「日本の野菜は安全。海外産の野菜は農薬がたくさん使われているからできるだけ避けるようにしている。」
そんな風に思っていませんか?
これは間違っています。
日本の農薬使用量は世界3位です。こちらの資料を見てください。
もちろん、日本の農産物は政府が安全だと決めた農薬しか使われていないので安全です。
しかし、アメリカの約5倍。農業大国フランスの4倍の農薬使用量があるのは驚きだと思います。
そこで、今回の記事では残留農薬や細菌を落とすための「野菜の洗い方」を紹介します。
野菜には展着剤が付着しているので、水で洗うだけでは残留農薬を除去するのは難しいです。
また、水だけでは細菌を取り除くことができません。
どのご家庭にもある、「あれ」を使うと簡単に落とすことができるのですが・・・。
この記事の目次
水で野菜の土など汚れを落とす洗い方
まずは、水で野菜を洗う方法の紹介です。
水だけでは農薬・細菌を満足に落とすことは難しいです。
しかし、野菜を茹でるなど熱を加える調理の場合、細菌は死滅しますので水洗いをしっかりしていただければ安心です。
農薬については、展着剤で農薬を食材から剥がれにくくしているのですが、
展着剤は食材を切っているて中で取り除かれていきます。
フライパンや鍋に入れる頃には農薬が剥がれやすくなっているので、流水で洗ってから調理開始すればほとんどの農薬は除かれていきます。
しかし、土には薬剤が残っていることもありますので、土はしっかりと落としてください。
根がある野菜(ほうれん草等)
ほうれん草等の根がある野菜の場合、「綺麗に洗った」と思っても根の部分に土が残っていることが多いです。
根の部分に流水をしっかりと当てて、細かい土を取り除いてください。
根を料理に使用しない場合には、切り落としてしまいましょう!
葉物野菜(キャベツ等)
流水だけでは、葉と葉の重なり合った部分や、根の部分に土や虫が挟まって取り除けないことがあります。
そのため、一枚一枚に分けてボールの中に水をたっぷり入れて「ふり洗い」をするのが有効です。
根菜類(にんじん等)
根菜類はヘコんでいる箇所があり、その部分に土て入り込んでしまっているため手洗いでは土が取りきれません。
そこで、タワシなどのブラシで洗うのが有効です。
キッチンに一本は野菜洗い専用のブラシを置いておくととっても便利です。
きのこ類
きのこ類は水で洗うと風味が落ちてしまうため、基本的には洗いません。
キッチンペーパーなどで表面を拭いて汚れを落とすくらいです。もしカサの汚れが気になる場合には、ブラシのようなもので簡単に取るくらいにしましょう。
しかし、水分の多いなめこの場合には、パッケージにも「洗ってお使いください」と書かれていることもあり、洗って大丈夫です!
野菜の細菌・残留農薬を徹底的に落としたい方ための洗い方
生野菜が好きな方や、私のようにコールドプレスジュース・スムージーを作る方は、生で野菜を使うため残留農薬や細菌に気をつける必要があります。
細菌と残留農薬を落とすには3つの方法がありますので、紹介させていただきます。
- 野菜洗浄液で洗う
- 酢水に漬ける
- 重曹水に漬ける
1、野菜洗浄液で洗う
野菜専用の洗浄液が販売されていることを知っていますか?
私が利用しているのはベジセーフという野菜洗浄スプレーです。
野菜専用の洗浄スプレーを使うと、「細菌」と「農薬・展着剤」をほぼ完全に取り除いてくれます。
そして、アルカリイオン水なので、体にも安全です。
展着剤という言葉は聞きなれないと思いますので、どういうものか紹介します。
展着剤とは「農薬を落としにくくする薬剤」のことです。
農薬を野菜に撒いても、雨などで落ちてしまったら非効率ですよね?
そこで、展着剤を使って農薬が野菜から剥がれないようにしているんです。
野菜に野菜洗浄スプレーをすると、黄色い液体が出ます。これが展着剤です。
野菜洗浄スプレーは、展着剤を落とすから農薬を綺麗に落とすことができるんですね。
そして、同時に除菌効果(ノロウィルス・O-157などの細菌を99.9%減少させます)もあるので、安全に野菜を食べられるようになります。
生野菜が好きな方や、コールドプレスジュース・スムージーを作る方は野菜洗浄スプレーを一本は持っておいた方がいいと思います。
2、酢
酢と水を1:3で薄めた酢水で野菜を洗うと、細菌を除去できるんです。
酢を希釈したスプレーをキッチン脇においておき、野菜を流水で洗う前に酢水をスプレーしておくことで、野菜からの食中毒などから身を守ることができます。
酢は野菜の色を変色する力も持っています。また、ボールなどに酢水を入れて漬ける方法もありますが、長く漬けるとビタミンが流出してしまうので、酢に漬けるのは1分くらいまでと考えておきましょう!
3、重曹
ボールの中に水を入れ、重曹を1つまみ入れます。
この中に野菜を漬けるだけで野菜に付着した病原菌を取り除くことができます。
また、酢と同様に空のスプレーの中に水と重曹を入れて、重曹スプレーを作ってしまうのも使いやすいです。
重曹水に漬けたり、重曹スプレーをして放置しておくのは1分くらいです。
ただし、皮の厚い「柑橘類」などは10分くらいおいておきましょう!
まとめ
加熱調理するか、生の野菜を食べるかで調理方法を決めましょう。
加熱調理する場合は、体に害のある病原菌は全て死滅します。また、食材を切る中で展着剤が取れ、流水でも農薬が取り除きやすくなっています。そのため、水で洗えば大丈夫です。
徹底的に野菜を洗う必要があるのは「生野菜を食べる人」「スムージーやコールドプレスジュース」を作る人です。
流水だけでは、せっかくの体にいいジュースなどと一緒に「農薬・細菌」も一緒に食べることになります。
一番いいのは「野菜専用の洗浄スプレー」です。展着剤・農薬・細菌を簡単に落としてくれます。
生で野菜を食べる機会の多い方は一本だけでも持っておくと安心です。
野菜専用の洗浄スプレーを使わない方は、酢水か重曹水で野菜を洗ってください。
ここで紹介している野菜の洗い方は決して難しいものではありません。
一つだけでもこの記事を参考に始めていただければ、きっと体の違いが現れてくるのではないかと思います。