養素は?
梅干しには、こんな栄養素が含まれています。
- カロリー・・24kcal
- タンパク質・・0.7g
- 脂質・・0.4g
- ナトリウム・・7600mg
- カリウム・・150mg
- カルシウム・・47mg
- ビタミンB1・・0.02mg
- ビタミンB2・・0.04mg
上記を見てわかる通り、ビタミン類はほとんど含まれていません。
一方、ミネラル群は多く含まれており、特にナトリウム(塩分)は多いです。
また、カルシウムや鉄分も多いです。
カルシウムはリンゴの4倍。鉄分はリンゴの6倍も含まれています。
しかしそれだけではなく、梅干しには「クエン酸やリンゴ酸」が含まれています。
この「クエン酸やリンゴ酸」がすごい!
疲労回復や食欲増進効果が期待できるんです。
他にも、梅干しを食べることによる効果効能がたくさんあるので紹介します!
梅干しで期待できる効果効能は?
1.疲労回復
梅干しのクエン酸には、疲労回復効果があります。
人間がエネルギー生成をする際に「クエン酸回路」という化学反応が行われています。
クエン酸回路が行われる際には、クエン酸が中心的役割。
梅干しのクエン酸を摂ることで、エネルギーが多く生成することができるんです。
その結果、疲労回復や疲れにくい体を作ることに繋がります。
2.食欲増進
梅干しを想像すると、唾液が出ますよね?
これは、梅干しのクエン酸(酸っぱさ)が唾液を分泌する効果があるからです。
唾液の分泌は食べ物の消化を促進し、食欲を増進します^^。
3.殺菌作用
お弁当に梅干しが入っていること多いですよね?
これは、梅干しに殺菌効果があるからです。
梅干しの殺菌効果はクエン酸によるものです。
そのため、クエン酸が含まれているレモン・みかんなどの柑橘類を入れることでも、殺菌効果を期待できますよ^^。
4.肝機能の改善効果が期待できる
クエン酸は肝臓の代謝を促進します。
梅は糖とクエン酸が結合することで、ムメフラールという成分が生まれます。
この「ムメフラール」が肝機能の改善効果が期待できるんです。
5.カルシウム吸収効果アップ!
梅干しのクエン酸はカルシウムの吸収率をアップさせる効果があります。
カルシウムは吸収率が悪いのがご存知ですか?
牛乳のカルシウムは約40%、小魚は33%、野菜からは19%しか吸収されないんです。
カルシウムの吸収率を上げるにはクエン酸や、海藻に含まれるマグネシウムや小魚に含まれるビタミンD、お肉に含まれるタンパク質を一緒に摂るといいですよ^^。
梅干しは1日何個食べるのが目安?
梅干しはしょっぱいので、「食べ過ぎたら体に悪い」のではないか心配になりませんか?
梅干し1個には、約4.4gの塩分が含まれています。
日本人の1日摂取量は8gとされています。
梅干し2個食べると塩分摂取量は8.8gなので、1日の摂取量は超えてしまいますね。
梅干しは1日1個が目安と覚えておきましょう!
梅干しは赤ちゃん(離乳食)にいつから与えて大丈夫?
梅干しのクエン酸は刺激が強いです。
そのため、離乳食後期(生後9ヶ月)くらいから赤ちゃんに与えるようにしましょう!
また、塩分が多いので塩抜きしてから与えます。
梅干しを塩水(水に少量の水を入れたもの)に一晩浸けておくだけで、塩が抜けます。
まとめ
梅干しには、ビタミン類はほとんど含まれていません。
一方、ミネラル群は多く含まれています。特に、ナトリウム(塩分)やマグネシウム・鉄分が多いです。
梅干しは、特有の成分であるクエン酸が、独特な効果効能をもたらしてくれます。
クエン酸により、疲労回復効果や、殺菌効果、カルシウムの吸収向上などが期待できます。
疲労回復や殺菌効果を考えると、梅干しは夏にぴったりですね。
疲れを感じたら梅干しを食べたり、梅干しを入れたうどん、梅干しを溶かした焼酎などを食べると、スーッと疲れを取り除いてくれますよ^^。