野菜宅配をどこを選ぶか見ていた時に、野菜宅配では無農薬や減農薬が一つの基準になっています。
しかし、農薬って本当に危険なのでしょうか?
農薬を使用した野菜の方が危険というより、有機(オーガニック)や無農薬野菜の方が、リスクが少ないと言った方が正解です。
一概に農薬が危険というのは違っています。
この記事では、
- 農薬の歴史
- 農薬の種類・目的
- 農薬を使用する利点・メリット
- 野菜townでは、農薬に対してどう考えているのか?
という感じで、農薬について紹介していきます^^。
この記事の目次
農薬はいつ頃から使われ始めたのか?農薬の歴史
日本で広く農薬が使われ始めたのは、1940年代からと言われています。それまでも使われてはいましたが、諸外国で開発されたものであり数も限られていました。
戦後に深刻な食料不足に陥りましたが、DDTと言われる塩素系の殺虫剤の開発により、食料危機を逃れました。
それから、日本では積極的に農薬の開発が進められていきます。その頃に使われていた農薬は人体への影響が強く、人に害をなすものでした。
そこで、1970年代に政府が農薬取締法を制定し、毒性が強い農薬の販売を禁止。そして、農薬に対する厳しい基準値が設けられ、現在に至っています。
農薬取締法制定後、人体に影響がある農薬は世の中から消えていき、今日本にある農薬は全て人体に影響がないものとされています。
今でも農薬の開発は発展し続けていることを忘れてはいけないと思っています。
農薬って悪いイメージがあったけど、こうして歴史を見ると、農薬は食糧危機を救ってくれたり、戦後日本の発展に大きな貢献をしたんです^^。
農薬はどんな種類があって、どんな目的で使われているのか?
そこで、農薬とはどんなものなのかをまずは知っていただきたいと思います。
農薬はどんな種類のものがあるのか?
農薬は大きく分けて3つの種類に分かれます。
- 殺菌剤
- 殺虫剤
- 除草剤
の3つです。
殺菌剤:植物病原菌から野菜を守る。
殺菌剤とは、その名の通り、植物病原菌から野菜を守る働きをします。
野菜の病気ってなに?そんなのあるの??と思われるかもしれません。私も野菜に興味を持つまで野菜が病気をすることを知りませんでした。でも、野菜も病気になるんです。
野菜の病気で有名なもので糸状菌(カビ)による病気が一番有名です。下の写真はうどんこ病という、歯が白い粉を吹いたように見える病気です。
出典:http://yasainosodatekata.com/sp/yasainobyoukitaisaku/index.html
このような病気にかかってしまうと、とても販売することはできません。これらの病気から野菜を守るのが殺菌剤です。
殺虫剤:病害虫から野菜を守る
野菜を食べて生きる虫が多く存在します。具体的にはアオムシなどですね。
これらの虫に野菜を食べられてしまっては、野菜を販売できなくなってしまいます。そこで、虫が野菜に寄らないように様々な殺虫剤が開発されています。今多く使われているのは神経系と言われる殺虫剤です。
神経系の殺虫剤とは、有機リン剤などを使用した薬剤で、薬剤がついた野菜を食べるた虫の神経に影響を与え体の自由を奪います。分解能力が違う人間には影響がないとされています。香取線香が虫に効果的であっても人間に影響がないのと同じ原理です。
また、BT剤と呼ばれる虫に毒素を発生させる薬剤や、昆虫成長制御剤という脱皮など、成長を阻害させる薬剤も普及しています。
これらの殺虫剤を使用しないと、野菜が虫にどんどん食べられてしまい、私たち消費者に野菜が安い値段で販売されることはないでしょう。
むしろ、感謝しなければいけませんね!
除草剤:雑草を生えなくする
畑は草がどんどん生えてきます。春から夏にかけては、農作業というより草刈りがメインの仕事になることもあります。畑作業をやられたことがない方は想像しにくいと思いますが、雑草処理は本当に戦いです。ものすごく疲れます。
それを軽減してくれるのが除草剤の役割です。
なぜ畑は雑草を抜くのかというと、畑の水を農作物に行き渡らせるため。また、畑の栄養を農作物の集中させるためとも言われています。雑草を常に刈っていなければ、美味しい野菜は育たないんです。
農薬を使うことの利点・メリット3点
次は、農薬を使った野菜がどんな利点・メリットがあるのかを紹介します。
メリット1:安定した収穫が期待できる
野菜は実は弱いもの。すぐに病気になるし、虫に食べられてしまいます。本当に手間がかかります。
急に野菜が病気になってしまって全ての野菜が販売できないため、収入がなくなる。知らないうちに野菜が虫に食われていて、販売ができない。
それに、最近こんなニュースが流れていました。
地方に移住した方が、野菜の病気や虫への対処を知らず、自分の畑だけでなく隣人の畑の野菜まで病気を蔓延させてしまったというもの。
急にこのような状況になることもあるかもしれません。野菜の病気などのリスクをできるだけ下げることは、農家にとって重要なことなんです。
メリット2:虫食いのない、見栄えの良い野菜ができる
虫に食べられた野菜は販売できません。どこも買い取ってもらえないでしょう。つまり生活ができなくなる。
虫食いのない野菜を作ることは、生産者の生活を守るために重要なことです。
虫食いのない見栄えの良い野菜を作ることは重要ですね!
メリット3:労働力を減らす。特に雑草処理
生産者にとっての雑草処理は、それは戦い・戦争です。春から夏にかけては「昨日雑草とったよね!?」というくらい、雑草は成長してくれます(汗)
その雑草処理の時間を減らしてくれるのですから、それはありがたいことです。
それに、虫食いなど、管理の手間も省けるので、農薬を使うことで大きく労働力を減らしくれるでしょう。
農家さんにも楽しく生活してもらいたいし、農薬がいいものな気がしてきました^^。
結局、農薬はいいものなのか?それとも危険なのか?
結局、無農薬(オーガニック)を選ぶ理由はないんじゃないの?
ここまで農薬は悪くないって話をしてきましたが、野菜townでは無農薬(オーガニック)の野菜をおすすめしています。
なぜかというと、農薬は人体に影響ないと言われていますが、僕自身の経験から人体に影響があると思っているからなんです。
ただ、忘れてはいけないのが、国は農薬は危険ではないと言っているということ。選ぶのは自分だということを忘れないでください。
ここまで農薬は危険ではないというお話を紹介してきました。研究機関が研究を重ね、国が「これ以下なら人体に影響はない」という基準を作ってくれているので、人体に影響はないのかもしれません。
しかし、私の経験では、ある程度人体に影響があると思っています。
私自身、野菜を無農薬に変えたところ、以下のような変化がありました。
- 疲れがほとんどない
- 長時間働ける
- 頭がすっきりしてミスが少なくなった
- 記憶力が上がった気がする
- 少しの眠りで疲れが取れる
- なぜかやる気が起き、様々なことに挑戦した
簡単にあげただけで、これだけであります。
科学的なことではなく、私自身の経験なので信じるか信じないかはあなた自身です。
ただ、私は知っているか知らないか。やっているかやっていないかで、生活が大きく変わることが存在すると思っています。
そして、農薬がその1つだと思っています。
もし、無農薬の野菜を生活に取り入れていこうと思うのでしたら、ぜひ下の記事を見てみてください。
無農薬野菜を扱う宅配サービスをまとめています。ぜひ参考にどうぞ^^。